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明石の子供はアホ?!


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 毎年、受験シーズンになると、サンデー毎日という雑誌に「各高校別大学合格実績」が特集されるのをご存知ですか? 私も明石の高校を卒業してからかれこれ20年近く経つわけですが、今でもその記事を毎年楽しみしています。特に明石の高校に関する記事は、興味深く読んでいます。

 明石には高校が7校あります。県立高校は、明石、明石南、明石北、明石西、明石清水、明石城西の6校です。後の1校は市立の明石商業です。私立高校はありません。因みに私は明石南高校の出身です。

 今日の不況の中、多種多様な生き方が評価されるようになり、学歴というものは古い言葉になりつつあるかもしれませんが、それでも、母校、あるいは母校ではないですが、明石南以外の明石の高校から東大合格者が出たという記事が掲載されていますと、たいへん嬉しく思ったりします。それは地元の高校の野球部が甲子園出場を決めた時の喜びと同じようなノリです。

 しかしながら、最近はうんざりとすることが多くあります。それは、明石の大学合格者が少なすぎる印象があるということです。

 最も目を引くのは一流と言われる大学の合格者数です。お隣の市、加印地区(加古川、高砂市、加古郡)と比較してみますとその差は歴然としています。それが下表の結果です。

明石と加印地区の県立高校の京大、阪大、神大合格者数比較
学 区合格者数卒業生総数合格率
(合格者数÷卒業生総数)
加印地区73名3,089名2.3%
明石地区23名2,236名1.0%
(平成14年サンデー毎日より)

※卒業生総数は平成14年度の普通科、及び特進コースの卒業生合計。
明石地区が明石、明石南、明石北、明石西、清水、城西の計6校、加印地区が加古川北、加古川東、加古川西、加古川南、高砂、高砂南、松陽(普通科のみ)、東播磨、播磨南の計9校の卒業生数を合計した。

 一流大学として地元の国立大学のみを挙げました。単純計算で加印地区の方が明石より倍、合格者が多いことがわかります。東大や旧帝大、国立医学部、難関私立大学の合格者数を考慮しますと明石と加印地区の差はもっと拡がり、調べるのがイヤになってきます。

明石の子供はアホ?!

 これは嘆かわしい事実です。高校の先生は何をしているのか? 明石の親は何をしているのか? 明石の将来に不安を感じざるを得ません。

 勿論、一流大学への合格率だけで教育を語ることはできません。明石において勉強より重視することがあり、大学どころではないというようなことがあるのでしょうか?そういうことがあるなら教えて下さい。

平成14年度 兵庫県下高校別 国公立大学合格実績
平成14年度 兵庫県下高校別 関西主要私立大学合格実績


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