( マクロ撮影について )
カメラ本体について |
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概要 |
・2000年8月の発売だが、1年後にはもう半額以下で購入できた。 ・35ミリ換算で38-380/F2.8-3.5という高倍率のレンズ(キヤノン製)を搭載し、手振れ補正機能も備え、野鳥撮影等にはもってこいのデジタルカメラだったのではないかと思う。 ・実際に使い出してみればデジタルカメラ特有の不満点がたくさん出てきたが、結局のところ銀塩カメラから完全に移行することになった。 |
長所 |
・銀塩一眼レフを使ってきた人間にとっては小さくて軽い。 ・ズーム時、全長が変わらず、ダイレクトにフィルター類の装着が可能。 ・ファインダーが液晶なので、リアルタイムに露出、ボケの程度が分かる。 |
短所 |
・液晶ファインダーが粗く、ピントが合っているかが分かりにくい。 ・ぐらつくダイヤル、ゴム製のスイッチなど、造りが安っぽい。 ・各種キーやズームの操作が、画像の書き込み処理中に不可能になる。 |
撮影方法 |
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機材詳細 |
・クローズアップレンズはKenko製のACタイプNo.5(49mm)。 (少し距離のある被写体の場合はMCタイプのNo.1またはNo.2を使用) ・三脚はベルボンのLightD25-Dにスリックの小さな自由雲台を載せる。 |
カメラ設定 |
・撮影モードは絞り優先にして、最大絞り(F8)。 ・AFエリアは中央のみ。 ・ドライブモードはAFを伴う連写。 ・測光モードは中央重点測光。 (極端な逆光のケースなどの場合のみスポット測光) ・感度設定はISO100固定。 ・手振れ補正機能はON。 ・フラッシュは基本的に発光禁止。 (暗所で適正露出にならない場合のみ強制発光) ・ズーム位置はテレ端。 (被写界深度を稼ぐときは若干広角寄りにする) |
撮影手順 |
1、被写体に合わせて三脚の高さを調節し、2本の脚のみを左右に開いて接地させる。 (左右には振れないが、前後の動きはフリーにする) 2、液晶モニターを見ながらカメラを前後させ、ピントが合って見える位置で固定する。 (三脚の2本の脚と手で固定することが多いが、3本目の脚を接地させる場合もある) 3、被写体の「目」にフォーカスエリアを合わせてAFを作動させ、フォーカスロックする。 4、レリーズボタンを押して連写する。 |
ヒント |
・マクロ撮影の一番のポイントは、いかにして手振れを防ぐかにあると思われるが、左右ブレよりも前後ブレの影響(ピンボケ)が大きく、C-2100UZを始めとする手振れ補正機能搭載カメラでは、この前後ブレが防げないので特に注意が必要になる。 ・No.5クローズアップレンズを付けてテレ端にすると、レンズ面から被写体までの距離は約20cmとなり、広げた手のひらの大きさとほぼ同じになるため、木にとまる昆虫を撮る場合などは、左手を木とレンズ鏡筒の間につっかえ棒にすることにより、前後ブレを防ぐことができる。 ・液晶モニターでは最終的なピントの確認は出来ないため完全にAFまかせになり、正確にピントを合わせることは困難だが、AFのまま連写をすることにより成功率は上昇する。 ・どうしても思ったところにピントが合わない場合、AF連写中に微妙な前後ブレを意図的に起こすことにより、ベスト位置に合焦する可能性を高くすることができる。 ・結論として、このカメラではピントを100%コントロールすることは不可能なため、合焦しやすい環境を作った上で多枚数撮影することが好結果に繋がると思われる。 |