パリ天理日仏文化協会日本語教師養成講座
 

文化協会前で
はじめに

 2000年3月18日より30日までパリで行われたパリ天理日仏文化協会日本語教師養成講座に講師として出張してきました。この養成講座は今回で11回目を数え、今年も昼間コー夜間コースを含め、18名の方が参加してくださいました。基礎編、実践編があり実際に日本語を教える上で役に立つ講座として好評を得ています。基礎編では教授法から実際に使われている教科書、参考書類、教材の解説もあり、実践編ではフランス人学習者を前に実習も行われます。今年は皆さん熱心に受講してくださり、私自身も勉強になる事が多かったです。この場をお借りして受講生の皆様にお礼申し上げます

 
ビデオを見ながら教授法について

 この養成講座は私がパリに出向している91年から始まり、今までに11回開かれました。今年初めて講師として参加させていただき、緊張しておりましたが、初日から和やかなムードで始める事ができて、受講生の皆様には感謝しております特に元気あふれるOさん!クラスの雰囲気を盛り上げてくださってありがとうございます。また遠くはボルドーやグルノーブル、日本から参加してくださった方もいらっしゃり、授業の合間には楽しいお話も聞けてよかったです!

 
 

皆さん絵教材の準備で忙しい!
 

模擬授業です
 

絵を使った導入
 


修了後にみんなで一枚

終了後の感想 
 この講座を担当して私が感じた事は受講される方が非常に熱心だということと、こういった講座の開催をパリを含め、ヨーロッパの各地で開催を
望む声が多いという事でした。私は日本語教育概論、日本語教授法、教師用参考書の解説などの講議を担当させていただきましたが、少しでも
現場で役に立つ情報を提供できるように準備をすすめてきました。その甲斐あってか、皆さん熱心に話を聞いてくださり、順調に講座は進んでいき
ました。2週目からの実践編では実際に教案を書いていただき、受講された方同士で模擬授業を行い、その後、反省会を開き、翌日にはフランス
人学習者を前に実習していただきました。反省点を踏まえ皆さん素晴らしい授業を行ってくださいました。基礎編で勉強したことが実践編を通して
理解していただけたことと思います。言葉を教えるという事と習うという事がどういう事か深く考えるいい機会になったのではないでしょうか。私もこ
の講座を通して自分の授業がはたして学習者に最善の方法で行っているのか考えるいい機会になりました。よく「教師というよりはむしろよきトレ
ーナーであるべきだ」と言われますが、どんなに素晴らしい理論を述べたり素晴らしい解説ができても結局、学習者がよく理解し、運用できるレベ
ルになるまで訓練してあげることができなければ語学の教師としてはまだまだだと言わざるをえないのではないでしょうか。そのためにも教師自身
が勉強を続け、さらにステップアップする必要があるように思います。最後まで満足する事がないようにも思えますが、その道中にはきっと学習者
からの感謝の言葉があるように思います。時差ボケで初めは頭がフル回転できませんでしたが、受講生の皆さんのおかげで楽しく、お互いに考え
ながら講議をすすめることができた事を感謝しております。講座終了後にスタッフで反省会を開き、皆さんのアンケートの結果をもとに更にこの講座
を充実させたものにしたいとがんばっております。今年受講された皆さんありがとうございます!!これからもよろしくお願い致します!


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