8月11日(日) 晴れのち時々曇り 夕方から濃霧 最高気温 35度

 いよいよRIJ3日目の最終日、相変わらず朝から暑そうな空模様。午前7時30分頃にむそーさんに起こされて起床。午前8時過ぎに
むそーさん宅を出発し、近くのセブンイレブンに行き、ロックアイスなどを買い込み、会場へと向かった。
 駐車場へ自動車を駐車し、今回はしっかり場所を覚えて入場門の前行った。午前9時過ぎながらこの日も多くの人が開場を待っていた。まもなく開場になった。この日はRIJ参加初のLAKEステージにシートを構えた。朝の9時半ながらすでに厳しい日差しが照りつけ
2人ともバテていた。午前10時過ぎにLAKEステージに荷物を置いてGLASSステージへ向かった。

 1.HY 11時〜 GLASSステージ
 10時20頃GLASSステージに到着。スタンディング・ゾーンには少ないながらも人が集まり始めている。2人はスタンディング・ゾーン
中程で3日目の開始を待った。この日も朝から厳しい日差しが照り付け、昨日まであった雲もなく快晴であった。10時50分に鹿野が登
場。GLASSステージにはいつの間にか数万人が押し寄せていた。鹿野はMCで、「1日目の最初はMONGOL800、2日目は…なん
だったっけ?」と間の悪いボケをかまし後方スタッフに問い掛けたが、その間の悪さにマジボケなのか判断がつかず、気まずくなってい
た。そう、昨日はKICK THE CAN CREWが最初であった。1日目に引き続き沖縄出身アーティストが登場となった。HYは今夏、イ
ンディーズから発売したアルバム「Departure」がFM曲を中心に大量オン・エアされるなど旋風を巻き起こしたミクシュチャー・バンド。鹿野のMCの後にHY登場。
 最初は仲宗根泉を除く4人で登場、力強いサウンドを響かし始める。途中から彼女も登場し5人勢ぞろい。どの曲も沖縄特有の力強い
ビート感にクオリティーの高いものばかり。「Departure」では未発表曲も演奏し大盛況であった。HYは沖縄にある人口約2000人の小
さな村から生まれた5人、数万人の観客を観て「すげぇ〜。うちの村の人口超えてる!」と驚いていた。最後まで観たかったのだが、LA
KEステージへ戻るために11時40分頃にGLASSステージを出た。


 2.SUPER BUTTER DOG 12時05分〜 LAKEステージ
 11時50分頃にLAKEステージに帰ってきた。シートに戻りビールを飲む。午後には日陰に入りそうだったので、ヒヤロンを使用する
ことにした。今回は順調に−10度まで下がったが、やはり持続時間は30分であった(爆)。
 お昼過ぎにSUPER BUTTER DOGが登場。昔、FM曲のヘビー・ローティションで出会い、遊び心が詰まったロックに弾かれた。
ライブでも披露した「コミニケーション・ブレイクダンサー」や「FUNKYウーロン茶」などタイトルだけを見れば、ふざけているように思える
が、実際に聞いてみると完成度の高さに驚かされる。他にもDJブースで使われていた「LOVERS法」なども同じである。久々に聴く彼
らのサウンドを聴きながら過ごした昼下がりであった。


 3.ケツメイシ 13時10分 LAKEステージ
 引き続きLAKEステージ。ケツメイシをLAKEステージで行うこという主催者側の判断に疑問を感じていた。同じ時間のGLASSステー
ジはくるり。くるりと比べると…なのかもしれない。きっとRIJ初の入場制限が起きるという予感はしていた。13時を過ぎケツメイシ登場も
まもなくという時間にステージ内には通路にも多くの人が押し寄せ始めた。係員の誘導でなるべく多くの人が入れるようにしていた。
 定刻どおりにケツメイシ登場!「お疲れSummerランチ快腸」でスタートしMCで「ここで業務連絡です。お客様が入れなくなっています。なるべく詰めてあげて下さい。」と、後方を見るとステージの外にまで大勢の人がきっしり!予想どおりの入場制限となった。サビだけ
唄った「トモダチ」の頃にはステージの外に数千人、いや万人の人の姿が見え、ケツメイシの人気を見せつける結果となった。
 ケツメイシは3MC+ターンテーブルという編成。うち2人は現役の薬剤師という異色4人組。CHEMISTRYのリミックスで高い評価を
受け、「よる☆かぜ」、「手紙」、「トモダチ」と庶民に近い身近な存在感を漂わせるサウンドは他のどのHIP HOPグループにも被らない
彼らの強みである。このステージに集まった多くの人々はその結果であろう。ライブ終了後に昼間としては異例のアンコールが巻き起こ
るが、想いはかなわなかった。
 近々新曲もでるらしく、「近々、新曲出します。でも今日はやりません。ほんとに、それは勘弁。だって…覚えてないから(笑)」とのこと。はやく覚えてくださいね。期待して待っています。


 4.キリンジ 14時15分〜 LAKEステージ
 ケツメイシのライブ終了とともに人口密度が一気に下がったLAKEステージ。しかしながらその余韻は引きずったままキリンジのライブ
が始まった。キリンジの音楽は例えるならBEGINやゴンチチみたいな存在。ふと気が付けば流れてくいる音楽、その音楽は耳に残り
しばらくして自然に口ずさんでいるような…。


 5.つじあやの 15時20分〜 LAKEステージ
 まだまだ暑さが続くLAKEステージ。徐々に西日となってシートを引いているスペース日陰となってきた。
 そんな午後15時過ぎにつじあやの登場。昨年SUGAR SOULの代役として出演したRIP SLYMEと同じくACOの代役として登場
が決定。京都生まれの彼女の音楽はウクレレひとつで快適に流れるひとときを提供してくれる。
 その期待どおりにウクレレひとつで登場。さすがに彼女の存在を知らない人も多く、ステージ内には人が少なかったが、「お天気娘」に
引き続き「風になる」を披露。その曲に反応した観客も多かった。映画主題歌という知ってる曲を演奏したということではなく、彼女の声
とウクレレひとつで完成度の高いものを披露した所に意味があったはず。演奏が終わると大きな拍手が彼女に送られた。
 その次に「時間泥棒」、バンドを加えて「クローバー」や「恋人どうし」、「心は君のもとへ」などヒット曲も披露。彼女にとってなにか手ご
たえを感じさせるライブになったであろう。
 15時30分頃 ウクレレひとつで演奏するつじあやの


 6.YO−KING 16時25分〜 LAKEステージ
 すっかり日陰に入ったこの時間も暑さが残っていた。再び観客が増え始めたLAKEステージ。むそーはステージの直前へYO−KING
を観に行った。ますます観客が押し寄せるなか、YO−KINGが2年連続で登場。関係ないがYUKIは2日目にGLASSステージに登場
している。
 YO−KINGの大人の色気を見せつけながらも力強いビートを響かせるサウンドは観ている人を圧倒させていた。途中の「HEY!みん
な元気かい?」からは王道ロックで突き進み、最後は「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY NOW」で会場がひとつになった。ライブ終了
直前に海岸方向からの涼しい風が吹き始め、白い煙らいきものが風に乗って漂いはじめた。それがこの後のライブに大きな影響を及ぼ
すことになろうとは誰にも想像がつかなかった。
 17時45分頃 LAKEステージにて


 7.曽我部恵一 17時30分〜 LAKEステージ
 西日が空を赤く染めていたのも束の間、ライブ会場周辺は一気に雲に覆われた。始めは雷雨でも起こるかと思っていた人も多く、スタ
ッフや観客の一部が雨対策を始めた。辺りには海岸方向から次々にやってくる霧に覆われ始めて、視界が100m以下となる。気温も
体感では20度ほどまで下がり、Tシャツ一枚では寒くなってきた。
 曽我部恵一、元SUNNY DAY SERVISEの一員。まさしく京都系アーティストである。ステージでの演奏が進むにつれてステージ
上に霧が立ち込め幻想的な雰囲気を醸し出している。さすがの寒さのせいか、身体を動かそうと立ち見で観ている人が多かった。
 17時30分過ぎ 冷風に乗り濃霧が立ち込めるLAKEステージ


 8.奥田民生(弾き語り) 18時45分〜 LAKEステージ
 濃霧となったLAKEステージもすっかり暗くなり、寒さも増してきた。さすがにライブが始まるまでは立つわけにもいかず、温かい食べ
物で身体を温めている人も見られた。18時50分頃の奥田民生が登場、その勢いで観客も総立ちとなったLAKEステージは2度目の
入場制限となった。ステージはライトアップされているものの、濃霧の影響は避けられずステージに映る奥田民生がぼんやりとしか見え
ない。
 登場していきなり「昨日という一日をどう過ごしたらいいのか分からず困りましたが」と苦笑していた。また、LAKEステージの広さ&
観客の多さに「AXより広いじゃん。」と観客を和ませた。そんなMCとは対照的にバンドにも劣らないひとり股旅ライブを始める。
1日目にも披露した「花になる」や「息子」、「さすらい」を演奏。
 彼ならなにかやってくれると思っていた観客の想いどおりにゲストが登場。本人も「さっきYO−KINGが始まったところで思いつきまし
た」と、即効性の閃きに誘われて登場したYO−KING。GLASSステージから漏れてくる重低音の響きに「こっちにいる人の方が選ば
れた人なんじゃないかな…。」、「いや、そういうこと言ってもらわないと。今日は打倒ドラゴンアッシュ!!ということで。」という2人の会
話。…そんな2人の言葉に会場は大歓声となった。2人で奥田民生の「野ばら」、そして真心ブラザーズの「空にまいあがれ」を披露。
真心の曲を奥田民生がギターで弾き始めた途端にYO−KINGが「わかって弾いてるのか?」というツッコミもあったり(笑)。
大歓声に包まれてYO−KINGがステージから離れ、再び民生を演奏が始まった。
その後も「イージュー☆ライダー」、「CUSTOM」などの名曲から、新曲も演奏。あっという間に時間が過ぎ19時40分頃に終了した。
 そして、鳴り止まぬアンコールに登場しユニコーンの名曲「すばらしい日々」を演奏し、会場から大きな拍手が生まれた。
 弾き語る奥田民生と愛用の冷蔵庫      YO−KINGがゲストに登場


 奥田民生の余韻を残しつつ会場を出て駐車場へ。今回は駐車していた位置を覚えていたのもあって迷わず自動車を発見できた。その
時に会場方向から花火の音が…そう、GLASSステージのライブ終了を告げる花火の音である。この日は濃霧のため音だけ聞こえるの
み。会場を出てむそーさん宅へ帰宅した。


 8月12日(月)RIJ2002 4日目へ