ナポリからバスで約1時間、世界遺産に指定されてい
     るポンペイ遺跡。考古学のことはあまりよくわからない
     けれど、古代の人々の声が少し聞こえたような気がしま
     した。
      ポンペイの町は紀元前8世紀に築かれたといわれてい
     る。紀元前5世紀ころにはギリシャ人に統治され、紀元
     前3世紀ころからローマ帝国に統治されるようになった。
     この頃に野外競技場や劇場が作られた。
      そして紀元前82年に前ぶれともいえる大地震がポン
     ペイの町を襲う。その復興もままならないままに、歴史
     的大惨事、ヴェスヴィオ火山の大噴火である。
      噴火による火山灰は昼夜を問わずポンペイの街に降り
     注ぎ、たった4日にしてポンペイを覆ってしまった。
     紀元前79年8月24日からポンペイの時は止まった。
                         
                          
                               左の写真は一番インパクトがありました。ポンペイ
                               は当時一般市民と奴隷との割合が6対4の比率でし
                               た。この写真の人物は腰にベルトの跡があるので、
                               奴隷と思われます。
                               災害で逃げ送れた人で、この様に人々も火山灰に埋
                               もれてしまいました。そして近代になり発掘が進む
                               と、人が埋まったところは空洞となり、その部分に
                               石膏を流し込むとこのような人の形となりました。
                                ガイドブックで見て知っていたのですが、実際に
                               実物を前にするとなんともいえなかったです。紀元
                               前の人が何かを語っているようで、その表情からも
                               当時の恐ろしい天変地異が伝わってくるような気が
                               しました。
                          
                          
                               さて、ポンペイは一番最初にいった観光地だったの
                               ですが、写真の通り天気は最高でした。残念ながら
                               ヴェスビオ火山には雲がかかってて見えなかったの
                               ですがね。
                               遺跡の中は驚きの連続でした。火山灰に埋まってい
                               たのでその保存状態はとてもよく、本当にこれが紀
                               元前の街並かと思うくらい美しく残っていました。
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          

     大広場を囲うように柱が立っていたそうです。











                           

                                ふとしたところにこのような壁画が残ってます。


      ポンペイのメインストリートです。歩道と車道とに
     わかれています。交差点には夜になると光を反射する
     石が埋め込まれています。さらに車道を横断する人の
     為に飛び石があり、この石も馬車の車輪が避けて通れ
     るように設置されてあり、かなりの文明が感じられま
     す。本当に当時の人々が生活していた痕跡があちらこ
     ちらに見られ、当時の人々の声が今にも聞こえてきそ
     うで、タイムスリップした錯覚に陥りました。
   
                                  パンを焼くかまどです
      写真はパンを焼くかまどの前で撮ったものですが、
     この横には石臼が設置されており、パン屋だったのだ
     ろうと考えられています。日本では狩猟がメインだっ
     た時代にもうすでにパンを焼いていたとは驚きでした。

      実際にポンペイの遺跡の中を歩いたのは約2時間ほ
     どだったのですが、それだけでは全てを巡ることは出
     来ません。遺跡を全て回ろうとすると最低でも一日は
     必要と言われてます。ですから闘技場や劇場は行けま
     せんでした。もう一度行けたら他の所を歩いてみたい
     です。もう一回は無理やろうなぁ・・・。今でも発掘
     は続いています。ひょっとしたらもっと広くなってる
     かもしれません



                                    今も発掘は続けられている。



     <おまけ>
     ポンペイの町にはなんと売春宿までありました。当時
     の娼婦は身分が低く、言葉もろくに話せなかったよう
     です。売春宿の中は小さい部屋に分かれていて、その
     部屋の入り口に壁画が描かれています。壁画の内容は
     まぁ、そのー、どういった「体位」で行為をするのか
     というものでした。その壁画はこんな感じでした。
     ポンペイ遺跡で一番人気とか・・・いやはや。








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