建物と仏像紹介
 【本堂兼庫裏】

お寺の入り口から本堂にお祭りしている仏さまたちです。クリックして大きくしてご覧下さい。

























寛永六年(1629)三月十五日、八百年続いた真言宗の当山が法性院日侃上人によって日蓮宗に改宗され、同八月に本堂兼庫裏が宗栄日喜・妙栄日寶夫婦の功徳丹精により建立された。慶応三年(1867)破損。第九世徳善院日応上人により、約四間×四間半・瓦葺平屋建て・庫裏併有の本堂が再建された。平成三年(1991)五月現住職第二十七世日修上人代に、関西身延眞如寺外護の元、檀信徒一致協力して、四間×五間・二階本堂一階庫裏・木造二階建て本堂が新築再建された。本堂内陣の右には開運除災の妙見大菩薩・左に福禄倍増の大黒尊天・その左に家運隆昌を司る末法総鎮守の七面大明神(大天女)・納牌納骨檀。更に正面には厨子に入った雨乞い成就のお釈迦さまの坐像(海中より涌現した仏像、文化十一年(1814)の雨乞い祈祷に霊験ありと厨子に墨書あり)・法華経の行者や子供を守護する鬼子母神等々がお祀りされています。珍しくお像全体が真っ黒な日蓮聖人坐像は平成十六年に修復された。その時胎内の墨書より享保六年(1721)三月二十七日に修復されたことが判明した。
 【明王堂】
明王堂の正面です。クリックしてください、大きくなります。







当山のご祈祷本尊「大威徳明王」が中央に鎮座しているお堂のためにこう呼ばれている。約五間×五間の広さで木造藁葺きトタン板被覆、文化八年(1811)再建されたようです。昭和五十五年(1980)天井を格天井に改装された。表の正面に二本の紐が下がっています。これは「幸せの紐」と言いまして、大威徳明王さまのお手とシッカリ結ばれておりますのでこの紐を握り締めて大きな声で「南無妙法蓮華経」と唱えていただき、一心に念じていただきますと、その紐から願い事が胎内に直接届き大威徳明王さまから無量のお力がいただけ、何事も成就いたします。ご来山の節にはどうぞお試し下さい。このお堂では、開運・除災・除霊・悪鬼退散・病気平癒等々、所願成就のあらゆるご祈祷がなされています。又、縁側を改築して広くしておりますのでいろんなイベントが出来ます。ちなみに平成十四年秋より彼岸前夜祭奉納ジャズコンサートが毎年行われるようになりました。平成十六年暮れごろに明王堂に奇跡が起こり平成十七年にアット言う間に鋼鈑瓦風屋根に葺き替えが出来ました。
「大威徳明王坐像
当山のご祈祷本尊の大威徳明王さまです。クリックをして、ご威徳を感じてください。






平成十一年(1999)十二月二十日能勢町重要文化財に指定されました。大阪府では最古で最大と言われています。更に、平成十三年(2001)八月二十三日より平成十四年(2002)五月二十九日の十ヶ月を費やされ、京都国立博物館国宝修理所にて解体修理をされ、同年六月二日修復開眼法要がなされた。国宝修理所の技師によれば、平安前期の作らしく、そうなると当山の開創時よりお祀りされていたことになり、千二百年もの長きに亘り、当山の檀信徒の心のより所としてご守護いただいていることに更なる霊験を感じています。もっともっと多くの方々をご守護いただきたいと願い、住職は不退転の心で日々精進をして、皆さんからのご連絡をお待ちいたしております。
この仏さまは真言宗の五大明王(不動・愛染・軍曼利夜叉・金剛夜叉・大威徳明王)の内の一尊で西方の守護を担い、像高百二十・七センチ、六面六足六臂である。その働きは、毒蛇・悪獣も怖れると言う力を持ち、一切の悪毒をくじくとされている。当山のように単独一尊にて勧請される場合には、いかなる争いも調伏すると言われ、戦勝の守護神として崇められる。ために、開運成就、入学・就職などの受験合格成就、良縁成就、闘病平癒、精神異常平癒など、人生においていかなる難問も解決していただける仏様です。
この仏さまのお力をお出ししている源は、六面(頭が六つ)は六つの神通力を持っておられ、六臂(ひじが六つ)は人が仏になるための六つの修行、六足は人が死ねば六道を輪廻すると言われ、その六道の守護神、牛は水陸両用艇でどこへでも連れて行ってもらえる。背中の火炎は人の燃え盛る心を表す。そして、当山が真言宗より日蓮宗に改宗するに当たり、真言宗の仏さまを抜魂廃棄処分をする法要中に、この大威徳明王が出てお出でになり「このまま日蓮宗の守護神として供養をしてくれるなら代々の住職の思うがままに働くであろう」とおっしゃったと伝わっております。ですから守護が大きいのです。
更に、平成大修復に当たり、胎内に多くの方々のお写経が納経されています。ために、この仏さまの前では一心にお題目「南無妙法蓮華行」を唱えることが要求されます。
「多寶如来坐像」
明王堂正面右側にお祭りしています能勢町の重要文化財の多寶如来さまです。多寶如来さまの前の仏像は、住職とともに日蓮宗の大荒行を五回も満行なされた荒行願満鬼形鬼子母神さまです。お像をクリックしてご覧下さい。






昭和五十七年三月二十九日大阪府重要文化財に指定された。平成三年十月大阪府・堺博物館の「大阪の仏像展」に出展され多くの方々に拝観された。
このご尊像は、平安後期の作で、十二世紀の特徴を顕著に示した作風で、しかも胎内に「経深」と読める作者の墨書が判明した。「経深」と言う作者の事暦は定かではないが、優れた出来栄えから、中央の仏師か、中央の作風を色よく受けた地方の仏師と考えられる。充実した体躯の表現は異色を呈している。
この仏さまは、法華経が読誦されたり講義をされる場所がどのようなところであろうと必ずその場に現れ、そこでなされている法華経は正しいと証明をなさっておられる仏さまです。明王堂の正面の右側にお祀りされております。
「釈迦如来坐像」
お釈迦さまのお像です。前には日蓮聖人さまが居られます。






明王堂正面の左側に勧請され、右側に多寶如来と対を成して日蓮宗の「法華経」の本尊として信仰されております。
右側の多寶如来が壮年の充実した趣を持つとすれば、この釈迦如来像は青年の感受性豊な雰囲気を感じさせる。更にゆったりとした像様や、やや面長で、衣紋等も繊細化・形式化しているところから、鎌倉初期の作と考えられる

「その他」
下の写真をクリックして大きくしてご覧下さい。
















明王堂の横には水のご守護を頂く水神明王堂、鐘撞き堂(鐘楼)、泊り掛けでお行をなさるお方のためや檀信徒の休憩していただく参篭堂兼休憩所、牛馬や家畜類・愛玩動物や植物の供養をする家畜萬霊供養塔、山門付近には水盤や大きな灯篭など古くからのものがたくさんあります。
平成十九年六月に、車が三十台以上も留めることが出来る駐車場が完成。そこに小さな池を設けて清流竜神さまを勧請させていただき、当山に車で参詣の人々の帰路道中安全で無事帰宅していただくようにお願いをしております。又、清流龍神付近にていろんな行事を計画中です。
 お寺の入り口
 本堂の入り口
本堂内陣の左方
  妙見大菩薩
  大黒尊天
  七面大明神
  納骨堂
 雨乞いの釈迦佛
  真っ黒な日蓮さま
  水神明王
    鐘楼
   参篭堂
  家畜供養塔
    水盤
 真ん中が化け灯篭
   清流龍神
   大駐車場