【推定】凄まじき明石の高校中退者数

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「明石の各高校の中退率に関するデータを下さい!」

 私は、明石の子供たちの学力が低下しているので、総選高校の中退率も上がっているに違いないと考え、当サイトの制作にも協力頂いている、ある教育関係者にデータの提供をお願いしました。

「それは、できないんですよ」
(やはりそうか…)

 「できない」ということは相当な数の中退者が出ているということだと思いました。私は仕方なく、自分なりに中退率を調べることにしました。

 まず、私の母校である明石南高校を例にとって調べることにしました。そして当校の生徒数の推移を調べました。その結果が下表の通りです。

過去8年間の明石南高校の生徒数
 平成7年平成8年平成9年平成10年平成11年平成12年平成13年平成14年
1年生361360360401361361361361
2年生399356353357395352356355
3年生398395351353347385339343
卒業生436396 394351352345385336

 入学生(1年生)より卒業生の方が少ないことがわかります。順調に進級すると平成7年に入学した生徒は平成10年に卒業したことになりますが、平成7年入学生と平成10年卒業生の差は、何らかの事情で3年間で高校生活が終われなかった生徒の数に近いと考えられます。

 では、各年度に対し同様にその差を取ってみることにします。その結果が下表の通りです。

過去8年間の明石南高校の生徒数〜平成X年入学生と平成X+3年卒業生との差〜
 平成7年平成8年平成9年平成10年平成11年平成12年平成13年平成14年
1年生361360360401361361361361
2年生399356353357395352356355
3年生398395351353347385339343
卒業生436396 394351352345385336
謎の差    108151625

 この「謎の差」は何だろうかと考えますと、

中退者数+留年して卒業できなかった生徒数−4年以上かかって卒業した生徒数

であると思われます。「留年して卒業できなかった生徒数−4年以上かかって卒業した生徒数」の部分は相殺されて少数となるとすると、「謎の差」は、ほぼ中退者数に近いと考えられます。

 この「謎の差」を便宜上、「推定中退者数」と呼ばせて頂きますが、中退者や留年者の全てが学業不振、あるいは学校生活不適応であるというわけでありません。単純に数字の上で分析しているだけだということを念頭に置いて下さい。

 また上表では毎年「謎の差」は増えているように見え、明石南の中退者が増えているのではと思えますが、これだけのデータではなんとも結論づけることはできないでしょう。

 同様にして他の高校についても調査してみました。下図は平成14年卒業生と平成11年入学生の差を各高校別にグラフ化したものです。

平成14年推定中退者数(平成14年卒業生と平成11年入学生の差) 平成15年版はこちら

グラフ 兵庫県下高校別 推定中退者数
…明石学区の高校 …明石以外の学区の高校)

 明石の高校が上位を占めていることがわかります。加古川南、県立尼崎のような比較的学力レベルの劣る高校と争っています。明石清水高校の推定中退者数は32名。明石全体で約130名に登ります。兵庫県の公立高校の中退率が2.5%(平成14年)であることを考慮すると、明石6校の中退率が如何に凄まじく多いかが分かります。

 明石清水高校が特に多いですが、ギリギリ合格の勉強嫌いをドンドン辞めさせているのではないかと思います。(詳細、ご存知の方がおられましたら、お教え願います。)

 高砂高校はよく頑張っています。同校は明石総合選抜高校でしたらギリギリ合格の生徒が集まるような高校です。そこで11名というのは、なかなかのものです。

 以上、あくまでも推定した結果でありますが、明石総合選抜下のぬるま湯の中で何かが起こっている…。そう危惧せざるをえないのです。


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