プーリー交換(ちょっとだけ最高速寄り)♪

 毎日の通勤で使う原チャリが調子が悪くなって、元プロの作者としては直感的に「あぁ〜駆動系が逝っちゃった・・・」と判断。仕事から帰ってササッとクランクカバーを開けてプーリーをバラしてみると、6個あるウェイトローラーの内、1個が見事に砕け散って玉砕しており、プーリーの隔壁も削れてしまってる・・・しかもランプレートにまでヒビ割れがっ!!
 まあ、低速を殺して最高速側に目一杯振ったセッティングにしてたから、ノーメンテで5年も使えりゃ御の字ってことで在り合わせの部品で応急処置を施し三日ほど騙し騙しに通勤で走って、週末に修理してやった♪

 で、ついでにセッティングを通勤スペシャルにするべく、使い勝手が良くなるように加速と最高速の両立をはかってみた♪

これが今回購入したハイスピードプーリーと8グラムのウェイトローラーが三つ。
共にKITAKO製。
で、このクランクカバーを開ける。
先にエアクリーナーのマウントのボルトを二本とも外すと作業が楽だが、後ろ側のマウントボルトはナット留めなのでホイール側に転がり落ちるので注意すべし!
カバーを外した状態。
ボルトの長さがそれぞれに違うものがあるので、素人さんはメモでも取りましょう。
で、ホンダの原チャリのプーリーを外すのに持ってると便利なのがこの治具。
プーリーのフェイスを固定してセンターのナットを外しやすくする。
作者の場合、インパクトレンチで力任せにほどきますが、素人さんはクランクシャフトを歪めてしまいかねないので、この治具で手を使ったほうが無難。
これがフェイスが外れた状態。
Vベルトがピンッと張った状態でこのままじゃプーリーが外せない。でもクラッチを外すのが面倒臭いなら・・・
女性の握力じゃ無理かもしれんが、高校生以上の成人男子の握力なら、クラッチのセンタースプリングぐらいは握り潰せる♪
で、スプリングを圧縮してやれば・・・
Vベルトが緩んでクランクシャフト側から外せる♪
これがバラしたプーリー(無段変速機)の部分。
写真じゃ分かりづらいが、ローラーの隔壁の壁面が砕けたローラーの金属製の芯が暴れてキズだらけ。挙句に編磨耗している。
ランプレートもひび割れ。このまま放置しておくと、どこぞの遊園地のジェットコースターみたいな事態になる可能性が・・・
新品のウェイトローラー。
純正は8.5gだが、8gを3個チョイス。
ちなみにローラーには向きがあります。
写真の左が壁面に当たる側、右がその反対。
クランクシャフトの回転方向を考えれば理解出来るはず。
加速と最高速の両立を考えて、8g×3個と9g×3個を交互にセット。
これで気に入らなければ、7.5gと9.5gの組み合わせも思案中。
で、外した逆の手順で組んでやる。グリスだらけの手でアチコチ触ってベルトの駆動部分に油分が付着しないように注意する。
ホンダ車はフェイスをきちんと付けてナットを留めないと、緩んでクランクシャフトがズルズルになってエンジンをフルオーバーホールする羽目になります。

 まあこれでノーマルの状態よりは最高速が少しUPして加速もそこそこな状態。ウェイトローラーは軽いと加速が良く最高速が出ないし、重いと加速は鈍るが最高速が上がります。
 当然、エンジンのトルク特性やクラッチ・トルクカム・ベルトの幅etc諸条件で変わる部分もあるけど、劇的に加速や最高速の性格を変えるにはプーリーとウェイトローラーの変更をお薦めします♪

 ただし、エンジンの出力は変わってないので、基本的にエンジンの本来持ってるパワーを加速側で使うのか最高速側で使うのかという考え方をしてやらないとダメです。だってエンジンのパワーは上がってないんだから。

 さあ、明日からいつもの通勤路でいつも出くわす連中相手に効果の程を試してやるぅぅっ!!首を洗って待っとけ直線番長!今度はコーナーの突っ込みと立ち上がりの両方で詰めてやるぅぅ!!
 見た目は古くてボロイが「ザクとは違うのだよ!ザクとは!!」