ホンダ シルクロード

【最終更新:平成19年7月9日】

社会復帰回想(平成18年1月)
通勤や日常の足にしている車である。
いつ手に入れたか忘れてしまったが、何年か前に格安で買った。
格安だった理由はヒジョーに程度が悪かったから。
パッと見は良かった。
それほど、凹みもサビもない。
しか〜し、車体の下回りのサビは物凄く酷かった。
これは凍結防止剤の影響だろうと考えられる。
降雪地帯の車は凍結防止剤の影響でサビが酷いのである。
また、公認はとってあったのだが、車高がノーマルより30cm以上も高かったのである。
おまけに付いてたホイールは10Jで、タイヤは14.5ときたもんだ!
ブッシュワーカーのオーバーフェンダーが付いててもはみ出していた。
サビを落とし、車高を下げ、あちこちの不具合を直し車検を取るまで3ヶ月くらいかかってしまった。
当時の写真はないので、社会復帰作業のほとんどは文書だけの紹介になるが・・・。
そうそう、実はこの車、平成16年秋の台風23号の被害車である。
その日は休みだったのだが、台風襲来のために出勤し、職場駐車場に置いていたところ、
職場の横の堤防が決壊し、濁流に飲まれたのである。
爆弾が落ちたかと思うくらい破壊された駐車場の真ん中に堆積した瓦礫の丘の上に打ち上げられていた・・・。
もちろん車内も泥水だらけ。
およそ1ヶ月かけて修理復活させたのである。
ってなわけで、社会復帰と弄り状況のご紹介!

地獄のホイール外し
まず、ジャッキアップしてウマを噛ませなきゃなんないが、持ってるウマが届かない。
仕方ないんで、近所の大工さんとこに行って、柱のれっ端を貰ってきて、ウマの下に噛ませた。
もちろん、一つじゃ安定しないので、『井』の字のように重ねた。
これは従兄弟が経営している石材店の人手不足時の手伝いで得た技術。
で、ホイール外そうとインパクトレンチでやってみたのだが、
ピクリともしない。
ホームセンターで売ってる安物コンプレッサーとインパクトじゃ
仕方ないかと思いながら、これまた自分だけが認めるマッスルパワーで十字レンチに渾身の力を込めるが
ホイールナットが固着してて、どうにもこうにも回らない。
それも全てのナットが・・・。
で、十字レンチを3mの鉄パイプに突っ込みドリャ〜!
ピキッ・・・と言いながら少し回転。
ボルトが折れるんじゃなかろかと不安だったが、何とか同じ要領で合計24個のナットが外れた。
確か、その作業だけで貴重な休日が潰れた。

錆び取り症候群の症状悪化
やっとホイールが外れて次の作業。そう、まずはフレームや車体の下側のサビを落とさなきゃなんない。
ワイヤーブラシで向かってみる・・・。
「こんなん、やっとれるかい!」
ってことで、ネットオークションでカップ式のサンドブラストガンを購入した。
研磨剤は従兄弟の石材店から貰ってきた石材用のもの。
ホントは将来のサビを防ぐために、静電気等が発生しにくい金属専用が良いのだろうが、手っ取り早いので
これで良しとする。
で、どうやってブラストをかけたかってぇ〜と、まず大き目のブルーシートを車の下に敷き、端を柱にくくりつけ
持ち上げ研磨剤を回収しやすいようにした。私自身はと言うと、夏で暑かったが厚手のジャンバーを着て、
マスクをして、バイクの古いフルフェイスヘルメットを被り車体下に潜り、上に向かってブラストしまくったのである。
サビと研磨剤は容赦なく私を襲う・・・。
カップ式のブラストガンだからアッと言う間に噴射剤は空になるから、何度も何度も追加し吹きまくった。
そして、下に溜まったものを集めては篩いにかけては吹きまくることの繰り返し。
バンパーはもちろん、エアコンのコンデンサーやラジエター、そしてフロントフェンダーも外して、ブラストしまくった。
一体、何日くらい続けたのだろう?
サビが進行し、穴が開いてしまったところもあった。
そして、病との闘いは終わった!
ま、とは言っても錆び取り症候群は不治の病なので、症状が悪化するはずだが・・・。
この頃から、近所のオバちゃんやオッちゃんが覗きに来ては、笑って帰ることが多くなった。
ん?、私もオッちゃんか・・・。

厚化粧はお好き?
サビは落ちたが、それで終わりではない。
早く厚化粧をしてやらないとサビに侵される。
で、どんな塗料を使って厚化粧するのが良いのか・・・。
色々と悩んだが、手っ取り早くホームセンターで売ってる屋外金属建物用のグレーのザビ止め塗料を
使うことにした。
ただ、これは上塗りをするときに気をつけなくてはならない。
ラッカー系の塗料を塗ると、せっかく塗ったサビ止め塗料が溶けてしまうのである。
これは、過去の車やバイクの社会復帰作業で経験している。
ま、これには秘策があるから、今回はこれで良し。
サビにより穴の開いた箇所はFRPやアルミシートで補修し、ひたすら塗りまくる。
乾いては塗り、塗っては乾かし・・・。
さて、上塗りであるがここはシャーシブラックを使う。
油性ではなく水性のものを使用。
これで下地を溶かすことはない。
水性のシャーシブラックをある程度厚めに塗ってやればその上から油性のシャーシブラックを塗っても
大丈夫なのである。
一体、何日くらい続けたのだろう?
そして、戦いは終わった!
勢いで外装を組み付ける。
そうそう、エアコンのコンデンサーやラジエターとフレームの間にスポンジが入っていたのだが、
これは入れないことにする。
冷却効果は落ちるかもしれないが、この付近のサビが酷いのはこのスポンジが水分を
含んだものと考えられる。

美脚を求めて・・・

さてさて、今度は足のお手入れ。
なんせ、リーフスプリングは恐ろしく反りの強く枚数の多い。
シャックルはデューンのものが付いているが、リヤなんぞ思いっきりロングサイズが付いているし、
2インチアップのブロックが入っている。
こんな足では外道を走れるはずもなく、平常路も怖くて走れない。
フロントなどは、シャックルがフレームに接触し変形している。
で、フロントス・プリングはメーカー名は忘れたが、ネットオークションで2インチアップのものをゲット。
リヤはついていたものを枚数を減らして使うことにした。
シャックルもネットオークションでデューンのものをゲット。
フロントは同じサイズでリヤはPin to Pinが120のもの。
ただ、問題は次から次にやってくる。
Uボルトはノーマルを新たに買い、使うことにしたのだが、スプリングの枚数を減らすとUボルトが
スプリングの厚みに対して長くなりすぎてしまった。
反則技?で大き目のナットを買ってきて、スペーサーとした。
で、やっと組み上がった。
我、歓喜の涙で滲むハイラックスを眺める・・・。
ワ〜ォ、まだまだ車高が高〜い!
試しに乗ってみる。
「オッ、真っ直ぐ走るじゃないか!」「オッと、カーブだ、ハ、ハ、ハンドルが切れ・・・ない?」
そう、ドラッグリンクがUボルトに接触してまってた。
そしてまたバラす、そして今度は前も後ろも枚数を減らす。
ドラッグリンクは延長してあるところを切断して何とか許せるくらいまで短くした。
そしてまた組む、まだダメだ。
そんなこんなを繰り返した。
ショック・アブソーバーはランチョRS9000が付いていたが、長すぎて付かない。
が、車検を取るには必要。
とりあえず、シャフトを切断して取り付けられる長さまで短くしてステム部分を溶接して取り付けた。
完全に底突き。
ま、これでやっと車検を受けられた。
ここまでの道のりは長かった、およそ3ヶ月かかってしまった。
季節はスッカリ冬になっていた。
簡単に書いているが、素人の作業なので、それはそれは大変だったのである。
オーバーフェンダーも外したかったが、これの下はサビで穴が開いているので外すに外せない。
もちろん、サビ止め処理はしているのだが・・・。

美脚のその後
しばらくは車検取得して乗っていたが、もう少し車高を低くしたくなった。
リヤが高く尻上がりなのである。
荷物を積むと丁度良いのだが・・・。
そんなことから、思い切ってリヤのヘルパースプリングも外した。
何度、こんなことをしただろう?
で、落ち着いたのが今の車高。
あ、付いていたショック・アブソーバーはランチョRS5000の超ロング。
長すぎて付かないし、かなり痛んでいたのでポイッ!
そんなわけで、中古品のランチョRS9000をゲット。
とりあえず、マウントのことは考えず長さだけを考えて探し出した。
リヤは無加工で付いたが、問題はフロント。
車両側LOマウントはループマウントなのにRS9000はループスリーブマウントなのである。
苦労はしたが、スリーブとブッシュを抜いて入れ替え問題解決。
次の問題はUPマウント。
車両側はステムマウントなのにRS9000はループマウント。
たまたま、ループマウントをステムマウントに変更する部品を持ってはいるが、これを使うと
ショック・アブソーバーが長くなりすぎてしまい使えない。
で、どうやったかってぇ〜と、迷うことなく切断。
グラインダーでギュイーンと切った。
でもって、ステムと同じ径のボルトをホームセンターで買ってきて溶接したのである。
ステムのネジ山のピッチは特殊で小さいもので、同じピッチのボルトはなかったので、
普通に手に入るボルトにした。
これで特に問題は起きていない。
現在のホイールは8・5Jで、リヤに50mm、フロントに30mmのワイドスペーサーを入れている。
これが現在の姿。
1_1

サウンウド・システム
(平成18年2月)
さてさて、ディーゼル・エンジンでガラガラと煩いこの車だが、通勤時やチョイ乗り時でも、やっぱり快適に
音楽やラジオを聞きたい。
それと、好きなシングルキャブだが、小物の収納スペースがないのは辛いところである。
リヤスピーカーとして置き型のスピーカーを座席後ろに置いていたのだが、ロープ、ジャンパーケーブル、
その他の小物などを置こうとすると、スピーカーの上に置くことになってしまう。
しかもCDチェンジャーとMDチェンジャーまで置こうってんだからかなり無理がある。
で、座席後ろに棚を作ってみた。
材料はホームセンターで買ってきた木の板。
それにカーペット生地を貼り付けて作った。
取り付けは、シートベルトの巻き取り部の固定ボルトで、自作ステーを固定した。
それだけでは安定しないので、棚の中央に足も付けている。
これで固定はバッチリだし小物の収納スペースもできた。
で、次の問題。
スピーカーを普通に置いたんでは、シートの背面がベッタリとくっ付いてしまい、音がこもってしまう。
苦肉の策として、左右のスピーカーを入れ替えて、しかも立てて取り付けた。
これは大き目のL型ステーを買ってきて、L型2個と平型ステー1個を陸上用のハードルの形に溶接して、
棚板の下側に固定しそれにスピーカーを固定した。
これが生地を張る前のもの。
2_1

3
で、これが生地を張り、車に取り付けた感じ。
8
自作ステーを取り付けた状況
6
これがヘッドユニットのソニーのWX‐900MDG
9
ま、実はこれら全て自慢できるほどお金をかけていない。
ヘッドユニットとCDチェンジャーとMDチェンジャーはソニー製でスピーカーはアゼスト製。
どれもこれも、知り合いから格安で買ったり、解体車から外したりしたものを取付けているだけなのである。
棚板制作費も含めた総額は・・・1万円もかかっていない。
でも、充分すぎるくらい良い音で鳴ってる。

美脚骨折(平成18年6月21日)
過積載と言うほどの荷物を積んでいないのだが、なんとリヤのリーフスプリングが折れてしまった。
右は親リーフから子リーフに至るまで折れて切断。
左にあっては子リーフ2枚が切断し、親リーフには大きく変形。
折れた経緯は、日記のページである『横好きオヤジの見聞録』に写真と共に記載しているので、
見たい人はそちらをぞうぞ!
さて、折れた原因だが荷物の重量だけではない。
この車を手に入れたときから、超ロングシャックルやブロックが入れられ、そして反りの強いスプリングに交換されていて、
理想とする車高にするために、それらを外したり交換したりしていた。
スプリングは、ヘルパースプリングと子リーフを抜き、親リーフと子リーフ2枚の組み合わせにしていたのである。
乗り心地とオフロードでの足の動きを優先させた結果で、満足していた。
しかし、荷物を積んだときは、スプリングが柔らかい分、沈み込みが激しく、すぐにバンプストッパーがフレームに
当たってしまっていた。
今回、折れた際に積んでいた重量は456kg。
ビックリするほどの重量ではないが、バンプストッパーはフレームに当たっていた。
で、折れたメカニズムの推測だが、バンプストッパーが当たった状態で上り坂に差し掛かった際に車体が
後方に移動したために、リヤアクスルも後方に傾き一箇所に力が集中し折損したと考えられる。
これが、正常?な状態とリヤアクスルが後方に傾き一箇所に大きな力が加わってしまったイメージ図。
これが右側の状態。
Photo_51
これが左側の状態。
Photo_52
外した折れたリヤのリーフスプリングと折れた箇所の拡大。
1_8
2_10

自作ジャッキハンドル
前々から作らなきゃならないと思っていたジャッキハンドルを作った。
ホームセンターから直径12mmの鉄棒を買ってきて、ガレージに転がってるホイールナットを叩き込み溶接。
ホイールレンチで回すことが出来るのである。
もう一方には直径10mmくらいの鉄棒を溶接した。
見てくれよりも頑丈さを重視して、テンコ盛りに溶接した。
で、まだ塗装はしてないが出来上がったものがこれ。
試しに使ってみたらバッチリ。
材料費はホームセンターで買ってきた鉄棒の180円だけ。
我ながら、グッジョブ!
Photo_70

船台作ったどぉ〜
従兄弟のところから、不要になったゴムボートを貰ってきて、メーカー修理に出したりして魚釣りに使ってるんだけど、
現地で組み立てるのは大変。
なんで、組み立てた状態で保管しておいて、そのまま搬送して使いたいし、その方が洗う時も簡単だから船台を作った。
材料はツーバイフォー材とワンバイフォー材、そしてコースレッドビスは錆のことを考えてステンレス製。
完成してゴムボートを乗せてみた。
かなり頑強に作ったからビクともしない。
ちょっと重いけど、一人で積み下ろしが出来るくらいだから、良いとしておく。
実はこれ、軽トラックを所有してないんだけど、軽トラックにも積載できるように作ってある。
だから、いつでも貸しますよぉ〜!
それと、ゴムボートだけじゃなく、長い木材や鉄パイプなどを積まなきゃならない時にも使うつもりで作った。
写真には写ってないけど、トラックの荷台に固定するためのロープも4箇所取り付けた。
あとは、ゴムボートを安定させて載せるためのフレームを作らなきゃなんない。
待ってろよ、海!
風がなくて凧遊びが出来ない時は、魚釣りしてやるからなっ!!!
問題は、っこれを使わない時に、どこに格納するかだ。
近々、次のオモチャが来ると言うのに・・・。
日記にも、同じようなことだけど、書いているんで興味がある方は
どうぞ覗いてやってください。




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