
アマルフィー海岸を過ぎると内陸部を通り、イタリア半島の東側に向かいます。ちょうどイオニア海からアドリア
海に向けて走るかたちになります。この区間は高速道路なので車窓からの景色になるのですが、イタリア半島の内
陸部も広大な景観で見入ってしまいました。
アマルフィーから約3時間、世界遺産の「マテラ」に
到着です。1993年にユネスコの世界遺産に登録さ
れました。マテラの街並みはサッシと呼ばれる洞窟住
居群です。どんな風に作ってあるのかを説明するのは
少し難しいので説明は省きます。でも洞窟住居なので
棚が欲しければ壁を掘るといった感じです。写真の通
り本当に壁を掘るのです。またサッシの概観もどう見
ても洞窟とは思えない家のつくりです。単に穴を掘っ
て家としているので洞窟住居と呼んでいるのです。
マテラの街並みで感激したことは全てがセピア色な
のです。写真を見てもらえればわかると思うのです
が、みごとにセピア色です。また夕方に近かったの
でそのセピア色がなんとも物悲しく感じます。もと
もとこの世界遺産になっている洞窟住居サッシは低
い階級の人々が住む町でした。そういった背景から
か斜光に照らされてセピアに輝くこの町に物悲しさ
を感じたのかもしれません。
さて、マテラの街並みはこのくらいにして、街の中を
歩いてみましょう。確かに街並みはきれいではありま
せん。世界遺産に指定される前は住む人がどんどん少
なくなる過疎の街だったので、所々に廃屋も見られま
す。しかしこの雰囲気がとてもよかったです。なんと
いうか・・・、懐かしいというか、温かさを感じると
いうか・・・。自分のイメージしているヨーロッパの
街並みにぴったりあてはまったのかもしれません
さて、サッシの見学です。外から見ると本当に普通の
家にしか見えないのですが、中に入ると洞窟住居とい
うことがわかります。家の中は白いモルタルで綺麗に
内装を施してありとても綺麗です。しかし窓が取れな
い為、家の中はとても湿度が高かったです。観光客が
たくさん入り過ぎてかな?室内の一番高いところに空
気抜き用の小窓はあるんですがね。写真のキッチンで
す。狭いんですがなぜかおしゃれ・・・。いい感じで
しょ。室内の一番奥には家畜の住む部屋まであります。
サッシ全体の広さは約20畳くらいでしょうかその中
に必要なものがすべて集約されています。
サッシの見学のあとはドゥーモの見学です。ドゥーモ自体もセピア色、さらに中は黄金色、これには驚きでした。
外から見たらそんな風には見えないんですが、中はすごく美しく豪華な装飾が施してありました。私はクリスチャ
ンじゃありませんが、キリスト教もすごいなぁと感心しました。豪華な装飾は「うっわー・・・なんじゃこり
ゃ・・・。」って感じで誠に申し訳ありませんが写真に説明をお任せます。
全てがセピアに染まる街、マテラ。とても印象深く感じることの多い街でした。

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