台湾政府がアメリカ、日本の救援を受け付けない理由

8月15日7:30AM(日本時間)に放映された香港・フェニックステレビ「鳳凰全球連線」は、台湾
の著名な社会活動家で時事評論家の鄭村棋氏を招いて、モラコット台風により発生した台湾
南部の被害に対する馬英九政府の対処について議論した。番組の中で鄭氏は今回の災害に
ついて、馬英九政府は当初、災害の程度を低く見積もっていたと指摘、また、中国解放軍と比
較して今回の台湾軍の動きは台湾の民衆の自尊心を傷つけたと述べた。さらに、外部からの
救援が多すぎると政権の無能を示すことになるため、馬総統はそうした事態を受け入れられな
いこと、また、政府がアメリカや日本の救援を拒絶したのは、中国政府の不興を買うことを恐
れているためであると指摘した。台湾にとって中国政府の救援を受け付けるか否かは微妙な
問題であり、また目下の台湾民衆の認識は、台湾には救援の条件は整っているが救援の指
揮が妥当でないというものであり、このような状況のもとで中国の支援を受ける可能性は非常
に低い。ただ、アメリカや日本は距離的な問題がありヘリコプターを使って被災民を救援するこ
とは不可能であり、それが唯一できるのが中国であるが、すでに救援が効果をあげるゴール
デンタイムは過ぎており、これから中国の救援を受けるのは妥当でないと述べた。
鄭氏はかつて馬英九氏が台北市長であった時に、台北市政府労工局の局長を務めたことが
ある。
2009年8月15日


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