総合選抜制度廃止 全国の状況

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更新履歴
2008.2.3 兵庫県宝塚学区→平成22年より総選廃止
2008.2.3 兵庫県西宮学区、伊丹学区→平成21年より総選廃止
2008.2.3 兵庫県明石市→平成20年より総選廃止
2008.2.3 兵庫県尼崎学区→平成20年より総選廃止
2008.2.3 山梨県→平成18年より総選廃止
2004.5.2 福井県→平成16年より総選廃止

 以下の資料は、平成13年に徳島県教育委員会教育改革推進チーム様が作成したものを当サイト用にアレンジ、及び現在の状況を追記(赤字部分)したものです。徳島県教育委員会教育改革推進チーム様からは正式に許可を頂き掲載しております。

1 総合選抜制度等実施県の推移(平成元年以降)
年 度 H1 H6 H7 H10 H11 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
実施県数 12 11
廃止県 愛知 東京 三重
大分
広島 岡山     長崎
宮崎
徳島
福井
  山梨   兵庫
(明石・尼崎)
兵庫
(西宮・伊丹)
兵庫
(宝塚)
※配分に際して,希望を尊重しつつ決定する方法を合同選抜と称して区別する場合もあるが,ここでは区別せずに扱うものとする。


2 全国における総合選抜制度の実施状況(平成13年度実施府県7県)

実施地域 学校数 流入制限 推薦制度 配分方法 見直しの状況(H13.4.19聞き取り)
福井県 福井市
1学区
普通科4校の内2校 認めない なし 学力 ・14年度は変更なし。
・2校(藤島,高志)の受験競争,学校間格差の是正
・大きな問題はない。
総選制維持→H16より廃止
京都府 京都市内等
7学区
2〜8 一部認可 普通科3類(体・芸・英文)50% 通学距離
希望,学力
・14年度は変更なし。
・府立高校のあり方懇話会で検討しているが京都市が含まれる学区については,県単独で進めることは難しい。
総選制維持
山梨県 甲府学区等
4学区
2〜4 2〜3% 学区内であり 希望
通学距離
・14年度は変更なし。
・県民に対するアンケートでは,良い20%廃止30%,改良30〜40%であり,廃止の意見は多くない。
総選制維持→H18より廃止
兵庫県 尼崎,西宮,伊丹,宝塚,明石の
5学区
4〜8 一部認可
(自由学区)
あり 通学距離
希望,学力
※1
・14年度は変更なし。
・15年度から複数志願を可能とする新入学者選抜制度の実施を検討中。→単独選抜である神戸第3学区で複数志願制実施。
・明石ではH15年より、廃止又は改善に向け検討中。→H20年度より廃止し、複数志願制を実施。
・尼崎学区は平成20年度より廃止。
・西宮学区、伊丹学区は平成21年度より廃止。
・宝塚学区は平成22年度より廃止。
総選制維持→H21までに全学区廃止
宮崎県 延岡,宮崎,
都城の3学区
2〜4 認めない 宮崎15%
延岡10%
都城15%
学力
通学距離
・14年度は変更なし。
・教育改革推進協議会で早急に廃止するよう求める最終報告が出る。
・廃止に向けた手順は現在検討中。
廃止の方向
→H15より廃止
長崎県 長崎,佐世保,諫早の
3学区
2〜5 7% 一般36名
文化・スポーツ5名以内(各校)
通学距離
希望,学力
・14年度は変更なし。
・県立高校改革基本方針で総選制の廃止を 示す。(廃止時期はH15〜H17)
廃止の方向→H15より廃止
徳島県 丙学区※2 8% あり 通学距離
希望,学力
・14年度は変更なし。
・H16年度総選制の廃止を公表。
廃止の方向→H16より廃止
※1)明石は学力均等方式。明石以外は居住地優先方式。※2)丙学区…城東,城南,城北,城ノ内,徳島北の5校を含む学区


3 総合選抜制度廃止県の状況(平成7年度以降4県)
    廃止の理由等 廃止後の課題・問題点等(H13.4.19聞き取り)
三重県 ・20年間実施してきたが,平成7年度から廃止
・特色ある学校づくりの推進
・学校選択の自由の保障
H3にアンケート調査,分析,H5に改革推進委員会での検討を踏まえ実施。周知・広報にも力を入れたため,大きな問題なく移行できた。廃止とともに,特色あるコースの設置,入学者選抜においても各高校が求める生徒像を明示するなど改善に取り組んでいる。
大分県 ・昭和48年より実施してきたが,平成7年度から廃止
・新設校(3校)の育成の役割が終わる。
・学区を拡大により,学校選択の自由を保障。
・昭和60年に裁判あり(平成元年了)
当初は学校間格差の問題が出たが,各高校とも特色ある学校づくり(財政的措置あり),新しい入試制度の導入,中学校の進路指導の改善等で対応した。現在では大きな問題はおこっていない。
広島県 ・昭和31年より実施してきたが,平成10年度から廃止
・各学校の教育に特色を持たせるため
・総選校各校がそれぞれ特色を持ち始め,受験生に不平等感がひろがった。
当初は反対もあったが,少子化を全面に押しだし,統廃合の後,どんな学校が残るのかを広報啓発した。
各学校の特色化を図るとともに,地域の子どもたちが通えるように各学区に総合学科を1校ずつ配置した。
岡山県 ・昭和23年より実施してきたが,平成11年度から廃止
 小学区制から中学区制に移行(6学区)
・通学距離の拡大,学区内の学校数の増加。
・学校選択の自由の保障
・各学校の教育に特色を持たせるため
激変緩和のために出願変更の措置を設ける。H8,9年度に特色づくりの研究費配布。各校では特色づくりを進めるとともに,中学生に対し体験入学(模擬授業,実験等)の実施等,情報提供体制を推進する。廃止後,意識調査(生徒対象)を行ったが多くは肯定的であった。

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