年明け一発目の戯言からなんだけども非常に面倒臭い。って何が面倒臭いかって言うと、今、作者の目の前には洗濯が済んで干し終わった後の靴下が十足ぐらい山積みになってる。これがなんとも面倒臭いんである。
作者はかなりの面倒臭がりなので洗濯物を溜め込んでからしか洗濯しない。で、この洗濯された靴下は年末に近所のユニクロでまとめ買いしたんだけども、微妙に似たような色の靴下を何色も沢山買ったもんだから、干し終わって取り込んで畳むのに一足づつ対にするのが面倒臭いんである。
干す時に対にしとけばいいじゃんってな意見もあろうが、そんな事が出来るくらいなら本人自ら面倒臭がりを自覚しない!じゃあ、同じ靴下を沢山買えよ!ってな意見もあろうが、同じ金額を払うのに沢山の選択肢の中から選び放題なのに一種類しか買わないのは何故か損した気分になるので嫌だったんである。
で、靴下を対にして畳むのを放棄して戯言を更新してるんである。まあ、履く時に対にすりゃいいかって感じで♪
作者の面倒臭がりは筋金入りで、昨日、今日の面倒臭がりと一緒にされちゃぁ困るぐらいで、どれぐらい面倒臭がりかというと、ミカンの皮を剥くのが面倒なのでここ十年以上はミカンを食べてない。たかだかあの程度の味(ミカン関係者の方々スイマセン)のために手を煩わすぐらいなら食べないぐらいの面倒臭がりなんである。
作者の場合、食べるという行為にあまり興味や執着心が無いので、まずは面倒臭くないことが重要だったりします。だから温泉なんかに行ってカニ料理が出てきたら人にあげるし、スイカみたいに種の多いものはちゃんと切ってあっても面倒だから食べないし、骨ごと食べれない魚の煮付けなんか食べるぐらいならイワシの缶詰を食べてる方が楽チンで幸せだったりします。今でも一日二食の食事のうちの一食はカロリーメイトと野菜ジュースで済んじゃいます。
そんな作者が自分で面倒臭がりをハッキリ自覚したのは二十歳前後の頃で、当時、毎日のようにアルコールを浴びるように飲み、意味不明な日々を送ってたある日、友人の家で飲む機会があった。で、いつものように
「メチルでもエチルでも持って来ーいっ♪」
な感じで、謎の生き物状態になってから帰路につくことになりフラフラした足取りで、
「乗って行った単車で帰る!」
とダダをこねる作者を周りの友人達は止めるように忠告してくれたのだが、
「俺はコーナリングの魔術師!」
とか
「華麗なる音速のうわばみ!」
等とほざき、忠告を無視して勇んで単車に乗って帰路に着いた。
そして運転すること十数分、睡魔と闘いながらも何も危なっかしい事もなく平穏無事に家に到着しようとしていた。で、あと数メートルで玄関って所で作者の面倒臭がりで横着な性格が現れ出した!
当時の我が家は玄関先に自転車が二台置いてあり、そのさらに奥の方に単車は停めていた。だから、単車を出す時も入れる時も通れる幅がギリギリだったので二台の内、一台の自転車は移動させてから出し入れしてたんである。
そんな場所なのに酔っ払った自称『コーナリングの魔術師で音速のうわばみ』状態の作者は数メートル手前で、
「面倒臭いから乗ったまま一発でサクッと入っちゃる!」
と思いついた。この間およそ一秒ぐらい。ほんとに思い付き・・・
で、次の瞬間、
「うりゃっ!勝負!」
っと、単車の向きを変えて一発勝負でラインを定め進入した瞬間、
「やっぱ無理!」
と思ったのと同時に
「ガッチャーンッ!ガガッ!バキッ!バキョッ!!」
みたいな音と共に二台の自転車の間に突っ込んだ!と同時にバランスを崩し、最後にもう一回「ガチャンッ!」と音を立てて単車に跨ったまま倒れ込んだ。
自転車と単車でサンドウィッチになって足を挟んだまま派手に倒れた状態で、面倒臭がりの作者が次に考えたのが、
「うーん・・・起こすの面倒臭い・・・このまま寝よう・・・1,2,3、グゥ〜・・・」
と、まるでノビ太のようにしばらく本気で寝てたみたいで、その後、誰かに起こされてるような気がして目を開けると、そこにはビニール傘を握って怒り心頭の顔をした母親の姿があった。
以下、大体その時の会話。らしい。(後日、聞いた話。)
母 「あんたそんな所で何してるんっ!」
作 「ちょっと・・・車庫入れ失敗した・・・」
母 「てっきり、自転車泥棒かと思ったわ!」
作 「もう面倒臭いし・・・ここで寝る・・・」
母 「そんな格好で寝てたら火傷するで!」
作 「ええねん・・。眠いねん・・・放っといて・・・」
母 「好きにしなさい!」
作 「・・・」
作 「・・・・・・・」
作 「・・・・・・・??」
作 「ンガッ!!!!!!」
作 「熱うぅぅぅーっ!!!」
右足のふくらはぎの辺りに、強烈な痛みに近いような熱さを感じてハッキリと目が覚めた!
単車に跨ったまま倒れて寝るというスットコドッコイな格好をしてたから、単車の集合管(マフラー)で足を焼いてたのである。すぐにサルカニ合戦のサルの様になりふり構わずその場から這い出て、
「あ〜ぁ、やっちゃたよ・・・」
なんて思いながら取り敢えず単車を起こして周りを見ると、粉々に飛び散ったプラスチックの部品やら破片が沢山あったが、やっぱり面倒臭いから見て見ぬ振りをして、部屋に入って寝なおした。怪我の手当てもせずに。
翌日、火傷した右足と全身の打撲を確認しながら、単車でコケて起こすのが面倒だからそのまま寝るという自分の行動に少し感心しながら、なんて自分は面倒臭がりなんだろうと物凄く自覚した。
それ以来ここ十年位、自分で自分のことを、かなりの面倒臭がり者だと思っていたが、そのルーツが最近、明らかになった!
つい最近、北陸地方に住む親戚から電話があり母親が喋っていたのだが、なんとなく聴いてると母親が何かを必死に断っているのである。
「絶対いらんしね!そんな面倒臭いモノ送らんといてや!!」
などと言いながらしきりに会話の中で、『面倒臭い』を連発してるのである。電話が終わった後で、作者が母親に何を断ってたのか尋ねたら、親戚が越前ガニを送ると言うので断ったらしい。で、母親の一言、
「あんな面倒臭いもん食べてられへん!」
どうやら、面倒臭がりは遺伝するみたいである。 |