ホンダ シルクロード 社会復帰への道

【2005年4月作業開始】  最終作業:2007年3月6日

   * シルクロード専用掲示板を作りました。
    トップページである『横好きオヤジの秘密基地』から移動できます。

シルクロード・・・再生なるか?
『ホンダ シルクロード』の再生(ちょっとカスタム?)のお話。
各部が錆びて、くたびれているシルクロードを再生しようと、バラバラにしてフレームや錆びたパーツの
錆び落としと塗装を開始。
いわゆるレストアと言うやつ。
で、ついつい欲が出てきてしまう。
そう、ヘッド部分から少しオイルが滲んでいるエンジンからホンダFT400のエンジンを積んでみることにした。
インターネットで調べていると「簡単に積み替えられる」ようなことが書いてあったからだ。
精神修養の出来ていない私は、すぐに欲に負け、FT400のエンジンを探して手に入れた。
見た目の程度は良く、思いのほか価格も安かった。
しか〜し、これが悲劇の始まり!
いざ積み替えて再生作業を進めると、難題問題の山山山・・・。
素人には厳しい〜!
まさに泥濘の道、『知る苦労道』である。

バイクに、パーツに、私を指導してくれる人達に、工具に、ガレージに、そう全てのものに感謝をしつつ、
シルクロード再生の『道』の精進に励もう。

と言うわけで、同じようにシルクロードをカスタムしようと思っている人の役に立てばと思い、
なかなか更新できないと思うが、再生作業の進行を載せていきたいと思っている。

(注)素人なので、使っている言葉やパーツの名称が違うことが多々ある・・・かも?

これが在りし日の姿。
各部に錆が発生している。
特に、エンジンはヘッドからオイルが滲み、粉末消火器でも吹きかけたようになっている。
このオイル漏れは、XLやCBと同様でこのエンジンの特徴らしい。
他のサイトで調べてみると、何でも熱でヘッドが歪んでオイル漏れを起こすようになるんだとか・・・。
ちなみに、この車両で約9000km走行している。

今後、再生するにあたって経験した問題難題とその対策を画像つきで紹介していくが、当初はこんなに
苦労するとは思わず、分解しているところの写真は撮っていない。

エンジン積載
最初は、ノーマルエンジンでいくつもりで、錆落しと塗装の終わったフレームに、サンドペーパーや金属磨き用の
ケミカルを使って、それなりに輝きを取り戻し積載。
後は、残りの部品を磨きと塗装をしながら組み付けるだけ・・・。

Dsc002

そんな時、オークションでFT400の程度の良さそうなエンジンを発見、しかもノーマルキャブ付き。
お金もないから高額になったら諦めるつもりでいたが、ラッキーなことに思ってたより安価で落札。
で、エンジンが届き、意気揚々とノーマルエンジンを下ろしてFT400のエンジンを積載。
とは言うものの、1人での作業だったから、エンジンをフレームの下に置き、マッスルパワーで持ち上げ、
自分の足をエンジン下に入れ苦労してシリンダーヘッド部分のエンジンハンガーにボルトを通すと言う、
人が見ると笑うであろう不恰好な作業をした。
おまけに足も痛かった。
ただ、これでエンジンが乗ったも同然。
早速、クランクケース部分のフレーム固定にかかる。

あ、あ、あ、あれ???
ジャッキでエンジンを上げようが、上から乗ったりしたが、ボルト穴の位置が合わない。
気がつくまで30分は格闘していたと思う。
そう、エンジンが400ccだから、シリンダーが長いのである。
何で、こんなことに気がつかなかったのか、情けない・・・。
気を取り直して、もう一度エンジンを下ろし、今度はクランクケース部分をフレームに固定。
この2本のボルトはジャストフィット。
クランクケース前側のエンジンハンガーは、塗装がまだなので取り付けは後日にする。

画像が問題のエンジンハンガー。
FT400のものを持っていないし、それとて合うかどうかわからないので、最終的には作らなきゃなんない・・・かな?

Dsc00019_1

ちなみに、2つ目の画像がFT400のもので、3つ目がシルクロードのもの。
FT400の方がフィンの数が多い。
ちゃんと見てれば、こんな苦労をしなくてすんだのに・・・。

Dsc00020

Dsc00021

キャブレター装着
キャブレターを装着しようと、フレームの間から潜り込ませ・・・られない!
仕方ないので、バッテリーケースを外して潜り込ませる。
なんとぉ〜、キャブの上がフレームに干渉してしまう。
さらに、ガソリンホースの取り付け口もフレームと干渉してしまう。
ここにきて、初めてFTとシルクロードのフレームが大きく違うことに気がついた。
悩んだ挙句、ヒートインシュレーターを外してみたら、写真のように何とかついた。
当初、このヒートインシュレーターの部品名も、外して良いものかも分からず、同じ匂いのする人が
集まっていそうなホームページの掲示板に書き込んで教えてもらった。
で、これがヒートインシュレーター。

Dsc00016

そして、これがヒートインシュレーターを外してつけた状態。

Dsc00022

で、3つ目と4つ目が辛うじてついた写真。
とりあえず、これでいってみる。

Dsc00015

Dsc00023

まぁ、何とかキャブもついたことだし、次はアクセルワイヤーを・・・。
あ〜ぁ、やっぱり長さが合わない。
戻し側はそのままで大丈夫だが、引き側が長すぎる。
ただ、長すぎる方だから、手はある。
一般的な手法で対処した。
タイコのところでワイヤーを切っちゃって、ドリルでワイヤーが通る程度の穴を開け、さらにタイコの縦方向に
鉄ノコで溝を切り、ワイヤーを通して長さを決めたら、ワイヤーをバラして溝に入れてからハンダで固定。
これでバッチリ!

クラッチが・・・あぁ・・・
さて、アクセルワイヤーの問題は簡単に解決したし、次はクラッチワイヤー。
ま、長すぎたらアクセルワイヤーと同じ手法で良いし、短すぎたら新しいワイヤーを入れて、タイコは
例の手法でやれば良い。
で、組んでみると、調整だけでいけた。
しかし、しかし、何だかクラッチが異常に重い。
よ〜く見ると、クランクケースから出てるクラッチのステーの角度が違う。
そう、ワイヤーで引く向きが違うのである。
悩んで悩んだ挙句、ワイヤーを固定するステーを作るのが手っ取り早いと思い、
ホームセンターで材料を買ってきて、切って削って溶接して作ってみた。
最初に作ったのがこれ。

Dsc00024

しかし、補強を入れたにもかかわらず、クラッチレバーを引くと、多少であるが引っ張られてしまう。
またまたホームセンターに走り、次に作ったのがこれ。
これは、引く角度も強度もバッチリ。
アイデアと素人細工にしては素晴らしい出来上がりと、自分で自分を褒めてしまった。

Dsc00012

ちなみに、これがシルクロードのクラッチワイヤーが引く角度。
ここに来て、初めてクラッチワイヤーの取り回しの違いに気が付いた・・・。

Dsc00017

点火プラグの確認・・・あぁセルが・・・
クラッチワイヤー固定ステーの出来の良さに満足しながら、ここでプラグに火が飛ぶかどうか
確認することにした。
火が飛ばないと、お手上げだから、祈るような気持ちで自動車からジャンパーコードで電気を取って、
ドキドキしながらキーON。
あ、あ、あ、あれ、ニュートラルランプが点かない・・・。
気を取り直し、接続を確認して電源ON。
やっぱり点かない。
その後、何度も何度も何度も何度も何度も何度も接続を見直して試すもダメ。
途方に暮れかけた頃、いやいや途方に暮れて泣きそうになりかけた頃・・・ふと思った。
車のバッテリーは大丈夫か???
そう、ランドクルーザーFJ62から電気を取っていたのだが、実はこれのバッテリーが上がってた。
新しいバッテリーに換えてまだ数ヶ月なのだが、ルームランプを点けっぱなしにしていたのである。
しかも数週間。
そう、バッテリー内の電気は空っぽ・・・。

原因は分かった、車を変えてキーON。
点いた、ニュートラルランプが点いた。
オトコなら分かるであろう、あのドキドキ感と同じドキドキ感に指を震わせセルスイッチON!
あぁぁぁぁぁ。。。
スターターリレーは「カチッカチッ」っと鳴っている。
セルモーターの辺からも「カチッカチッ」っと言っている。
やってもた、これがこの系統のエンジンのネックであるセルモーターの不具合の一つか?
ん〜、こんなことで『道』は究められん!
セルモーターをバラしてみる。
ブラシは綺麗、その他も綺麗。
これ以上はどうしようもないので組み直す。
ひょっとしたらマグネットスイッチかもと思いながら、何度かセルスイッチのONとOFFを繰り返すと
シュルシュルシュルとセルが回った。
プラグを確認すると火花も飛んでる。
涙が出るほど嬉しかった。
いや、涙が出たのかもしれない・・・。

マフラー付けよう・・・付けへんがなっ・・・
早くエンジンに火を入れたくて、マフラーを取り付けることにした。
錆落しと再メッキ(塗装にしようか?)は後でも出来る、早くエンジンをかけてみたい。
マフラーは、シルクロードならではの、あの取り回しとあの位置が好きなのである。
トラッカータイプのバイクにするんであれば、ノーマルに拘る必要はないと思うが、色は変えてもスタイルは
変えたくないのが変な拘りでもある。
ただ、ほんの僅かスタイルを変えるのも拘りである。
では、まずはエキゾーストパイプをあてがってみる。
イヤン、もう、FT400エンジンの意地悪ぅ〜!
ジャストフィットとは程遠いぃ・・・。
まず、シリンダー部分の接続部の問題。
ボアが大きいためか、2つある排気口の距離が違うのである。
シルクロードに比べFT400の方が大きいのである。
そして、口径も違う、スタッドボルトの距離も違う、スタッドボルトの長さも違う。
したがって、シルクロードのフランジは使えない。
どうしようか・・・。
私は考える馬鹿である。
馬鹿でも馬鹿なりに考える。
そう、私にはマッスルパワーがある、非力だが自分だけが認めるマッスルパワーがある。
まずは、エキパイを排気口にチカラ技で合せる。
足で踏んで引っ張って、それでもダメならパンタジャッキを使ってみた。

Dsc00027

何とか排気口接続部はクリアー。
次に待っていたのはエキパイのシリンダーへの干渉。
またまた、ここはチカラ技。
踏んだり、引っ張ったり、蹴ったり、お願いしたり・・・。
そして、一番の問題はセルモーター取り付けボルトとの干渉。
ハンマーで叩いて凹ませ凹ませ、また凹ませて、不十分ではあるが干渉を解消。
この際、排気効率なんかは無視しよう。
そう、目をつぶろう・・・。

さて、次の問題。
ボアが大きくなってるだけに、エキパイ自体が前に出てしまう。
したがって、エキパイ固定部分がズレてしまう。
ま、これはステーでもかまして何とかしよう。

Dsc00032

それよりも問題はフランジ。
鉄板から削り出すしかないかなぁ〜と思いながらも、面倒くさいんで他の手を考えた。
ZZ-R250のフランジの内径が同じだったので思い切って長穴と言うよりフリーサイズに削ってみた。
きちんとしたフランジを作れるまではこれでいこうと思う。
意外や意外、しっかりと固定できた。
カラーも無加工で使えた。
 〈参考〉
  フランジ接続部のスタッドボルトの芯から芯までの距離とスタッドボルトの長さ
   ・FT400:63mm 32mm
   ・シルクロード:54mm 25mm
  エキパイ接続部の内径
   ・FT400:45mm
   ・シルクロード:40mm

Dsc00026

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で、何だかんだとやった結果、何とかマフラーが付いた。

Dsc00031

そして、気が付いた。
せっかく作ったクラッチワイヤーの固定ステーはエキパイ通路のど真ん中。
また、別の方法を考えなくてはならない・・・。
あ〜、もうイヤ!
いやいや、こんなことで負けれへんわいやぁ〜っ!

恐るべしエンジンハンガー
後で取り付ければ良いと思って放ったらかしにしていた前側のエンジンハンガーの
錆落しと塗装をして取り付けることにした。
で、またもや唖然!
フレームとクランクケースが5mmほど遠いのである。
FT400のものを使えばピッタリなのかもしれないが、残念ながら持ち合わせていない。
他のボルトを緩めてジャッキでエンジンを持ち上げてやれば取り付けられるかもと思ったが、
シリンダーヘッド自体がフレームに当たるので無理。
それでなくても、ヘッドとフレームの隙間は2mmほどしかないのだから、どちらかと言えばもっとエンジンを
下げたいくらい。
フレームを削ってやれば良いのだろうが、またまたあっちこっちを外し、エンジンを前に倒して
フレーム加工しなければならないのは、ハッキリ言って面倒くさい。
で、エンジンハンガーの穴を長穴にして取り付けることにした。
それでやってみて、不具合が発生したらボルト径に合わせた穴を開けた鉄板を上から溶接してやれば良い。

Dsc00034

で、これが長穴にして取り付けた状態。
長穴にしたのはフレーム側の穴。
クランクケース側はクランクケースの形状に合わせて湾曲しているので、フレーム側の方が良いかなと
思っただけで、大した根拠はない。
これで乗ってて、固定に不安が生じたら、適当なステーに穴を開けて、それを上から溶接してやれば良い。

Dsc00035

マフラーの錆落し
錆に侵されメッキが剥がれたマフラー。
エンジンがかかることを確認してから錆落しと塗装をしようと思っていたが、
再び外したり付けたりと言ったことをしたくないので、やってしまうことにした。
毎度のことながら錆落しに使うのは画像のラストリムーバーなるもの。
小さなものならカップに漬けられるが、マフラーは大きすぎて無理。
大きなバケツに入れるといっても、そんなに沢山のラストリムーバーを買うほど財布に余裕はない。
あれば、新しいバイクを買っている・・・。
で、どうするかってぇ〜と、写真のようにペーパータオルに浸み込ませて、それを貼り付け巻き付けパッキング。
まるで、ミイラか世の女性たちが夜な夜な行う顔面パックのよう。
これが正しい方法かどうかは全く知らない。
ビンボー人の浅知恵である。
これにサランラップでラッピングしたら蒸発を防げて更に効果的かもしれない。
でも、これでかなりの錆は落ちるのである。
ちなみに、私はこのラストリムーバーでやっているが、お徳用としてトイレ掃除用のサンポールを使っても
同様の錆落し効果があるらしい。
錆取り症候群に病む人達の中では有名であるが、変なプライドを持つ私はやったことがない。

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さて、マフラーの漬け置き錆落しをしている間に、車庫に転がっているホンダホークUのエキパイをあてがってみる。
シリンダー排気口とサイズがピッタリ。
フランジの厚さもボルト穴の位置もピッタリ。
フランジのフィンがシリンダーのフィンと干渉するが削れば問題なさそう。
ダウンマフラーにしたりとか、パイプを延長して後ろの方で上げてスーパートラップなんかを付けるのであれば、
これでいけるかもしれない。
ただ、湾曲部が前に出すぎてしまうので、切断して短くする必要があるが・・・。
いつか、ノーマルマフラー以外のマフラーにしたくなったときは、これを流用しよう。

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奇跡のエンジンハンガー
さてさて、放ったらかしにしていた上部のエンジンハンガーであるが、いつまでも放ったらかしにして
おくわけにはいかないので、頑張って作ることにした。
手っ取り早いのは、フレームを削って、ノーマルのエンジンハンガーを溶接してしまうなんて荒業なんだろうが、
いつでもノーマルに戻せるようにしておきたいので作ることにする。
いわゆる、ワンオフってやつ。
カッコイイ〜!
などと浮かれていられたのは初めの内だけだった・・・。

で、その作業だが、まずは材料探しから。
ホームセンターに行って物色してると、約3.3mmで30cm四方の鉄板が売られていたので、これを買ってきた。
適当なものがなければ、建築廃材のC型鋼かH型鋼をどこかからか拾ってきて、それから切り出そうかと
思っていたが、適当な材料が見つかった。
早速、ボール紙とハサミを持って、フレームとエンジンに当てては切って、切っては当てて型紙を作った。
それを元にして、写真のようにジグソーで切り出してみた。

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シルクロードのエンジンもFT400のエンジンも、フレーム対して取り付け部分が
右にズレているので、平たいままでは付けられないので、これを曲げなくてはならない。
しかし、プライヤーで挟んで曲げられるものじゃない。
で、曲げたい線上をグラインダーで約3分の1の深さまで削って、曲げてからそこを溶接することにした。
これが削ったところと曲げたところ。

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次にこれを溶接する。
見えないところでもあるし、沢山溶接した方が強度もあるんで、大胆に溶接した。
ノーマルはプレスでリブを作って強度を上げてあるようだが、そんなことは到底無理なのでテンコ盛り溶接で
強度アップを図る。
これが溶接、穴開け、塗装をして、完成した状態。

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で、これが取り付けた状態。
なかなかどうしてバッチリと取り付けられたし、見た目も悪くないではないか!

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さて、上記の作製過程を見ただけでは、何だかとっても簡単に出来たように思えてしまうが、
実はかなり苦労したのである。
算数の出来る人なら最初から計算して作ってしまうのであろうが、数学どころか小学校低学年の
算数の段階でドロップアウトしてしまった私は計算なんぞは苦手で、現物合わせ主義を貫いているので、
三作目にしてようやく成功したのである。
写真では、2枚しか切り出していないが、実は残った鉄板は手裏剣のようになっているのである。
一作目も二作目も曲げる位置が悪くフレームとエンジンのズレに合わせられなかった。
さすがに3作目はある程度計算して作った。
と言っても、目分量であることには違いないが・・・。

そして思う・・・。
この系統のエンジンはシリンダーヘッドが歪んでオイル漏れを起こしやすいらしい。
事実、ノーマルエンジンはオイル漏れを起こしている。
だったら、シリンダーヘッドをフレームに固定しているエンジンハンガーがない方がオイル漏れを
防げるんじゃなかろうか?

マフラー付いたにゃ付いたが・・・
錆落しの終わったマフラーであるが、再メッキに出そうか塗装しようかと悩んだ挙句、メッキはいつでも出せるので、
とりあえず塗装することにした。
メッキに出せば、しばらくは帰ってこないので、早く組んでしまいたかったのと、見積もりは取っていないが、
塗装より高額なはずであるから、貧乏性の私は自家塗装を選んだ。
もちろん、塗料は耐熱塗料。

さて、塗装をする前に、またもや良からぬ思いが・・・。
このマフラーのエンドバッフルを外したらどうなるんだろう?
エンドバッフルとは、マフラーの排気口のところにリベット留めしてある蓋である。
いかにも知っているように書いているが、エンドバッフルなどと言う部品名も掲示板で教えてもらった。
何でも、サイレンサー本体が隔壁構造でこの蓋も共鳴室の壁の一部らしい。
消音のためには、なくてはならない部品なのである。
しかし、中を見てみたいと言う願望は押し寄せる波のように私を揺さぶる。
そう、私には分解癖があるのである。
小学生になって間もない頃、今はもう亡くなってしまったが、祖母が寝起きが悪くシャキッとしない私のために
お古だが目覚し時計をくれた。
当時はゼンマイ式の時計しかなかったが、それでも貴重だった時代である。
これで、すこしは自分一人で起きて、自立に向かって成長するであろうと、家族全員が期待していたはずである。
だが、そんな家族の期待は翌日には裏切っていた。
無性に、目覚し時計の構造が見たかったのである。
学校から帰った私は時計を分解していた。
再度組み立てるなどと言う考えは微塵もなかった。
中から出てくる小さなギアやゼンマイに感動していた。
今でも、あの時のギアの金色の輝きは忘れられない。
あのギアの思い出は祖母の思い出でもある。
以来、私は分解分解分解分解分解、そしてたまに再組み立てすると言ったことを繰り返し現在に至っている。

そんなわけで、エンドバッフルを外してみた。
こんな構造になっていた。

Dsc00085

で、マフラーのエンジン側に懐中電灯を当てて点灯させて、エンドバッフルを外した穴から中を覗いてみると、
薄っすらとではあるが光が見えた。
これがない方が排気効率が良いんだろうなと思いに耽る。
排気効率を考えると、空っぽの外筒にパンチングしたパイプにグラスウールを巻いて差し込むほうが良いのだろうが、
あっちこっちがスポット溶接してあって外れそうもない。
ま、これは最後に何らかの手を加えることにして、このまま組むことにする。
で、これがマフラーの塗装も終わって組んだ状態。
タンクも乗せてみた。

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感動の鼓動
ここまできたら早くエンジンに火を入れてみたいと思うのは男の性。
早速、タンクにガソリンを入れてみた・・・ら、コックからガソリン漏れが!
漏れてくるところを見ると摘みの回転する部分。
もう一つのコックと取り替えてみると、これも同じところからガソリン漏れ。
仕方がないので、注文すると共に、分解してみることにした。
ひょっとしたら直せるかもしれないと期待して。
分解と言っても、リベット留めしてあるので、これをドリルで穴を貫通させ外してみた。
OFFと通常と予備のガソリン通路を切り替えるところのゴムのパッキンが劣化していることが原因のようである。
これが分解した状態。

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ゴムシートを切って作るのも大変そうなので、裏返して組んでみた。
もう、リベットは使えないので、ボルトとナットで固定した。
漏れが止まっていることを期待して組んだが、やはり少しであるが漏れてしまった・・・。
しかし、我慢できる程度なので、早くエンジンに火を入れたくて作業を進めることにした。
自動車からジャンパーコードで電気を取りスイッチON。
ギュルッカラカラカラ、ギュルッカラカラカラ・・・。
ウッソォ〜、このカラカラってのはセルが空回りしとんちゃうん?
これは、キックのないこのエンジンにとっては致命的である。
実は、この系統のエンジンはピニオンギアやリングギアが弱いのである。
欠陥と言う話もある。
クランキングが続かないとエンジンがかからないのではと悲観しながらも、
ここまできて諦めることも出来ないので、もう一度セルスイッチを押してみたら、ギュルッっと少し
クランキングしただけでエンジンがかかった。
息つきもなく、調子良く回るではないか!
しかも、ナイスな排気音である。
若かりし頃を思い出してしまう。
ただ、これで走るほど勇気はないので、エンドバッフルを元に戻すか、排気効率を良くしながら
音を小さくする方法を考えることにしよう。
これが、久しぶりに火が入ったはずであろうエンジンを積んだ未完成シルクロードの姿。

Dsc00082

新たな問題
エンジンにも火が入って、希望が見えてきた。
俄然やる気も出てきた。
早く走らせてみたいので、次の作業に突入。
フロントスプロケットを取り付けていなかったので、これを取り付けてチェーンも取り付けることにする。
で、リヤスプロケットはノーマルしか持っていないし、FT400のものは取り付け穴が5穴なので、
手に入れたとしても装着は無理。FT400の歯数と近いもので、シルクロードに装着できるものが
見つかるまではノーマルを使うことにする。
フロントスプロケットの歯数はシルクロードが15丁、FT400が14丁なので、せめてフロントスプロケットだけでも
FT400のものを使うことにする。
つもりだったが、手にとってビックリ!
そう、厚みが違うのである。
チェーンサイズがシルクロードは520、FT400が530なのである。
これが厚みの違い。

Dsc00075

Dsc00070

こりゃ、とりあえずのところはノーマルを使うしかない。
ま、そのうち何とか考えよう、取り付けてみてまたもやビックリ!
何と、クランクケースから出ているフロントスプロケットを取り付けるシャフトの長さが違うのである。
クランクケースのフレーム固定部からの距離を測ったら、4mmほど長いのである。
無加工で取り付けるとチェーンラインが4mmほどズレることになる。
これが、シャフトの長さの違い。
これがFT400。

Dsc00076

これがシルクロード。

Dsc00077

さ〜て、どうしたものか・・・。
構造的には、シャフトにはスプラインが切ってあり、これにフロントスプロケットを入れ、その上からプレートを入れ
少し回してボルト固定し抜けないようになっているだけ。
抜ける方向に大きな力が掛かるものではなさそう。
これならフロントスプロケットと、プレートの間にスペーサーを入れてやれば、解決すると勝手に判断した。
かと言って、プレートと同形のスペーサーを作るのは大変そうだから、ボルト部分にだけスペーサーを入れることにした。
で、何を使ったかと言うと厚さ4mmほどのステンレスナットがあったので、これを使うことにした。
ただ、穴の径が小さいために拡大してやって取り付けた。
ちなみにこれが穴をドリルで拡大している様子。
ナットを手で持ってはできないからメガネレンチに入れてやってみた。
簡単かつ安全に拡大することが出来たが、これが正しい方法かは怪しい。

Dsc00078

これが取り付けた状態。
少し長めのステンレスボルトで取り付けてみた。

Dsc00079

さて、今度はチェーンをと思い、チェーンを手に取ってみる。
思いっきり錆びている、悲しいほど錆びている。
でもまぁ、灯油かガソリンで洗ってやれば使えそう。
気を取り直して、クリップを探す。
1周2周3周と探すが見つからない。
探せど探せど見つからず錆びで茶色くなった我が手を見つめる・・・。
そうなのである、ここまで確認しなくても良いのだが、このチェーンはカシメタイプなのである。
これを付けようと思えば、もう一度スイングアームやリヤホールを外さなくてはならない。
ここは清水の舞台から飛び降りたつもりで新品のチェーンを買おう。
と言うことで、バイクショップに注文した。

エンジンガードの悲劇
チェーンは注文したばっかりで、そっちの作業は進まないので、気晴らしにエンジンガードでもつけようと思った。
が・・・、一瞬でやる気を失った。
FT400のエンジンはクランクケースの下が大きく出っ張っているのである。
オイルパンと言って良いのか知らないが、その部分が写真のように出っ張っているのである。
今の今まで気が付かなかった。
ま、これは無くても良いのだろうが、どうしてもエンジンガードを付けたいのである。
エンジンガードの付いたスタイルが欲しいのである。
ま、これは時間が出来たときに加工しよう。
で、これが取り付けられないエンジンガード。

Dsc00229

ちょっとブレイク
趣味でやってることとは言え、少々疲れが出てきたので少しブレイク。
せっかくのブログなんで、作業をしている趣味のガレージの外見を紹介しよう。
向かって一番右に海洋コンテナの払い下げを置いている。
きちんと屋根は付けてあるので、立派な物置である。
中には、スノータイヤや車やバイクの部品、スキーやありとあらゆるものが入っている。
更に、隣町の山の中で見つけて貰ってきた、純正工具も全て揃っているものの錆びだらけの
ホンダドリーム250(C72)が1台、
これまた錆びの多いスズキバンバン90が2台、シルクロードの角型ライト(後期型?)が1台も入っている。
中央にあるプレハブの建物が作業をしているガレージ。
大きな車が3台入るほどの大きなガレージなのである。
で、一番右にあるのが、ついこの間、シルクロードの作業の片手間に私の父親と立てたガレージ。
これは主に農機具用のガレージである。
去年まではここにパイプ車庫があって、その中に農機具を入れていたのだが、去年の台風23号で
吹き飛ばされたのである。
で、農機具用のガレージを作らないことには私の趣味のガレージに父親の陰謀により農機具共が侵略してくるので、
建てることにした。
材料は同僚の倉庫が道路建設で立ち退きになったので、それをバラして持ち帰って使った。
新しい材料は、屋根の野地板、屋根ドタン、外壁ドタンくらいなので安く出来た。
ちなみに、私も父親も建築関係とは全く無縁であるが、見よう見真似で出来るものである。
素人なので限度が分からず、やたらと補強やら何やらとしたんで、通常の建物より強度があるはずである。
近所の大工さんが立ち寄ってビックリしていたくらいだから。
ガレージの前に止まっている車は、私が足にしているハイラックスのシングルキャブ4WD。
これも手に入れた時の状態は酷かった・・・。
融雪剤の影響で外見は良いのに下回りは錆びだらけ。
車の下回りにサンドブラスをかけて錆び落しをしたくらいなのである。
また、フロントフェンダーも外して、徹底的に錆び落しをした。
更に、前所有者によって公認を取ってあったのだが、ノーマルより30cmくらい車高が高かったので、
それをほぼノーマル近くまで車高を落とすのにどれだけ苦労をしたことか。
車検を受けるまで3ヶ月も掛かってしまった。

Dsc00224

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もひとつブレイク
シルクロード再生の手を止め、もひとつブレイク!
今度は、BMXやスケートボード、はたまたインラインスケートで遊べるジャンプ台を作ってみた。
いわゆるジャンランと言うやつだ。
しかし、自分の遊び道具としてではなく、悲しいほど自分の若かりし日のままの、高校生の愚息の遊び道具である。
ま、私も使ってみようと思うが・・・。
そのジャンプ台は次のとおりである。
 高さ:60cm
 幅:91cm
 反り:半径210cm
 乗り出し〜飛び出し:約170cm
 材質:木製
 デキ:最高!

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ちゃちゃちゃっと作ってみたが、なかなかの力作であると我思う。
強度は十分。
試しに自分で愚息のBMXに跨り突入してみたがビクともしない。
ま、パークで使われているものと同じ手法で作ったので、当たり前といえば当たり前ではある。
これに塗装でもすれば、かなりカッコイイ!
こりゃ、自作キットでも作って販売すれば、年商○○億の中年成功者になれるかも?
な〜んて、なれる筈もない夢を見るのはよそう。
そんな星の空の下には生まれていない。
所詮は、素人が遊びで作った遊び道具なのだから・・・。

エンジン届く
オークションでXL250のエンジンが出品されていて落札してしまった・・・。
価格は1800円だったが、送料のほうが1900円と高くついた。
ま、でも程度はそれほど悪くなさそう。
オイル漏れもないし。
ただ、スプロケットカバーのところのクランクケースの一部に割れがあるが、問題ない・・・かな、ないだろうなぁ、
ないにしとこう!
これは、いつかFT400エンジンのスターターが滑りまくって、ウンともスンとも言わなくなったらキックスターターを
移植するつもりで手に入れた。
それか、FT400エンジンが死んでしまったら、XL250エンジンをそのまま積んでも良いかなと思ってる。
実は、スターターのことを考えてる内に、XR600、XR650、GB500、GB400のエンジンも
積めるんじゃなかろかと思っている。
FT400エンジンを乗せる作業で、どんなエンジンでも乗せられるような気がしてきたのである。
これは幻覚なのであろうか?
何だか、ますます泥濘の世界に踏み込んで行ってるような・・・。

クラッチワイヤーホルダー完成
さてさて、久しぶりの作業である。
今年の夏も暑くて、蒸し風呂のようなガレージの中で作業を続けるような根性がなく、すっかり手をつけて
いなかったのである。
日本の夏、貴重な夏、42歳の夏、海に行って遊ばなきゃならなかった。
サザエ、アワビ、タコ等の海の幸を採り、私のガソリンでもある焼酎の肴としていたのである。
もちろん、乱獲などしていない。
海の神様に少しだけ分けてもらった。
と思っているのは独りよがりか・・・。

で、問題のままにしていたクラッチワイヤーホルダー。
試行錯誤の末、どうにかこうにか完成したのである。
写真のものが一発で出来たわけではなく、3つほど作って鉄屑で処分した。
まぁ、不細工と言えば不細工だが、しっかりとクラッチも切れ、機能的には問題がない。
取り付け方は、フレームにエンジンが固定されてるところに一緒に固定するだけ。

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しばらくはこれで行こうと思っている。
いつか、心と技術に余裕ができれば、クランクケースを外して、クラッチのステーの角度を変える作業にトライしよう。
取り付けた画像もアップしようと思ったが見られるような画像じゃなかったので、また今度。

外装完成・・・?
後回しにしていたフロントフェンダーとリヤフェンダーが完成した。
フロントフェンダーは手をつけずにノーマルのまま。
リヤフェンダーは大胆にカットした。
ん〜、超ミニスカートのシルクロードになってしまった・・・。
ま、最初はフェンダーレスの超ハイレグも考えていたが、
やっぱりフェンダーがないと、あまりにもヤンチャっぽそう。
サイドカバーは、タンクの塗装と一緒に仕上がっていた。
で、キャリアとともに取り付けてみた。
なかなかどうしてカッコヨイ!
あとはヘッドライトやウィンカーなどの保安部品を着けるのと、エアクリーナーを着けるのと、買って箱に入ったままの
新品チェーンを着ければ完成である。
エアクリーナーはK&Nのを買うつもり。
でもって、ノーマルキャブで走ってから、手持ちのCRキャブに換えてみようと思っている。
チェーンはスイングアームを切断溶接延長しようかと思っていたので取り付けていなかったが、やっぱり延長は
やめたのでノーマルスイングアームに合わせてカットして取り付けることにする。
今回の社会復帰作業で現在までに唯一新品で買ったものがチェーンなので、なかなか手を着けられなかったのである。
あと、しなきゃならないのは、メッキ部品を再メッキ。
リアキャリアとマフラーカバーだけだが・・・。
あ、それと別に持ってる少しだけ綺麗なリヤショックへの交換。
ホホホッ、走り出せる日はすぐそこに!
と言うものの、白い雪の降る冬もすぐそこに・・・。
こりゃ、春に照準を合わせて完成させよう。
ヘッドライトやウィンカーを買うにもお金いるし、どんなのにするかちょっと悩んでいるのである。
それに、雪が降ったら降ったで、スキーに時間を費やしてしまうから、なかなかバイクに時間をかけて
いられないのもあるし。
で、これが外装を着けた写真。

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メッキよ、君は美しい・・・
シルクロードの特徴であるキャリア、そしてマフラーのカバーを再メッキした。
もちろん、自分でメッキは出来ないからメッキ工場にお願いした。
3点で3500円+消費税。
貧乏人の私にとっては大金である。
しかし、メッキされたパーツは美しい・・・。
ホントはマフラー全部を再メッキしたいところだが、組んじゃってるんで、またの機会に再メッキに出すことにしよう。

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♪ヘッドライト〜、テールライト〜♪
いよいよ、保安部品を取り付ける時がきた。
しかし、ノーマルではなく、ちょっとお洒落なものを取り付けることにした。
まぁ、そのつもりでヘッドライトステーを加工してしまってるし、
リアフェンダーをカットしてるのでノーマルは付かない。
そこで、仕方なしではあるが、新品のベーツライトとテールランプ、そしてウィンカーを買ってしまった。
しかし、問題が解決したわけではない。
それぞれを取り付けるためのステーを作らなくてはならない。

まずは、ヘッドライトのステーから・・・。
何を使うかホームセンターに通い思案していたのだが、適当なものが見当たらない。
そこで、エンジンハンガーを作った時の鉄板が余っていることを思い出した。
面倒だがダンボール紙で型を作って、ジグソーで切り出した。
そして、L型アングルと組み合わせることで取り付けた。
これが、作ったパーツと仮留めした様子。

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そして、これが本組みした様子。
配線は、まだ整理してない。

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次がテールランプだが、写真を撮り忘れたので、画像の掲載はまた今度。
取り付けは、キャリアの取り付けを利用して一緒に固定した。
材料は、これまたホームセンターで買った、建築材固定用のT字型アングル。
これを適当な大きさに切って、穴を空けて取り付けた。
ただ、不安なのは、亜鉛メッキが施してあるために、サンドペーパーで表面を荒らしてから塗装したが、
塗料が剥げるような・・・。
ま、そん時はそん時で考えよう。

さて、問題はウィンカー。
これの取り付けは、直径14mmの丸型中空パイプに、線を通してから差し込んで閉め込んで固定しなきゃならない。
で、何か良いパイプがないかとホームセンターで物色したが、なかなか良いものがない。
その時、ふと思いついた!
その足で100円ショップに走る・・・。
ノギスで寸法を測ると直径13mmで、端っこにはネジが切ってある。
さて、それが何だか分かるかなぁ?
そう、写真のスチールラックの延長用の足なのである。
これを適当な長さに切断して、L型ステーに差し込んでナットで固定すれば出来上がり!

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と、気楽に考えていたが、そう簡単にはいかなかった・・・。
なんと、ナットが見つからないのである。
ネジ山のピッチが1mmと言うナットはホームセンターになかった。
金物屋さんで、特別に注文すれば入るのかもしれないが・・・。
で、もっと簡単に、平らなステーで取り付けることにした。
ステーをウィンカーのパイプを差し込んだあとに閉め込むボルトで固定した。
これの写真も取ってないので後日に紹介。
実は、このステーはステンレス製である。
ホントは鉄製が欲しかったのだが、欲しいサイズがなかったので、ステンレス製のものを使った。
何で鉄製の方が良いかと言うと、鉄のフレームにステンレスのパーツを使うことにより電位差が
錆を発生させてしまうのである。

それと、平らなステーは見てくれが良くないので、対策を講じるつもり。
ま、そんなに大した対策ではないのだが・・・。
ステーに、配線を束ねるスパイラルチューブか何かを巻きつけて、ちょっとだけ見てくれを良くするつもり。

あと、もう少し・・・
とりあえず、外装も仕上がり、保安部品も取り付け完了。
とは言っても、ウィンカーとテールランプの結線をしてないのだが・・・。
実は、まだバッテリーを買っていないので、バッテリーを買ってから点灯を確認しながら結線をするつもり。
だから、配線の整理もしてない。
でも、ここまで出来たら、全体写真を撮りたくなるのが人の子。
そんなわけで、全体写真を紹介。
なかなか格好良いと思ってるのは自己満足?

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スポークから出た錆
さて、久々の作業である。
冬の間は、暇さえあればスキーに行っていたのと、寒かったのとで、全く作業をしていなかった。
おかげで、スキーは30回以上行くことができた。
  雨にも負けず風にも負けず
  雪にも冬の寒さにも負けぬ
  丈夫な身体を持ち
  欲を追い決していからず
  いつも無邪気に遊んでいる
  一日に焼酎二合とビールと少しのワインを飲み
  あらゆることを自分を感情のままに
そんな感じでスキーシーズンを満喫した。

オッと、肝心なシルクロードレストア作業の話。

あまりにも面倒くさそうな作業なので、手を付けずにいたホイールのスポークを磨く作業。
ホントは、ステンレスのスポークを注文して、自分でスポークの張替えをしようと

考えていたのである。
・・・が、お金もいるし、とりあえずはスポークの錆とを落として塗装することにした。
スポークをシルバーで塗装しようかと思っていたが、ハブの酸化も激しいので全て磨いて、
ハブもスポークも
リムも黒で塗装することにした。
ホイールの予備のセットがあるから、いつか磨きとスポークの張替えをするつもり。
で、スポークの錆落としだが、想像以上に大変。

身から出た錆を落とすのも、これほど大変なのかと思いながら作業をした。
まず、サンドペーパーの100番を2cmくらいの幅に切り、ホイールを水平に置き、スポークに通しタオルで
背中を流す要領と言うか、ワイヤーソーで木を切る要領と言うか、とにかくゴシゴシゴシゴシ、
一本一本ゴシゴシゴシゴシ。
そして裏返してはゴシゴシゴシゴシ・・・。
何度も何度もゴシゴシゴシゴシ。
ハブも手を変え指を変えゴシゴシゴシゴシ。
で、ようやく納得できるところまで錆が落ちた。
次の写真が手を付けていないフロントのスポークと、錆を落としたリヤのスポーク。
Photo_8

Photo_9

衝撃の真実!
久々の作業である。
サビ落としと塗装が完成していたホイールにどんなタイヤを履かせようかと
ホイールを眺めていた。
少しだけ幅の広いタイヤを履きたい。
悩みつつも、楽しい時間である・・・。
しか〜し、そんな時に衝撃の真実が明かされた!
フロントホイールとリヤホイールのリム幅が同じなのである。
いやいやいやいや、ちょっと待て。
そんなはずないと何度見てもやっぱり同じ。
純正は『フロント:1.85 リヤ:2.15』なのに、このホイールは『フロント:1.85 リヤ:1.85』なのである。
予備と言うか、同じシルクロードのホイールが他にも3セットほどあるので確認すると、やっぱり
このホイールだけ違う。
でも、このホイールは、このシルクロードに付いていたもの。
ん〜、一体このシルクロードには何用のホイールが付いてたんだ?
わざわざ、リムを細いリムに交換したのだろうか・・・。
その衝撃の真実が明かされた瞬間、私の顔はムンクの叫びのようになっていたに違いない。
まるで、ダビンチコードの真実を知った者達のように・・・。
ってなわけで、ホイールのサビ落としや塗装は他のホイールでやり直さなきゃなんない・・・。
貴重な時間を数十時間も費やして完成したってのに、また、初めからやり直し。
確認しとけば良かった・・・。
ちなみに、これが塗装も終わって綺麗になったホイール。
そして、気を取り直して磨いたブレーキカバー。
コンパウンド掛けしていないが、それなりにピカリ!
そう、もう全体を塗装するのはやめた。
スポークだけサビを落として塗装するつもり。
他は頑張って磨いてアルミ地でいこうかなと・・・。
ハァ〜、いつになったら完成することやら。
Photo_33

Photo_34

スポークよハブよ・・・
サビだけのスポークが輝いた!
やっとやっと、数十本のスポークのサビ落しが終わった。
写真がスポークのサビ落しの様子。
ハブも外側は磨けた。
問題はハブの中だが、手どころか指もチョットしか入らない。
この酸化して粉の吹いたハブの内側をどうやって磨くか・・・。
昔、自転車のハブの汚れ落としように、タワシをリング状にしたものがあったが、それを作っちゃおうかとも思った。
もちろん、走って初めて汚れが落ちるのだが・・・。
でも、あの汚れ落しって、もう売ってないんだろうなぁ。
Photo_41

Photo_42

反則技の燃料増量?
完成が目前となり、久々にエンジンをかけることにした。
燃料コックON・・・。
キャブレターへのホースに燃料が流れる。
ワクワクドキドキしながらスターターボタンをON。
エンジンはかかったが、バッフンドッスンスパパンと超不調な音がして、アイドリングも落ち着くはずもなくストール。
何度かエンジンをかけるものの同じ状態が続く。
そうこうしている内に、キャブレターのドレンコックから燃料がボタボタジャージャー。
やっぱりキャブレターの中が固着してるみたい。
ってなわけで、面倒くさいが外してバラして清掃した。
エンジンは快調にかかり、アイドリングも安定するようになったのだが、オーバーフローが直らない。
3回目でようやく原因が分かった。
ニードルバルブの下に3mmほどの針みたいなのが付いてるんだが、これが固着していたのである。
普通はこれが動くんだが、これが固着しててフロートが上手く動かずオーバーフローしていた。
組んでみると、燃料漏れもなく快調快調。
ただ、エアクリーナーをラム・エアーにしたので、吸気効率が良くなり高回転で燃料が不足気味。
メインジェットは買ってこなけりゃないんで、ジェットニードルのEリングの位置を変更して対応しようとバラした。
なのに、このキャブレターのジェットニードルは調整ができないのである。
これも注文しなきゃなんないかと思っていたのだが、あるアイデアを思いついた。
ジェットニードルにワッシャーを入れてやれば良いんでないの?
理論的には、Eリングを下側に移動するのと同じである。
あ、物事を論理的に考えるような能力はないので、理論的になんて言い過ぎで、ただの思いつき。
ジェットニードルの太さは3mmなので、それにピッタリのワッシャーをホームセンターで買ってきて組んでみた。
とりあえずは1枚だけ。
ジェットニードルが1mmほど上がったことになる。
エンジンの吹けは良くなったようにあるが、こればっかりは
走って調整するしかないので、煮詰めるのはボチボチとしよう。
で、写真が問題のジェットニードルとワッシャー。
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も一つのスポークから出た錆
さて、後輪のスポークの錆落としと筆塗りによる、なんちゃってスポーク塗装は済んでいたのだが、
前輪がまだだったので、猛暑の中を頑張って錆落しをすることにした。
やり方は、後輪と同じ方法。
サンドペーパーを2cmくらいに切って、ゴシゴシゴシゴシ。
そんでもって、写真が前輪のスポークから出た錆。
私の身からも、同じくらいの錆が出るんだろうか・・・。Photo_65

シルクロード疾走

1年半の歳月をかけた社会復帰作業も終わった。
そう、完成したのである。
完成と言っても、まだアンダーガードの加工装着や、チェーンカバーの製作装着などが残ってるが、
走れるようになった。
不動のバイクと化したホンダ・シルクロード。
十数年ぶりの目覚め。
軽量車体の成せる業で、面白いほど加速が良いので、リヤのスプロケットを、CB250RSのものに
変更しようかと思ったが、これの方が良いかもしれない。
シルクロードは、今のバイクにはない立ちの強さは良い味を出している。
ノーマルのドラムブレーキは恐ろしいほど効かないが、これが格好良い。
さて、またまた良からぬ思いが頭を擡げ始めた。
そう、ガレージの片隅に転がっているFT500のエンジンを乗せられんかなぁと・・・。
あ、それから私の拘りなのだが、このシルクロードの全てのカスタムはボルトオンで行っている。
そして、加工した全ての部品はノーマル部品が残してある。
いつでも、完全ノーマルに戻せるように。
と言うか、書類つきフレームさえあれば、完全ノーマルのシルクロードが1台作れるほどなのだ。
いやいや、2台かもしれない。
ショーモデルのレベルではなく、公道を乗れる実用車を完成させねば・・・。
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点滅しないウィンカー

久々の作業である。
今年は異常な暖冬で雪が少なく、スキーシーズンが短かった。
いつもなら、まだ山通いしてるんだけど、今年は早くもスキーシーズン終了。
ってなわけで、前から手をつけなきゃなならないと思っていた、点きっ放しのウィンカーを点滅するようにした。
で、なぜ点滅しないかと言うと、ウィンカー自体が小さくて、23Wの電球が入らないのである。
12Wの電球では電気の供給過剰でウィンカーリレーが働かない。
そこで、遥か昔にやってたハイフラッシャーにする方法で行った。
最近のバイクでは出来ないけど、昔のバイクのウィンカーリレーは簡単に出来るのである。
作業内容はと言うと、写真のようにリレーのアルミケースを外し、接点の間隙を良いタイミングで
点滅するように広げるだけ。
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