
アルベロベッロの御伽の町とお別れして、バスはシチリア島に渡るために
イタリア本島の長靴の先へと向います。港町ヴィラ・サン・ジョヴァンニか
らメッシーナ海峡を渡ります。日本に帰ってから知ったのですが、この海峡
はマグロ漁で世界有数の場所らしいです。海の色はまさに紺碧!この表現し
か当てはまらないんです・・・。ツアーの予定ではタオルミーナのホテルに
宿泊する予定だったのですが、予定変更でこの海峡を渡った街、メッシーナ
に一泊しました。マグロのことを知ってたら、マグロ料理を食べたのになぁ。
メッシーナの
朝焼け
メッシーナの出来事は家内の番外編にお任せするとして、タオルミーナについて書きましょう。タオルミーナはメ
ッシーナから車で約一時間半ほど南に行った高台にあるイタリア有数のリゾート地です。映画「グランブルー」の
ロケ地になったことでも有名ですねー。町には大型の観光バスでは入ることはできません。途中でマイクロバスに
乗換えて高台へと上がっていきます。バスターミナルに着くと、まず石を積上げたメッシーナ門が出迎えてくれま
す。門をくぐった所に広場があり、そこでガイドさんと合流。ガイドさんは女性のイタリアのマンマって感じのお
ばさまでした。
さて、第一の見所「ギリシャ劇場」へと向います。
紀元前3世紀に建てられ、シチリア島で2番目に大
きい劇場です。写真では舞台の前に椅子が並んでま
すよね。この劇場はなんと!今も現役で使用されて
いるんです!この日も夜にコンサートがあるとのこ
とで、舞台の前には椅子が並べられて準備の真っ最
中でした。2階席からの展望は最高でしたよ!背景
には紺碧のイオニア海、さらにそのとなりにはシチ
リアの活火山「エトナ火山」が見えます。余談です
が、旅行から帰って数ヵ月後にこの火山は大噴火し
ました・・・。被害者は少なかったみたいでやれや
れ・・・。
ギリシャ劇場
それにしてもこの町は美しい!メインストリートを突き当た
った所にドゥオモ広場があるんです。その広場がまた絵にな
るんですねー。それとちょっと展望台みたいになっていて、
そこから見る地中海も最高に美しい。撮影場所から海までは
かなり距離があるんですが、ご覧の通り海の底まで見えるん
です。海の透明度がどれだけ高いかがよくわかります。海に
は出てませんが、少し沖に出るとまさに「グランブルー」の
世界なんでしょうね。
ドゥオモ広場で・・・
この日の前日からシチリア島に入っていたのです
が、シチリア島にはシンボル「トリナクリア」とい
うものがあります。写真は現地で買ってきたステッ
カーです。「トリナクリア」は旅行前にいろいろ調
べている時に発見したのですが、シチリア島に行っ
たら「是非見てみたい!」と思っていたのでした。
ここ前日に泊まったメッシーナではトリナクリアを
見ることはできなかったのですが、タオルミーナで
ようやく発見!。BAR(バール:日本でいう喫茶
店+コンビニ)に掛かっているマークがなんとトリ
ナクリナではありませんか!これにはかなりの感激!
町の中を見回すと結構あちらこちらにトリナクリア
があるんです。後で気づいたのですが、メッシーナ
から乗ってきたバスにもトリナクリナのステッカー
がはってありました。土産物屋に行くとトリナクリ
アのキーホルダーや、トリナクリアの陶器の掛け物、
トリナクリアの飾り皿色々売ってて感動ものでした!
写真をみるとおわかりと思いますが、なんとも表現しがたい形をしてい
ます。中央の顔はモンスターのメデューサで、そこから足が3本出てい
て3角形を形どっています。ガイドさんに意味を聞くと、「トリナクリ
アはシチリア島のシンボルです。シチリア島は見ての通り三角形の形を
しています。この3本の足はシチリア島の三つの角の岬を示しています。
また、顔のメデューサは見たものを石に変えるモンスターで、このトリ
ナクリア自体はシチリア島を示しており、さらに魔除けという効果もあ
るのです。」って教えてくれました。それにしても本島に変な形のシン
ボルだなぁ・・・、って言いつつ私の車のキーにはトリナクリアのキー
ホルダー、家の玄関にはトリナクリアの陶器の掛物が飾ってあります。
結構気に入ってるんです(笑)。
さて、タオルミーナといえば先述しましたグランブルーのロケ地です。
ロケ地となった断崖に作られたレストランや、回廊の美しいホテルそれ シチリアのシンボル
らには残念ながら行くことはできませんでした。先述しました通り宿泊
の予定地が、ホテルが取れずにメッシーナ泊となったので、タオルミーナの滞在時間が少なくなってしまったから
です。でもガイドさんはホテルの場所や、レストランの場所をおしえてくれました。次回はそこに行けたらいいな
ぁ。(もう一回行けるのか?!)タオルミーナでもう一つ楽しみにしていたことがありました。グランブルーをご
存知の方にはわかると思うのですが、ジャン・レノが着ていた「ENZO」のTシャツ。これは絶対にタオルミー
ナの土産物屋に売ってると思っていたのです!あれば購入してタオルミーナを着て歩くつもりでした。しかし、探
しても探しても見つかりませんでした。というよりグランブルーに関するお土産はほとんど無いのです。うーん、
日本ならば絶対にロケ地とかになったら、その影響でお土産ができるのに、ここタオルミーナではそうではなかっ
たみたい。また逆にその辺りが俗化してなくてよかったのかもしれません。
タオルミーナの後に行ったシラクーサという町に
ついても少し書いておきます。シラクーサはタオル
ミーナから南へ車で1時間半ほどの所にある町で、
古代ローマ時代の石灰岩を切り出した石切り場や、
シチリアで最も大きいギリシャ劇場、ローマ時代の
円形闘技場などがある考古学のにおいでいっぱいの
町です。まず目に入るのが天国の石切り場です。大
きいものになると45mにもなる一枚岩を掘り出し
たそうです。そのすぐ横に「ディオニソスの耳」と
いう石を切り出したあとの洞窟?があります。ここ
は途中でカーブしており高さが36mもあります。
とても音響効果がよく、ここでガイドさんが「サン
タルチア」をアカペラで歌ってくれました。声の響
き具合と上手な歌声は最高でしたよ!
天国の石切り場
さて、次はシチリアで最大のギリシャ劇場です。紀元前
3世紀に作られたこの劇場は、約1万5千人を収容できる
規模を持っています。写真では規模を表現しきれなかった
のですが、とっても大きいんですヨ。遇数年に古代劇が行
われて、全世界から観客が来るそうです。最後に円形闘技
場です。写真では椅子が並んでます。そうなんです、ここ
もこの夜コンサートに使用されるんですよ。今はそういう
風にしようされているのですが、当時は剣闘士が闘ってい
たんでしょうね。剣闘士が登場する通路が今も残っており
ます。
シチリア島最大のギリシャ劇場
デイオニソスの耳
以上タオルミーナとシラクーサでしたが、シラクーサに到着したのが午後2時頃でした。究極に暑かったです!!
まさにシチリアの太陽にジリジリと焼かれている感じでしたね。この旅行でおそらく一番暑かったと思います!しか
し、湿度がそんなに高くないので、木陰に入ると妙に涼しいんですね。

|