雑学
- ネクタイ
- 一説によると、農夫が刈り入れをしているときに汗を吸い取る「くびまき」をしたのが
ネクタイの始まりであるとか、また2世紀ごろのローマ帝国では兵士が防寒を兼ねて
羊毛の布を首の回りに巻き、また弁士はフォーカルと呼ばれる布をのどの保護のために
巻いていたといわれている。
現在のネクタイの原型は、17世紀のフランスでルイ14世がクロアチアの兵士がルイ13世
を守るために来た際に首に布を巻いていたことに興味を示し、側近に「あれは何だ」と
たずねたところ、その側近はクロアチアの兵士について訪ねられたと勘違いして
「クロアチア兵(クラバット)です」と答えたのでクラバット(cravat)と呼ばれたと
いう説がある。基本的に外国ではクラバットといい、英語ではタイ(tie)と呼ばれる。
またこれから18世紀にかけて、クラバットに限らず首に布を巻くスタイルは兵装としても
用いられ、一般に広まった。
クロアチア兵がスカーフをしていたのは土地を徘徊している野蛮人と自分達を区別するため
らしい。それを目にしたフランスの王侯貴族たちがそれをまねし、やがて世界中で真似
するようになったととか
私見ですが、ルイ14世が布のことを聞いてクラバットと聞いたときにクロアチア兵のことを
クラバットとうことを知らなかったということになり、それから首に巻いた
布を指してクラバットと呼んだときに他の人に「それはクロアチア兵のことでしょう」
とつっこまれなかったのだろうか?
現在のネクタイは、ダービー卿に始まる。ダービーが所有する「ダービー競馬場」に出かける
男性は、細がたの結び下げネクタイをつけて行ったそうです。それがかっこいい、ということになり
「ダービータイ」という愛称がついて流行ったそうです。
(参考)ネクタイ -Wikipedia,
ネクタイの歴史,
ネクタイをする理由
- 血管に空気が入ると・・・
- 血管に大量の空気が入ってしまうと死んでしまいます。
調べたら、一番わかりやすいかったのは血が空気に触れるとカサブタみたいに固まる
現象が血管内でも起きて血栓になるというもの。
他の説明によると、空気が入ると心臓(右側)さらに肺の血管に輸送される。輸送された空気は
肺でひっかかるか、また心臓(左側)に輸送される。問題なのは心臓に戻ってきたやつで
それは大動脈に流れ、空気の入った血液が全身に送られ、脳の血管に行ったその空気
が詰まって脳梗塞になるとか。
どちらにしろそれなりの空気が注入されない限り問題はない。注射器ならどうだろうか・・・
- 五石散
- blogの方で散歩の語源は五石散にあるというのを
書いたので、ここでは五石散について。
五石散は三国志の時代の人何晏が流行らせた。後漢の頃からその服用は
始まっていたようだ。五石散のもとは、石鍾乳、石硫黄、
白石英(クリスタル)、紫石英(アメジスト)、赤石脂(粘土性の物質)の5種。虚弱体質の改善に効果があるとされていた。即効性があり服薬後、
体が暖まってきた(散発)とき、、腹をへらしてはいけないので、冷たいものを食べるそうです。
ところがその散発がないと体に毒素がたまって害になるので、散発させるために歩き回る(行散)。
散発を促すためにぶらぶらと歩き回って行散する行為のことを「散歩」とも言う。
このとき五石散を飲むと、皮膚がむけて痛いのでだぶだぶの服を着たり、サンダル
を履いたそうです。また歩いた後は、全身が発熱してくるのですが、その後悪寒がくる。
普通の悪寒ならば暖かくするものなのですが、五石散の場合、逆に着るものを薄くし、冷たいものを食べ、
冷たい水で行水したそうです。あったかくすると、必ず死んだそうです。ゆえに、五石散は、寒食散
とも言うそうです。ただし、酒だけはあったかくてもよかったそうだ。
(参照)御酒の話8
- 四月一日と書いてなんて読む?
- 某漫画の主人公で4月1日という苗字の主人公がいる。さて、なんて読むのか。このxxxH○LICを読んでいる
人やごく一部の人しか読めないのではないか。因みに「わたぬき」と読みます。4月1日に布団の綿を抜い
たりしていたそうです。わたぬきには綿貫、四月朔日という苗字もある。
と言ったように、日付がついた苗字は実は結構ある。興味のある方はこの
こよみのページを参照して下しさい。また、珍しい名前としては
苗字を見てください。
余談ですが、腸抜きも「わたぬき」と読みます。普通は魚の内臓を抜き出すことです。
某漫画で「綿流し」というお祭りがあります。
ここでは綿流しとは、夏祭りでのイベントで古くなった布団とかを供養する儀式です。
それは現代の話で、昔は綿流しは腸流しで、イベントとしては公開処刑で腸をとりだして流すという
気色の悪い儀式で、現在でもやられてるんじゃないのとかという話になって主人公がその辺に関わって
エゲツなくなっていくといった話もあります。
普通、切腹のように腹を切って死ぬシーンが時代劇とかでよくありますが、実際はこれでは
なかなか死なないので介錯があります。本当に腹を切るだけならなかなか死なないようです。
だから近藤長次郎は腹を十字に切っても死にきれず、咽喉をつきさし(「おーい!竜馬」参照)、
武市半平太は3文字の切腹をなしとげた。医学上は内臓を取り出そうとしても取り出す前に失神してしまうそうです。
ご存知かと思いますが、切腹は英語で"harakiri"です。
- 水ぶくれ(水疱)
- 水ぶくれ(水疱)は、皮膚が何度もこすれて、外皮と内側の組織の間に小さなポケットができ、
体液や血液がそのポケットの中にたまっててきたものです。やけどの水ぶくれも、同じ原理で熱によって
皮膚の表層にある表皮とその下にある真皮の間が破壊されそこに液体がたまったもの。
水ぶくれはそれが破れていない限り無菌の状態であり、皮膚の真皮にとって正常の生理状態にちかいため
できる限り破らないでおくこと。
もし大きすぎて破れそうな場合は、周りをよく消毒してから清潔なハサミか針で小さい穴をあけ、中身
だけを押し出して膜はそのままにしておくといいそうです。
- 花粉症
- 花粉症は、アレルギー疾患の1つで、植物の花粉が鼻、目、のどなどの粘膜に接着することで、
主にT型アレルギーを起こし、それによって引き起こされる発作性反復性のくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、
目のかゆみなどの一連の症状が出る状態を指す。
花粉症は患者が空中に飛散している食物の花粉と接触した結果、後天的に免疫を獲得し、その後再び花粉に
接触することでアレルギー反応を起こすものである。アレルギーの中でも、即時型のT型アレルギーと
よばれる、IgE(免疫グロブリンE)と肥満細胞(マスト細胞)によるメカニズムが大きく関与する疾病の
代表的なものであり、このIgE抗体を発見したのは日本人の石坂夫妻で、発見日である
2月20日が「アレルギーの日」と定められている。
で、花粉症患者はこの花粉アレルゲンと反応する抗体IgEが多く作られ、IgEが一定レベルまで
肥満細胞に結合したときを「感作が成立した」といい、発症の準備が整ったことになる。どの程度まで
IgEが蓄積されると発症するかは個人差が大きいと考えられている。ということで、ある日突然発症することもある。
詳しくは参考のWikipediaで。
- 鼻水
- 鼻水は、鼻の内部を保護する粘膜が一定の量を
超過したために重力によって鼻からたれ落ちる。鼻水をすすると痰となって咽喉からでてくる。これは鼻と口
が気道によって繋がっているためである。
風邪をひくと体内の免疫力が低下するため、できるだけ病原菌を体内に入れないようにと体が勝手に反応し、
鼻の奥の粘膜が活発に分泌され、鼻水が大量にでる。
花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎の場合、鼻の粘膜にスギ花粉やダニなどのアレルゲン(抗原)
が付着すると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が出て、分泌中枢に刺激が伝えられ、そこから分泌
神経を通って分泌線が刺激を受け、鼻水が出る。初期には水のようですが、炎症が長期に及ぶと
白血球などが混じり、粘りのある濁った鼻水になる。
鼻水の一日の量について調べてみました。
正常な成人では1日に1000mlの鼻水が鼻腔で分泌され、
多くは加湿に用いられ、それ以外が通常は、咽喉のほうにまわったりします。
鼻水はいくら鼻を多くかんでも出た水分は1日100cc
らしいです。実際に一日の鼻水の量を調べてみた人が居ます(参考を参照)。その人は鼻をかんだティッシュ
残しといて一日何g重くなるかを調べたそうです。そうすると1日60gだったそうです。当然、花粉症の時期でです。
(参考)一日で鼻からどれだけ水分が出る?,Wikipedia,
- アベック&カップル
- アベックとカップルの違いについて少し調べてみました。
アベック(avec)はフランス語で、「男女の2人連れ」
という和製用法(原義では・・・と一緒に(発音はアヴェークらしい)、英語でいうところのwithと思われる)
カップル(couple)は英語で1対、1組といった意味。
ということで、アベックは強く男女二人組みのみを指すことが多く、普通他者に対して使う言葉。プロ野球
においての「アベックホームラン」のような使われ方もありますが・・・?
カップルに関しては恋人同士に限らず「対」となるものに一般にも使用されるので、自称としても使用
されるし、同姓同士であっても使用されるらしい。
(参考)Wikipedia"恋人"
- ○○アルよ!
- 我々日本人が中国人のまねをするとき、なぜか「○○アル」とか言います。
そこで、この語尾の「アル」とはなにか調べてみました。
アルというのは華僑の日本語です。
中国南部から世界中に出て行って商売している「華僑」と呼ばれる人たちは、いろいろなところにすみやかに商売を始めます。そこで、現地の
言葉を短い時間で話せるようになるテクニックが蓄積されています。そのやり方は、名詞、動詞といった基本的な単語と、肯定、否定のための
語の組み合わせで喋るというものだそうです。
日本語なら、肯定、否定のための語が「ある」「ない」。これで、普通、4週間程度で商売ができるようになるらしい。
第二次世界大戦後、日本に流れ込んだ中国人、特に南部の方は華僑の本拠地なので、華僑流の日本語を話したのでしょう。満州など東北部は
日本が属国化して日本語教育を強制していたので、きれいな日本ご話せる人が多かったようです。
また、別の説として北方の中国語は語尾によく兒という文字をつけます(韓国語の"ニタ"、関西弁の"やねん"みたいなもの)。
で、この兒は日本語では話せないそして表記できないためか、日本人には正確な発音とは程遠い"〜アル"と聞こえてしまい、
それ以降、「中国人は語尾に〜アルをつける」という説があるそうです。
(参考)中国人の○○あるよ!が普及したのは?、台湾在住日誌
- 髪の毛
- 人の髪はおよそ日本人で約10万本。毛色によって本数は異なる。また髪は男性なら約3〜5年、女性なら4〜6年で生え変わる。つまり
一日に50〜60本程度は抜けている。髪の毛は1ヶ月に約1cm程度伸びる。また髪の毛は弱酸性なので、アルカリ性と
反応しやすいので注意。
一部の男性における髪の毛の問題としてハゲがある。遺伝的に間違いなく禿げるかもと思ってる人には
かなり深刻な問題です。ハゲの主原因は男性ホルモン(テストステロン)にあるというか、正確には5α-リダクターゼという酵素にあると言われています。
この酵素によりテストステロンは5αージヒドテストステロン(5αーDHT)に還元される。この反応により皮脂が発生し、この皮脂が特に毛穴の部分にこびりつき、
取れにくく、毛根が酸欠状態になる。毛根では毛髪生成のために酸化反応を起こしているにも関わらず、十分な酸素が行き渡らなくなる。また、この皮脂は
空気や光で酸化して脂肪酸に変化し、毒素として頭皮や毛根の害となります。
では、なぜみんながみんなハゲないのか。それは例えば、お酒の飲める人、飲めない人がいる。これは確かアセトアルデヒド脱水酵素2型という酵素の多少によるものだっ
と思う。これと同様にハゲになるか、ならないかは5αーリダクターゼの多少によって決まるのではないかという考えがある。
それでは、ハゲ予防をするにはどうするか。
1.頭皮を清潔に保つこと
さきほど上で述べたように油やフケにより毛穴がつまることで酸欠状態になり毛根が死ぬ。よって毎日シャンプーできれいにすること。
また血行をよくするためによく指の腹でマッサージしながら洗髪すると良い。
2.食事
海藻類は髪にいいといいますが、あれはガセ。昆布には髪のつやが良くなるというヨードが多く含まれていることからこういう俗説が流れるようになったらしい。髪の毛は
ケラチンがベースなのでたんぱく質をしっかりとりバランスよく食べるのが効果的。
3.ストレスからの解放
いまさらですが、ストレスは心身に悪い。血行に悪い。他、暴飲暴食、喫煙(毛細血管を縮める)、睡眠不足なども血行が悪くなる。
最後に、髪質は遺伝の法則に従っているそうです。しかしハゲ自体が遺伝するわけではなく、ハゲる体質etcが遺伝されるのであり、
その家の生活習慣に影響するので、生活習慣を見直せばたとえ父や祖父がハゲであろうと自分がハゲる確率を減らすことはできる(それでも
他の人よりかはハゲ易いでしょうけどね)。
髪のガセビア
- 白髪を抜くと増える
- ハゲた人は絶倫
- 毛深い人ほどハゲやすい
- 白髪の人はハゲない
- 洗髪しすぎるとハゲる
(参照)理化学アドベンチャー、植毛専科、
- H
- Hと書いてもさまざまな意味がある。@水素の元素記号A鉛筆の芯の硬さを表す記号B時間を表す記号Cヒップを示す記号
Dインダクタンスを表す記号E性的にいやらしいこと…などあるが、ここではEについて。
Hはhentaiの頭文字から来ています。すなわち、外国で言っても通じません。
1960年頃から女子高生や女子大生などで使われていた言葉だそうだ。エッチの語源としては
「ホモセクシャル」からという説、アルファベットの「I」(愛)の前に「H」があるからという説、英語で助平という意味のletchがetch
と聞こえHになったという説がある。エッチをするという言葉は明石家さんまが1983年にサタデーナイトショーという番組中に
香川えみという人がトークの中でこのいいまわしを使ったのが最初らしく、さんまが気に入ってその後しきりにいろんな番組で言いまくり、世間に
広まったようだ。
エロは英語のeroticから。エロスという言葉には性的な愛という意味があります。もともとエロスとはギリシア神話における
愛の神。ローマ神話のキューピッドと同一視される(キューピッドは弓と矢を使って人を恋に落ちさせると言いますが、ローマ神話での設定は
一人に金の矢(情熱を燃え上がらせる)を打ち、その人の好きな相手に鉛の矢(不幸な結果しかもたらさない)を放つひどい奴)。
他の意味として、プラトンが使った愛(これは智など自分に欠けたものを得たいと求める衝動)とか、フロイトの用語、
火星と木星との間にある1898年に発見された小惑星の名前でもある。
(参照)goo辞書、今日のつれづれ。。。etc
- フィッシュクリーナー
- 魚について同室のO君が言っていたので、調べてみました。
ベラ科魚類のホンソメワケベラ(Labroides dimidiatus)は
他の魚の寄生虫などを餌にしているクリーナーとして知られています。掃除をしてもらうため、小型魚から大型ハタ類まで、サンゴ礁に棲む魚のほとんどが、口やえらぶたを大きく開けて
協力してくれる。このような魚の中でも魚食性の強い魚も多く含まれるが、自分の体をきれいにしてくれるので食べられることはまずない。またホンソメワケベラは生まれながらの雄は
存在せず、雌から雄に性転換するらしい。
これに対し、ホンソメワケベラに擬態する海水魚がいる。ニセクロスジギンポ(Aspidontus taeniatus)である。ニセクロスジギンポは
魚の鰭や鱗を餌にしている。ホンソメワケベラに似ているため、他の魚がクリーニングしてもらおうと口を開けた隙に、鱗などを食いちぎって
逃走するような魚である。意外にニセクロスジギンポはイソギンポ科で、ベラ科ではないのだ。このページで見比べてみてください。
- 握手
- 握手はご存知のように、挨拶として行われるもので、親睦・和解の表現として行われます。同じような意味でお辞儀がありますが、
これは相手への敬意を表しています。日本の挨拶は主にお辞儀で主に東アジアで見られるものですが、西洋では握手がメインですが、
異性と挨拶する場合は握手をせずに軽くお辞儀をすることが多いようです。
基本的にどちらも敵意がないことを示しています。お辞儀は自分の首を差し出して、敵意がないことを表していることに由来するそうです。
握手は手に武器を持っていないことを証明することから始まったと広く言われています。が、しかしアメリカのほうでは、まだ皆が裸で
生活していた頃は男同士が相手の性器を手で覆って挨拶したのが始まりのようだ。強ちあれ
も列記とした古代の挨拶のようだ(笑)。また、握手は背筋を伸ばし、必ず相手の目を見て行うこと。強すぎず、弱すぎず。アメリカでは
弱い握手は「Dead-fish-handshake」と呼ばれ、気持ちが悪いと言われるので注意。
(補足)合っているかどうかわかりませんが、片足の裾を上げるのは銃を隠していない証明だそうです。しかし、ちょっと前までギャングの中で
決まってたルールで闇討ちとかするときはズボンが上がってる方の足を撃てという意味だったそうだ。
- 算盤
- 漢中王で三国志の話題に触れたので、またまた三国志での雑学。
蜀の劉備の義弟・関羽雲長が算盤を発明したと言われてます。また、金銭出納張なども関羽の発明とか。このため、時代がたつにつれ
神格化が進み、清の時代には軍神、財神にもなった。こういうことから商売の神様になってしまい、関帝廟が台湾、東南アジア、日本その他
華僑の居住地にも存在する。日本では横浜、神戸が有名。
京都の宇治の黄檗山萬福寺の伽藍堂には「関聖大帝菩薩」ということで、赤い顔、黒く長い髯の姿で、観音像の膝元に祀られている。
黄檗山萬福寺の末寺の東大阪の長楽寺を遷したのが神戸の関帝廟となったとされているそうだ。また、大阪の関帝廟は清寿院関帝廟と称し、
約200年の歴史を持っている。黄檗崇禅寺で、観世音菩薩と関聖帝君を祀っている。
- なぜ漢中王?
- 今回は少しマニアックですが、三国志の話。
西暦214年(建安19年)に劉備が益州(蜀)を奪い取り、西暦219年(建安24年)に漢中を平定し、漢中王となった。
ここで問題なのが、なぜ漢中王なのか!曹操は魏王だから対抗するのなら蜀王だろう。という疑問が出てきます。
まず、なぜ蜀王ではないのか。当然、曹操に対抗して王になるのだが、蜀は魏に比べてめちゃくちゃ小さい。よく、歴史の地図表
とかででてくる領土では蜀もそれなりにありそうに見えるが、実際はほとんど山やらなんやら使えないので、実質領土とは言えない。
だから、蜀の王と言ってもインパクトなし。ゆえにボツ。
では、なぜ漢中というちっぽけな領土の王ならいいのか。
それは漢の成立の時代にさかのぼる。漢を創ったのは劉邦。劉邦は農民からの
なりあがり者。人気だけはあったので、一時期山賊になったのだが県の偉い人になり、どんどん人が集まってきていつのまにか反乱軍の大将に。
そこで反乱軍の総大将(傀儡)から項羽と劉邦に命令が下された。「関中(首都圏)に先に入ったものを関中王とし、後から入ったものはそれに従うこと」。
まあ実質最初に関中に入ったものが支配者となるということ。こういうことから後は、劉邦関中一番乗り→項羽きれる→劉邦ビビル→項羽
関中入る→劉邦追い出される。という風になったのですが、総大将の言うことを無視するわけにはいかない、どうしようかと項羽が悩んでいるときに、
項羽の参謀が「関中ではなく、漢中の王にすれば懐王の言葉に違わない」とか言ったので劉備は辺境の漢に追いやられ漢中王となった(これが
左遷の語源)。その後、力を蓄え、紀元前202年垓下の戦いで項羽を倒し、皇帝となった。
ということで、漢中は漢の始まりの地。劉備が漢中王と宣言すれば、長い乱世にあえぐ民衆にとっては、劉備を漢王朝の始祖・初代皇帝劉邦の再来と思い、天下の心は劉備に帰する。
劉備が漢中王となることで魏王どころか天子(皇帝)をも凌ぐ王となる。実際に宣言したところで各地で反曹操の乱が起こり、魏や呉の臣たちにも動揺を走らせたという。
(参考)蒼天航路34巻
- 一番長い英単語
- 一番長い英単語「pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis」はなんと45文字。複数形にするには最後から2番目のiをeに代える。
単語の意味は「珪性肺塵症」。区切りは「pneumono-ultra-micro-scopic-silico-volcano-coniosis(肺、超、微、視、珪素、火山、症)」。英和辞典には載ってません。
医学・化学用語や固有名詞を除いて一番長い英単語は、「floccinaucinihilipilification」で29文字。意味は「無価値とみなすこと、傾向、性癖、無感動癖」など。この単語は
18世紀、シェンストウン(William Shenstone)という人の造語だそうです。
世界で一番長い一単語の地名として、英国ウェールズ北部・Anglesey島にある「Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch」だそうです。
発音は「ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ」。意味は「赤い洞窟の聖ティシリオ教会のそばの激しい渦巻きの近くの白いハシバミの森の泉のほとりにある聖マリア教会」だそうだ。
- 台風の名前
- 台風の名前の名前の付け方として番号方式とリスト方式がある。
番号方式
番号方式とは、ある台風シーズンにおける発生順を表す番号を、台風の名前として使う。台風14号とか。
リスト方式
リスト方式とは、世界であらかじめ決定しておいた台風のリストから台風が発生するたびに順々に名前をつけていく方式。9月6日
くらいに上陸する台風14号の名前はNabiで、韓国語で蝶という意味です。この台風のアジア名
は日本を含む14カ国が2000年から、北西太平洋領域で発生する台風には同領域内で用いられている固有の名前をつけることになった。
この名前は140個あり、順番に使われ、その後再び始めから名前を使っていくわけです。
世界の国々では、日本のような番号方式よりも、リスト方式を使う国のほうが多いそうです。
アメリカの北大西洋に発生するハリケーンの名前は、単語の先頭の文字がアルファベット順になるように名前を選び、そのリストをAから
順番に使い(Q,U,X,Y,Xの5文字は使わない)、そのリストを使い果たすと次のリストに進むという風に名づけられます。以前は、アメリカの
空軍や海軍の気象学者らが、彼らのガールフレンドor妻の名前を使っていたことから女性の名前のみが使われていましたが、その後男女同権に
反するということで、1979年以降は男性と女性の名前が交互に用いられているそうです。ハリケーンの名前
(参考)デジタル台風:台風の名前
- 飯盒の形
- 飯盒は屋外で使用する携帯用炊飯器具。飯盒の盒の字は合わせ蓋のついた容器を意味する。飯盒はなぜ、大豆か小豆のようなゆがんで扁平な形をしているのか。
それは食品の入った多数の飯盒を弦に棒を通して運ぶときにぶつかり合わずに都合が良いからといわれている。
飯盒は湯を沸かしたり、スープなどの料理を作ることも可能。「スイス式」と呼ばれる飯盒は外蓋に折りたたみ式のハンドルが付いており、
フライパンとして使える(一般的なものは兵式と言う)。問題としてはスイス式の場合はハンドルの重みで全体が傾くのでその点焚き火利用には使い勝手が良くない。
- 夭折の天才数学者
- 数学者には早熟の天才が多く、若い頃に成果を出している者が多い。ガウスは小学校の頃に1〜100までの計算を1+100=101,2+99=101,…
,50+50=101→50×101=5050という風に計算し、算術の教師にこのような天才に自分が教えられることは何もないと言わせたほどの天才。
その中でも悲劇的にかつ若くして死んだ数学者が2人いる。
1人目、ニールス・アーベル
- 1802年 生まれる
- 1821年 5次方程式の一般的な解の公式が存在しないことを証明
- 1825年 ガウスに群論に関する論文をけなされる
- 1826年 コーシーに楕円関数に関する論文を失くされる、肺結核にかかる
- 1829年 死亡
彼の名が付く数学用語、アーベル群(可換な群)、アーベルの定理(無限級数の収束に関する)、アーベル方程式、アーベル積分、アーベル関数、アーベル多様体、遠アーベル幾何学など。2001年にアーベル賞が創設された。
2人目、個人的に最も悲劇な数学者エヴァリスト・ガロア
- 1811年 生まれる
- 1828年 5次方程式の一般的な解の公式が存在しないことを証明(群を用いて)
コーシーに論文を失くされる(高校生からのものだと知り、読まずに捨ててしまったとも言われている)
- 1830年 学士院に論文を出すも、読むはずだったフーリエが死んで、またまた論文紛失
7月革命に参加→高校退学
同じ論文を、ポアソンに出すも、理解しがたいと言われ付き返される
国民軍に身を投じ、投獄
- 1832年、釈放後、ある女性と恋愛問題を起こして、彼女をめぐって、自らの名誉のため決闘→腹撃ち抜かれ死亡
ガロアの業績が理解されたのは1843年。彼は群論、ガロア理論で不朽の名を残しているも、生前に認められることもなく、結局女関係で死んでしまった。かわいそすぎ。
他に夭折の数学者としてはラマヌジャンがいるが、悲劇的でもないので省く。
- 「ざます」ってなに?
- ドラえもんのスネオのママなどお金持ちの奥様キャラに使われる「○○ざます」って実際使われているのだろうか?そもそもどこから
「ざます」という言葉が生まれたのか?
新明解国語辞典によると、「で、ございます。」の女性語。多く、東京山の手の有閑婦人がつかうものと称せられる。
よって、東京地方に行けば居るかも。また下町で無理やり使うと「ざんす」になるらしい。
しかし、この言葉は遊郭で生まれたそうだ。江戸時代の上方と江戸の風俗をイラスト入りで説明した「守貞漫稿」によると、
遊女たちは、北越などの地方出身者が多かったので、お国言葉が出ないように郭言葉という独特の言葉が使われていたようだ。
例
- 左様でございます → そうざます
- いやでございます → いやざます
- やりました → やりいんした
(引用)ざます考
- デデキントの切断(数学)
- 実数が有理数とその隙間にある無理数の連続であることをわかりやすく説明したもの。
有理数とは分数で表せるもの、無理数は分数で表せないもの。この有理数と無理数の連続である実数のとらえ方として19世紀のドイツの数学者
デデキントのアイデアが「デデキントの切断」。
まず、仮に0から1までの実数線を切断してみる。
仮に(ア)の側の一番大きな有理数aと(イ)の側の一番小さな有理数bが現れると仮定してみると、これはありえない。
なぜならこの仮定aとbの間に有理数は存在しないはずだが、(a+b)/2がという分数がその間に存在する。これは矛盾である。
となると、実数線を切断した切り口は次の3パターン
@最大の有理数aだけが存在する(bは無理数)
A最小の有理数bだけが存在する(aは無理数)
B両方ない(両方とも無理数)
@とAは同じだから実質2パターンで有理数が現れるか否か。つまり実数線を刃物で切ったとき”何か”に当たったとき有理数、何にも当たらなかった
ときを無理数と考える。このことから実数は有理数とその間にある無理数の連続であることがわかる。
- 史上最高価格の車:ブガッティ・ロワイヤル
- イタリア人・エットーレ=ブガッティがフランスで作った車:ブガッティタイプ41ロワイヤル。
1909年フランスのモルスハイムで自動車作りを始め、傑作車ブガッティ・タイプ35を開発し当時始まったばかりのヨーロッパ・グランプリを制覇。
その後も彼の作った自動車は国際レースを席巻し続けた。
そのエットーレ=ブガッティが晩年持てる技術のすべてを投入した王族専用の超高級車。
全長6.7mの巨体2mのボンネットに1万2千cd以上のエンジンを乗せた史上最大の乗用車。ラジエーターキャップに象の彫刻が飾られている。
1931年製のブガッティ・ロワイヤルは1990年に1500万ドルで取引され、今のレートで21億円くらい。日本のどっかの社長が30億円で買ったとか買ってないとか。
ブガッティ・ロワイヤルは当時最高級のロールスロイスの3倍という高額と世界恐慌の影響で買い手がたった3人しかつかなかったため6台で生産が中止された。
(参考)Q.E.D.-証明終了-2巻(ロスト・ロワイヤル)
- 平井堅と一青窈のトリビア
- 2004年6月23日の放送のトリビアで平井堅の歌を130%の速度(または音程)で聴くと一青窈が歌っているように、また逆に一青窈の歌を
70%の速度(音程)で聴くと平井堅が歌っているように聴こえます。本当にそっくりで笑えました。こんなに波長があうのは奇跡に近いとか言ってました。こんなトリビアを発見した人
はどんな経緯で発見したのか知りたいものです。WindowsMediaPlayerでも速度を変えれますが、うまいこといきませんでした。わたしの場合はWinAmpに
PACEMAKERをつけて聴きました。検索すればすぐでてくると思います。Jet-Audio Playerでも可能です。