フランス日本語教師会 第2回勉強会 


  フランス日本語教師会からの依頼で、第2回勉強会(2001年3月31日パリ市porte de versailles)でお話させていただき
ました。当日は天理日仏文化協会日本語教師養成講座を受講された方も多数参加してくださいました。内容は「日本
語教育でのコンピューター利用」ということで私が現在までにやってきたことや、パソコンがどのような利用をされている
のか紹介させていただきました。会場ではプロジェクターをお借りして画面をスクリーンに映し出し、パワーポイントを使
い話をさせていただきました。パソコンに興味をお持ちの方が多く、実際に利用されている方がほとんどでしたので、こ
ちらも助かりました。もっと質疑応答などをして話し合いたかったのですが、時間の関係でできなかったことが残念で
す。

会場はパリ市のメトロ12番線porte de versailles駅から歩いて5分ほどの石井会長さんがお勤めになっているENSTAで行われました。
プロジェクターをお借りしてパソコン画面をスクリ
ーンに映し出して、コンピューター利用についてお
話いたしました。
プロジェクターに写し出されている画面です。
ここでは「教師側の利用」と「学習者側の利用」に
ついてお話をさせていただきました。
 教師側の利用として代表的な物は、まずは名簿や成績の管理です。使われるソフトやデーターベースや表計算ソフトで、具体的には「ファイルメーカーPro」「マイクロソフトエクセル」等があります。これらのメリットは入力すれば自動的に計算し、平均点やABCなどの評価を表示させる事ができることです。今まで手書きでやっていたことが、画面上ででき、しかも計算間違いもありません。つまり教師が楽をするためにあるのです。(^_^;)
 続きまして、文型や語彙の整理です。自分が扱う
教科書に出てくる語彙や文型を入力してデーター
ベースを作っておけばあとで利用価値は大きいと
思います。特にテスト作成する時などに必要なデ
ーターだけを抜き出して表示させることもできます
し、このデーターベースをもとに教案も作る事がで
きると思います。また漢字も同じようにデーターベ
ース化しておくと便利だと思います。
先ほどのデーターベースをもとにそれぞれの文型や語彙に「説明」や「絵チャート」「文型練習」などのフィールドを加えて、レイアウトを変えれば、教案になります。デジカメやスキャナーでとった絵チャートなども取り込めば便利です。またそれぞれの文型や語彙に対して、複数の教科書の課を入れておけば、教科書ごとにデーターを並べかえられるので、教科書が変わっても利用できます。
教師側の利用としては他にも「インターネットを利
用した情報収集」「辞書ソフトの活用」「プレゼンテ
ーションソフトを使っての授業」「ビデオ編集機能を
使っての教材作成」などができると思います。

私の職場ではコンピュータールームがあるので、
入学時から日本語キーボードに慣れる事からはじ
め、ワープロなどの基本的な操作を覚え、授業に
活用しております。
左の図はプロジェクトワークとして毎年やっている「アンケート調査」の手順ですが、ここでもアンケート用紙の作成や集計や発表でパソコンを使っています。

アンケート用紙作成 → 「ワープロソフト」

集計 → 「エクセル」などの表計算ソフト

発表 → 「PowerPoint」などのプレゼンテーションソフト



 全部ではありませんが、だいたい以上のような発表をさせていただきました。パソコンをすでにいろいろ活用されてい
る方にはありきたりの話しかもしれませんが、利用者がどんどん増えてそこから新しい試みがどんどん出てくればいい
なあと思います。
参加してくださった皆様、最後までおつき合いくださいましてありがとうございました。

トップへ
戻る