〜愛知万博参加レポート〜

5月20日(金) 天気:晴れ(うす曇り) 入場者数113,711人(公式発表)

 朝5時過ぎに起床。いつもの通勤する朝に起きる時間である。用意をして5時30分過ぎに家を出発した。
JR福知山線の事故の影響で大阪まで振替の迂回ルートを利用する。通常なら自宅から大阪駅まで60分
ほどであるが、迂回すると最速でも90分を要する。通勤客に紛れて三ノ宮を経て大阪駅へ。
 7時過ぎに到着し、駅構内にあるハートイン(JR西日本のコンビニ)でアクエリのペットボトルとねぎとろの
おにぎりを購入。店を出て地下街を東梅田方面へ向かう。7時20頃に近鉄バス乗り場付近に到着。7時
30分頃に友達も到着し合流した。バス停留所には係員が1人いて、停留所付近の掃除をしていた。愛知
万博行きシャトルバスは大阪7時50分発(始発は大阪阿倍野橋)。高速バスの停留所であると同時に路線
バスの乗り場でもあり、路線バスが5〜10分おきに発車していく。7時50分が近づきシャトルバスに乗車す
る人々が集まっていたが、定刻の発車時刻を過ぎてもシャトルバスは到着しなかった。8時過ぎになってよ
うやくバスが到着し乗客が乗り込む。高速バスは2列×2列シートで座席数42で満員で発車した。
 大阪から阪神高速環状線・池田線〜名神高速へと乗り継ぐ。20日という日と金曜日というのもあり交通量
が多い。途中大津サービスエリアで休憩。さらに黒丸パーキングエリアでも乗務員と会社との運行状況の
報告で運転手が会社電話連絡をするために休憩した。買っていて食べ忘れていたおにぎりをバス車内で
食べた。黒丸パーキングエリアを発車した時点で通常運行より約15分遅れているとのこと。さらに名神高速
から東名高速、名古屋瀬戸道路を経て愛知万博会場東ターミナルへ。到着は11時10分頃であった。

 バスが到着したのはシャトルバス専用の万博会場東ターミナル。団体客は西ターミナルや北ターミナルに
到着、マイカーでの来場も郊外の駐車場を利用しシャトルバスで送迎と目的別にゲートを分けており、利便
性が高くなっている。バスターミナルからエスカレータを降りて東ゲートへ向かった、
 昼頃という時間帯なのか東ゲートは閑散としていた。ゲートでは警備員がバックの中身をチェック。危険物
や禁止の持ち込み物をチェックするのだが、目視のため十分な検査とは言えない。さらに空港で行う金属物
検査も行う。ここで金属物とペットボトルの持ち込みを規制しているようだ。それを抜けると自動改札機に
入場券を通してゲートを通り抜ける。

入場券(大人用)

 東ゲートから北ゲート方面へ徒歩で移動。付近上空をリニモやモリーゾー・ゴンドラが見える。企業パビリ
オンゾーンB
へ到着すると入場者数の多さに驚いた。時間が昼頃というのもありどこも120分ほどの待ち
時間になっていた。各パビリオンの混雑状況を見ながらグローバル・ループを歩いて西ゲートへ向かった。
西ゲート付近にある郵便局で通帳記入してモリゾーとキッコロのスタンプを押してもらった。
 西ゲートから日本ゾーンを抜けて東南アジア・オセアニア諸国が中心となっているグローバル・コモン6
にあるマレーシア館を訪問した。

西ゲートにある郵便局にて通帳記入(20日11時30分頃)

 そのまま企業パビリオンゾーンAへ向かいJR東海超電導リニア館へ向かった。超電導ラボの待ち時間
40分を待って入場した。ここでは超電導のしくみを説明してくれる。また模型も設置されていて、超電導で
動くリニアも見ることができる。出口から外に出るとグッズを売っている店があった。さらにリニアの車体内
部を観覧した。リニアの仕組みは理解しても実車スピード感などがなくもの足りなさを少し感じていたら、
3Dシアターというのを見つけ向かった。さらに50分ほど並んで3Dメガネを使用したリニア映像体験をした。
 JR東海の次はワンダーサーカス電力館に向かった。こちらも40〜50分待ち。4両編成のライドに乗車
すると軌道上を上ったり下ったり左右に回転しながら様々なゾーンを巡る。また最初にライドに乗っている
写真を最後のシーンで画面に表示してくれるという楽しいこともある。

 午後2時を過ぎて、昼食を食べるためにグローバル・コモン6へ戻った。本場インドカレーの店でチキンカ
レーとナンのセット(1000円)とビール(500円)を買って昼食にした。さらにカレーパンを2個食べた。
辛いらしかったが逆に美味しかった。昼食後に会社へ連絡を入れた。

 昼食後に企業パビリオンゾーンAへ戻り三菱未来館@earthもしも地球がなかったらへ向かった。待ち時
間は50分で館内へ。館内へ入るとロボット「wakamaru」が宇宙上の地球の存在と月の重要性などを解説
してくれる。パビリオンの目玉であるIFXシアターでは270度もある大型スクリーンに地球と月の誕生説とも
しも地球がなかったらのストーリー映像などが映し出される。パビリオンのストーリー性やシアターでの映像
は良いがストーリーが強引すぎて物足りなさを感じた。
 続いてワンダーホイール展・覧・車。こちらも30分並んで待った。観覧車に乗りながらモータリゼーションの
歩みを映像で紹介し、さらには会場内も見えるというもの。このゾーンが会場でも標高の高い位置にあるの
で、景色はまずまずである。

 博覧会は午後10時まで開催しているが、午後5時を過ぎて夕食を食べに行くために会場を後にした。
 リニモで藤が丘方面へ向かうが、北ゲート最寄駅の万博会場からは混雑していたので、ひと駅八草側の
東ゲート最寄の陶磁資料館南駅から乗車した。次の万博会場駅で万博へ向かう人が降りたので運転席
後方のシートに座れた。リニモは常電導吸引型磁気浮上・リニアインダクションモーター推進方式の3両編
成。万博会場駅からほぼ満員になり出発。乗務員はいるが自動運転のリニモはモノレールのような軌道
上をスムーズに進む。少々ブレーキ時に違和感を感じるが、モノレールやニュートラムよりはるかに乗り心
地は良かった。藤が丘が近づくと地下に入る。リニア地下鉄と違い磁気浮上する鉄道が地下を走行するの
には驚かされた。
 藤が丘駅から地下鉄東山線へ乗り換え。始発駅というのもあって座ることができた。本山駅名城線
乗り換え。名城線は環状線で右回りと左回りがある。右回りに乗って伝馬町で下車。熱田神宮近くにある
ひつまぶしで有名な蓬莱軒に向かった。外見からは創業明治6年という老舗という感じはしなかったが、
店に入ると20人ほどが待合室にいた。30分ほど待って店内に案内された。注文したのはひつまぶし
(2415円)と瓶ビール大を1本。
 瓶ビール(大)を飲みながら30分ほど待つとひつまぶしがきた。1膳目は普通に、2膳目は薬味(ねぎ・
わさび・のり)、3膳目は熱いお茶をかけて食べるのがお勧めらしい。普通に食べるのが一番美味しく感じ
た。10分ほどで食べ終わってしまった。
 午後8時過ぎに店を出て、再び地下鉄伝馬町駅から名城線(右回り)で栄駅まで向かった。栄駅構内に
は様々な通路があり、ホームやコンコースに案内が少なく不便に感じられた。適当な出口を見つけて地上
へ出た。地上へ出て、地図と周辺の建物を比較してホテルへ向かった。途中に高島屋付近に観覧車を見つ
けた。最近では街ビルに観覧車は驚くほどではないが、ほとんどビル壁面に張り付いているため、周辺の
景色もあまり見えなさそうなのが不思議であった。チェックイン予定時刻の午後9時前に到着した。

                     
観覧車と月(20日21時23分頃)                ひつまぶしと薬味(20日19時59分頃)


5月21日(土) 天気:快晴  入場者数131,534人(公式発表)

 朝6時30分に起床し朝の準備をした。昨夜コンビニで買っておいたパンとポカリ、アロエヨーグルトを食べ
た。午前7時20過ぎに友達がホテル部屋に呼びにきて出発した。地下鉄栄駅へ急ぎ東山線ホームへ。
予定より2本早い藤が丘行きに乗車できた。藤が丘駅が近づくにつれて万博会場駅へ向かう乗客数が見
えてきたがさほど多くはなかった。藤が丘駅に到着してリニモも乗り場へ向かうと、臨時きっぷうりばと改札
口へと続く整理通路がが用意されていた。万博会場までのきっぷを窓口で購入し列に並んだ。どれだけ待
つのか心配になったが、15分ほどで乗車できた。
 万博会場駅には8時36分頃に到着して北ゲートへ向かう。北ゲートにはすでに数千人の列ができていた。
午前9時前に開門して列がゆっくりと進んでいく。15分ほどで入場できその足でトヨタグループ館へと急いだ。
トヨタグループ館の入場には整理券が必要なのである。開門後に第1回公演の先着順とそれ以降は第7回
分まで整理券を配布し、それ以降は午後2時からの配布となる。整理券をもらう列に並んだ直後に整理券
配布の列が締め切られギリギリ間に合った。午後2時半からの公演分の整理券を手に入れて、隣接する日
立グループ館の待ち時間を見ると5時間待ちとのこと(爆)。他も120分待ちばかりで、企業パビリオン巡りを
諦めてキッコロ・ゴンドラ(600円)で北駅から南駅へ向かった。600円という運賃はやや高く感じるが、会
場内の南北のほぼ中心を通るために景色は最高である。

                 
キッコロ・ゴンドラ内から見た                 キッコロ・ゴンドラ乗車券
会場北方向(21日9時46分頃)

 南駅を降りてヨーロッパ諸国が集まるグローバル・コモン4を散策した。各国ともに多彩な展示物やコンセ
プトで楽しませてくれる。ロシア館にはスペースシャトルなど豊富な展示物、ポーランド館ではシアターがあり、
270度に写し出される自然を体感でき、さらには豊富に産出される岩塩を見て・触って・写真撮影も可であ
った。スイス館では各個人用にガイダンス機器が貸し出され、それぞれの展示物箇所で各自がセンサーに
ライトを当てて、センサーが光を感知して機器がガイドを再生する仕組み。他にもベルギー館ではビスケット
を配っていたり、各パビリオンそれぞれに見応えがあった。

(21日9時53分頃)      (21日10時16分頃)
ロシア館:マンモス成獣の原寸骨格の標本         ポーランド館:岩塩で造られたシャンデリア

                   
イギリス館:無料配布されているしおり。           ベルギー館:先着無料配布のビスケット

(21日10時45分頃)         (左:年輪・右:オーロラ)
スイス館:音声ガイダンス用機器。               北欧共同館:無料配布の絵葉書2枚

 午前11時を過ぎてもうひとつのヨーロッパ諸国が集うグローバル・コモン3へ向かった。昼前という時間帯
でどこのパビリオンも大混雑していた。ビールが美味しいと感じい国と言えばドイツと考えてドイツ館のおみ
やげコーナーへ入ったが、ビールを気軽に飲める場所はなく、レストランしかなかったために、昼食はあとに
して森林体感ゾーンへ向かった。日本庭園・茶室には畳が敷かれた部屋があったが、部屋には多くの人が
ひしめきあっており、異様な感じであった。
 さらに進むとサツキとメイの家の受付場所に着く。観覧応募券がないので家が見える展望台へ向かう順路
を進む。思ったよりさほど人も多くなくて展望台からサツキとメイの家が見えた。展望台は池を挟んだ反対側
にあり、家のまわりに植えられている木が邪魔して綺麗に撮影できなかった。

                
サツキとメイの家(左は全体、右は拡大でどちらの写真も21日12時頃)

 森林体感ゾーンの来た道を戻って昼食を食べるためにワールドレストランへ向かったが、大衆食堂のよう
な感じで特に美味しそうなメニューもなかったので、そのままアジア諸国が集うグローバル・コモン1へ向か
インド館に併設されている店でチキンカレーとナンのセット(1000円)を買った。インド館隣にある屋根のあ
る休憩所でそれとビール2杯を昼食にした。

チキンカレーとナンのセット〜1000円〜(21日12時47分頃) 

 昼食後に北ゲート付近へ向かいおみやげを買いに行った。おみやげ店も大混雑で商品を選ぶのにもひと
苦労する。選んでもレジに向かうには専用整理通路に並ぶ必要がある。おみやげ店で30分ほど過ごして
トヨタグループ館へ向かった。午後2時30分の開場で20分前には入場締切となっている。午後1時45分
くらいに入場して列に並んだ。開場時間になり順番に会場となっているドーム内へ案内され、1階席に座る
ことができた。まもなくショーが始まる。DJと演奏ロボットが楽器を使い「見上げてごらん夜の星を」を演奏
する。トランペットロボットは手の動きも繊細で感動を与えてくれた。
 さらに未来コンセプトビークル「i−unit」や搭載歩行型ロボット「i−foot」も登場し公演時間20分館ステー
ジに飽きることはない。整理券をもらって入るだけのことはある。

                    
モリゾーとキッコロの携帯ストラップ(380円)     会場内で購入した時のレシート

  
おみやげ購入の際におみやげを入れてくれる紙袋(両面〜左:モリゾー・右:キッコロ)

 午後3時前になり帰りのバス発車時間16時30分まで時間が少ないので、グローバル・コモン1へ戻り
アジア各国のパビリオンを訪問した。イラン館内にはペルシャ絨毯が販売されており、100万円近い高級絨
毯の肌触りを探っている人が多く触ってきた。また、同じエリア内にあるコンビニ(ファミリーマート)でペット
ボトルの飲料水といなりずし3個入り(170円)とツナマヨカレーパン(105円)を買った。

中央アジア共同館内にある展示物(21日15時37分頃)

 午後4時前になりバス乗り場へ向かうために東ゲートへ向かった。東ゲートからバス乗り場へ歩き、発車
20分前には到着したが、バスはまだであった。同じバス停留所から奈良交通の生駒行きや奈良行きが
あり、16時20分頃の発車であったが、予約客が揃わないようで発車を遅らせているようであった。そんな
バスは一旦バス駐車場に移動して近鉄バスが到着した。16時30分定刻に発車。同時刻で隣の停留所か
神姫バス三ノ宮行きが発車して縦列運行となった。途中の黒丸パーキングエリアで先に発車して大阪に
到着したのは7時25分に到着した。