車検を一ヶ月後に控えた二月に一通り点検しておこうと、腹下に潜ったらドライブシャフトのブーツが破れてた・・・
まあ、ある意味消耗品だから仕方ないんで交換ってなことになるんだが、安く上げるなら自分でってのがお決まりのパターンで、2月の雪の降る寒空の下で鼻水垂らしながら「車検安く上げるぞ大作戦!!」を決行した。
 本来はシャフトを一度引っこ抜き、新品のブーツに交換するもんなんだが、最近はシャフトを抜かなくてもいいように外から被せて接着するタイプの部品が出てるので6000円程で購入、自分で作業した。
 FFベースの車は避けては通れないトラブルなので自分で出来ると結構お得です♪

見事にパックリと破れて、外れてしまってるブーツ。
中のグリスが飛び散ってそこいら中がグリスまみれに。
で、切り取って外したのがこれ。
見事に分離しちゃってる。
キャリパーを外して、むき出しになったベアリングを綺麗に清掃してやる。
ブーツが破れた状態で雨の日に走行したなら水が入ってる可能性もあるので、よく確認する。
これが今回、取り付けるブーツ。
グリスからバンドまで全部揃ってる。
ま、当然ながら汎用品。
この溝に専用の接着剤を流し込む。埃や油、水分が入らないように注意する。隙間無く流し込まないと後で外れる原因になる。
で、シャフトに巻いて素早く接合してやる。
昔はこのまま一日程乾燥させたんだが、最近のこの手の製品は強烈な使い捨てカイロみたいなのがセットになってて、約10分これで加熱してやれば直ぐ硬化する。
これが硬化後の状態。
かなりガッチリ引っ付いてるけども柔軟性もある。
付属のゴムのカラーを両端に入れて、シャフト側とベアリング側に装着する。
で、両端をバンドで固定。
バンドの締める向きは折り返した背中が回転方向に向くようにする。
これを知らないとド素人の仕事になる。

 まあ、そんなこんなで出来上がった訳だが、作者の場合はこの後、完全に乾燥した継ぎ目にシリコンシーラントを塗布する。
過去の経験上、数年後には接合面が剥がれてきて小さな隙間からグリスが漏れる場合があるので更に保険を掛けとくんである。
 この程度の作業なんだが、作者の知ってるボッタクリガソリンスタンドはこの仕事を2〜3万円でやっている。しかも既に派手な音が出て再起不能のベアリングなのにブーツだけを交換してその金額である。
まあ、厳しい不況の最中、程度の低い業者は満面の笑みで客をカモにするわけですな。
 自分で出来ることは適正価格が分るので、何でも自分で出来るに越したことはないと思う今日この頃。

 しかし、年々、作者の車はアチコチが傷んでくるよなぁ・・・グリーン税の対象にもなってるし、古いのは確かなんだけど古くても長く使う方が地球には優しいはずなのに、エセエコロジストの連中にくいもんにされてボッタクられてるのがなんか腹立つ!
 で、一つ分った事は「貧乏は地球に優しい」ってこと・・・