神戸新聞 最後の総合選抜廃止 宝塚、2010年度にも 公立高入試

HOME】【INDEX

 宝塚市教委は一日、宝塚学区(宝塚市)の公立高校入試で採用している総合選抜制度を廃止し、複数志願選抜と特色選抜の導入を兵庫県に要請すると発表した。七日に県に要請文を提出、早ければ現在の中学一年生が受験する二〇一〇年度入試から新制度が導入される。
 県内では尼崎、明石学区が〇八年度から、西宮、伊丹学区が〇九年度から、それぞれ総合選抜の廃止を決めており、宝塚学区が唯一残っていた。
 同学区の総合選抜は、一九五三年度に西宮・宝塚学区として始まった。九四年度からは宝塚市単独の学区で実施していた。
 宝塚市教委は昨年六月から、入試制度の見直しなどを協議する検討委を設置し、市内二十四カ所で説明会を開いてきた。
 昨年末には市民の意見(パブリックコメント)を公募。賛否が分かれたが、今年一月二十三日の教育委員会で、二校まで志望校を選べる「複数志願選抜」と、面接や実技などで合否判定する「特色選抜」の導入が望ましいと判断した。

神戸新聞 2008年2月2日(土)発行 1面より (2008.2.3)

HOME】【INDEX】【TOP