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9月13日魚釣島事件 海上保安庁の措置に台湾が不満
9月14日付けの『聯合新聞網』は13日夜、台湾の淡水籍の漁船・フォルモサ酋長2号(以下、
フォルモサ号)が魚釣島の海域で日本の巡視船に駆逐され、最終的に乗組員2名と漁船が日 本側に連行されたと伝えた。漁船には他に9名の釣り客が乗船していたが、この9名について は海巡署が救援に駆けつけ14日に帰還した。
16日付けの『自由電子報』では、海上保安庁と台湾・海巡署の船上での対峙をより詳細に掲
載し、海上保安庁の巡視隊員が海巡署の海巡隊員を甲板に押さえつけたことについて、相互 信頼の原則を傷つける行為だとして、外交ルートを通じて厳重に抗議するかまえであると伝え ている。
海巡署海洋巡防総局の林星亨副総局長は、15日夜に事件の経過を説明した。それに拠れ
ば、13日の日中に海上保安庁はまず五名の非武装隊員をフォルモサ号に送り込み、その後、 台湾側も2名の拳銃非携帯の隊員を乗船させた。夜になって日本側がさらに9名の武装隊員を 派遣したため、14日には台湾も2名の拳銃を携帯した隊員を送り込んだ。
漁船内が騒然とする中、台湾側の隊員一人が海上保安庁の隊員に甲板で押さえつけられた
が、この台湾の隊員は日本語ができたため、身分と乗船の目的を明らかにした後、解放され た。
また、同じ時間に拳銃携帯の別の隊員が拳銃に手をかけたため、日本側の隊員はこの台湾
の隊員が拳銃を抜くものと勘違いして甲板に押さえつけた。しかし、その後の説明により、この 台湾の隊員は乗船時に船が激しく揺れたため拳銃を守ろうとして手をかけたことがわかった。
日本側はその後もさらに4名を乗船させて、双方の船上の人数は日本18人に対して台湾4人
となった。林副総局長は、日本が暴力的手段で台湾の巡視隊員に対峙したことで双方の友好 関係を損なったと批判し、海巡署は不満を表明した。
また、漁船が日本側に拘留されたことについて、フォルモサ号の船主・簡金池氏は日本の横
暴を批判し、日本は台湾の海域で船の略奪を強行したとした。
また、株主の林清松氏は、台湾側は日本と10数時間に渉って膠着状態にあったが、最終的
に誰が船の放棄と防衛の放棄の命令を下したのか、軍と海巡隊員が船を放棄し漁民を置き 去りにした責任を追究せねばならないと話している。
2009年9月16日
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