LPレコード再生に関する、使用機材の試聴・トラブル対応経過 抜粋 |
(2011/01/01〜2013/03/16) |
@使用機材: LPP関係: Trio KP-8080(〜2012/12)、KP-990(2012/12〜) SPU-G、MC20(2011/08 DL103Rのカンチレバー破損のため、代わりに追加)、MC20Supreme(2013/02追加) T30(〜2012/06/02(廃棄))、T20MK2(2011/01〜)、FRT-3自己改造品(197x〜) イコライザ:Crown PSL-2 プリアンプ(現在予備)、 AT PEQ20(テスト使用)、TS PE50(現用)、YAMAHA RX-V771内蔵EQ(予備の予備?) |
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入力切替:自作パッシブプリアンプ(最初はVRを組み込んでいたが、音質劣化するためVR切り離し済み) メインアンプ:Crown D75A(〜2011/03/10、現在予備)他、 TD YA1(2011/03/01〜)、 TD Jupity301アンプ自己改造品、 TP41デジタルアンプ シロクマTDA-100(現在予備) スピーカー:フロント側:DS-2000(〜2011/02)、 TD Yoshii9(2011/03〜)、TD Jupity301(2011/11〜、センター およびフロント予備、発注時メーカに改造依頼品)、 TD EQ 316SW(2012/04〜) リァ: TD Light(2011/02〜、付属アンプ撤去自己改造品) 電源タップ:ベルデン6Pタップ+ベルデン#19364+マリンコプラグ ラインケーブル:ほとんどがノイトリックRCAプラグ+ベルデン8412による自作品 KP-990〜T20MK2のケーブルはKP-990直出し品、そのうち8412に付替・試聴予定 PP〜316SWのケーブルはノイトリックRCAプラグ+ライカル線 テストレコード:東芝 PROFESSIONAL SERIES HEARING TEST RECORD(2) LF-90002、 他 |
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A視聴場所:木造一般住宅(フローリング+カーペット敷)の洋間10+8畳 |
B経過 2011/01/06 T30不調のためT20MK2設置、予備のFRT-3を加えて比較試聴。 結果 T20Mk2 >> T30 >>> FRT-3 T20MK2の音はFRT-3とはまるで別の音、LPの音が飛躍的に良くなった。 低音豊か、高域繊細で伸びがよい、ダンピングも良好。 (但し、この時点のT30とFRT-3は取扱不良(テスターでの断線テスト)により、 帯磁していた可能性がある。 試しに、2013/02にFRT-3を消磁したら別物と思うほど良くなったようだった。 プラシーボ効果で良く聞こえた可能性もあるが、めんどくさいのと必要がないので、 T20MK2との比較試聴はまだ行っていない。) |
2011/01/09 ベルデン電源タップのはえだしケーブルを10cm長で切断、3Pコネクタを取り付け 4mのベルデン#19364を接続。 一聴、おとなしい音になった感じ。 良く聴くと、各楽器の音、小音の伴奏なども 良く聴き取れるようになった。 2011/02/19 LPPをT20MK2に繋いだとき、左右、左、右と不定に大きなハム発生。 FRT-3に替えたら直ることもある。ヘッドシェル〜アンプ接続ケーブル正常、 ヘッドシェルのピンをクリーニングした。 FRT-3のテストで直ったと思い、T20MK2に戻したらNGNG。 結局、T20MK2〜アンプケーブル外側にアースラインを付けたし、それとLPPの 出力ケーブルのアースラインを直結したらハムは取れた。 2011/03/01 TD Yoshii9+YA1 設置 2011/03/01〜03/05 Yoshii9による試聴。アンプ:D75A(+PSL-2)、YA1、他。 YA1>>D75A。 YA1を他のアンプに替えると音の繊細さが消えてしまう。 YA1では、試聴レコードや試聴SACDの演奏者の息づかいまできこえるが それが殆ど無くなる。PSL-2を介しても同様。 これにより、音源〜YA1の間のアンプ類を極力無くすことに決定。 2011/03/16〜03/26 以前に購入したPPのキットに部品を追加し、 5入力3出力、音量調整、バランサ付のパッシブプリアンプを自作。 PSL-2プリはイコライザのみ使用。 試聴:音が繊細になった、ヴァイオリンがつややかで軟らかくなった。 2011/03/27 バランサに手持ちのB型を使ったため音量レベルが低すぎるので、 バランサのアース側に56KΩのバイアス抵抗挿入。 2011/04/15 バランサのVRを追加入手したMN型に変更。 2011/04/18〜 DVDPをYA1にPSL-2無しで繋いだが、PSL-2を介した場合と差がなく聞こえる。 2011/03/04に直結したときは、PSL-2介在よりずーっと良い音だったが。 この原因調査と対策。 2011/04/18〜04/21 PPのVRをアルプスのデテント型高級品?に変更。 数種のラインケーブル線材とRCAプラグによりラインケーブルを自作。 試聴の結果、線材は全てをベルデン8412に、プラグは原則ノイトリックに変更。 一部のプラグのみカナレを使用。 2011/04/23 PSL-2のフォノイコの代用としてAT PEQ-20を導入 試聴結果はPSL-2の圧勝。比較してきくと、PEQ-20はやや平凡な音。 2011/06/02 ときどき接触不良を起こしていたT30を分解し、接点復活材を吹きこんで様子を 見ていたが、直りそうもないので(メーカも修理不能)廃棄。 2011/06/05 自作PP回路変更。 VR、バランサを通さず、切り替え機能のみにした。 繊細さがかなり益したような感じ。それでも今日TD本社で試聴したYoshii9の方が ずーっと良い音に聞こえていた。 TD本社のYoshii9も普通品だったはずだが。 2011/07/29 PEQ-20を1.2V*10=12Vの電池駆動にし、PSL-2 vs PEQ-20 比較再試聴。 PEQ-20の音はかなり良くなった感じだが、それでもPSL-2 > PEQ-20。 PSL-2ではきこえる奏者の躍動感がPEQ-20では消えてしまう。 2011/08/02 予備にしていたDENON DL103Rのカンチレバーをミスって折った。 MC20中古品入手、SPU-Gとの比較試聴。 非常によく似た音。少しHiの伸びが良い?少しクリアー?。低域はSPU-Gの分厚い 音よりやや押さえ気味。 DL-103Rのいかにも日本的な音よりはずーっと良い。 SPU-Gの予備として十分以上、長年使ってきたSPU-Gもまだまだ使えそう。 2011/12/08 5.1chBDを聴けるようにするのと、フォノイコライザを変更すること目的に、 YAMAHA RX-V771 AVアンプ設置。 2011/12/10 PSL-2のフォノイコとV771のフォノイコ比較試聴、結果は PSL-2の圧勝。 real感、臨場感がPSL-2の方がはるかによい。 AVアンプとして、フォノイコライザ付のV771を買ったが、このクラスのAVアンプの フォノイコは高価なLPPやカートリッジには不適のよう。 V771はHDMI接続の切替機とDTSとドルビーのデコーダとしてのみ使うことにした。 やや迷ったあげく、東京サウンド PE50 CR型フォノイコライザを発注。 2011/12/13 PE50到着・試聴。MC20+T20MK2。 結果は PSL-2 >≒ PE50。 PE50使える。 ごくわずかにPSL-2の方が臨場感、奏者の気の入れようが多く伝わってくるようだが、 差はあるかナー と言った程度。 PE50のアース端子にLPP出力のアースラインを繋ぐと、気になるほどのハム発生。 PSL-2に戻すと出ない。 結局、LPPのアースをPE50に繋がずに使うことにした。 しばらくの間、フォノイコにはPE50を使ってみることにした。 2012/01/29 フォノ出力をPP経由でT2020デジアン:SA36に繋いだらハム発生。他の2アンプでは正常。 2012/02/21 TD Yoshii9の低域補完のための、Eclipse 316SW 中古品到着。 動作確認・試聴したところ動作異常が見つかった。 2012/02/23 販売店に電話後、316SW修理のため、テスト結果記録を付けて販売店に返送。 2012/03/31 修理完了とのことで、316SW到着。再度動作確認、別のところがおかしくなっていた。 2012/04/03 電話連絡後、316SWをメーカー修理センターに直送。 2012/04/03 機器の配置換えにより、LP再生時の @SPU-G/MC20→T20MK2→PE50→V771→PP→YA1/Yoshii9 または ASPU-G/MC20→T20MK2→PE50→ PP→YA1/Yoshii9 の切替を簡単にした。 2012/04/10 @、Aの再比較試聴 やはりというべきか、@では、リアル感、ニュアンス、音の分離等々、大幅に劣化する。 Aでは楽器の音が明瞭、演奏者の気持ちまで聞こえるが、@では楽器の音が変わる、 合奏時の音が混濁する、演奏者の気持ち/気分の盛り上がりなど消えてしまう。 結局、PE50→V771のケーブルは取り外した。 2012/04/14 再修理完了とのことで316SWが戻ったので、再々動作確認テスト。 一寸気になる点はあるが(最初の故障状態でも聞こえなかったうなり音がする)が メーカ修理センターに電話したら、「マットを敷けば回避できる」とのことで、修理完了を了解した。 V771をHDMI接続切替とDTS/ドルビーのデコーダとしたので機器接続上の問題が生じた。 @5.1ch再生時は316SWにはV771のサブウーファー出力を直結し、2ch再生時は、316SWには PPの出力を直結したい。316SWには入力端子は1つしかない。→316SW用の入力切替器を 用意するか、316SWの入力ケーブルを抜き刺しするか。 一寸様子を見ることにした。 A316SWの音量調整は316SWのVRで行うことになるが、一寸離れているので面倒。 後日対処することにし、しばらく現状で様子を見る。 2012/05/27〜28 LPP左chの音が出ていないことがある。 原因はT20MK2の入力端子での接触不良と判明。 T20MK2の入力RCAジャックの+接点の構造が良くない。 +接点が奥まっているため、RCAプラグの+端子(ピン)が入力ジャックの+接点まで届かない。 T20MK2のRCAジャックを交換することにし、やや高級型のRCAジャックをnet注文。 交換する前に、現手持ちRCAケーブルによる接触状況テスト。 @ノイトリック端子3種の自作ケーブル △ 現状と同様 A市販の安価なケーブル完成品(約700円/1.5m) X BT30に付いてきたオルトフォンケーブル △〜X CカナレF-10プラグによる自作ケーブル □(一寸まし) マイクロメータで計ると、手元の使っていないカナレF-09プラグの+端子はノイトリックより 3/1000mm太い。 F-10も同様とすると、それが効いているのか? 2012/05/29 LPP出力ケーブルのRCAプラグをノイトリック→カナレF-09に交換 ・T20MK2の入力端子での接触不良は無くなった。 ・音が極く僅かにおとなしくなった感じ。 東芝テストレコード2面のジャズ部分の躍動感が少し減った? 2012/06/01 T20Mk2入力端子のRCAジャックを若松通商からnet購入したRCAジャックに交換。 音が綺麗になったようだが、生き生き感が減少? 結局T20MK2オリジナル端子にもどし、接点をサンドペーパーと接点復活材で磨いた。 やや不安定 に戻ってしまった。 → その後結局、 2012/12/19〜12/26にT20MK2の入出力端子を全部モガミ製RCAジャックに交換した。 |
![]() 2012/06/01に一旦取り外して元に戻し、 2012/12/19〜26にモガミ製に交換した T20MK2オリジナルRCAジャック、他 |
2012/06/28ころ LPPを配置換え → 気になるほどのハムが入るようになった。 いろいろ調べたが、原因不明。 やや手こずりそうだが時間が無いため、しばらくはMCを止め、ATのMMカートリッジを 使うことにした。 2012/09/16 時間が取れそうになったので、カートリッジをMMからSPU-Gに付け替えたところ、 前よりも異常に大きなハム発生。 ガムクリップのアース線を3本作り、予備に置いていたFRT-3も引っ張り出し、LPP側から cut&tryで調べたところ、PE50のアース端子をアースしたところでハムはほぼ気にならない レベルまで下がった。更にT20MK2、LPP出力などを順にアースを取り直したら、結局 T20MK2の外装のアースに問題がありそうに思えた。 T20MK2の外装にはアース端子が無いので、T20MK2のケース止めネジの1本を改造し アース端子を付けた。 イコライザをPSL-2プリからPE50に交換後、繋いでいなかったLPP出力ラインのアースを T20MK2のアースに繋いだら、ハムはPSL-2使用時と同レベルに落ち着いた。 Good。 2012/11/06 LPPのハム問題は2012/09/16の処置で解決と思っていたところ、再発。 今度は何をやっても直らず(LPPの底ブタを空け、ハンダゴテでアーム系のアースラインを LPPシステムアースと切り放すと直るが、アーム駆動異常になる)、さんざん調べた結果、 原因は30年使ってきたレコードプレーヤ:トリオ フルオートKP-8080のどこか、多分、 アーム駆動系の電源回路が故障し、それにより生じたハムがKP-8080のシステムアース ラインを通じて信号ラインに伝わっているように思えた。 2011/11/13に回路素子の劣化が最初に顕在化してハムが発生し、それがアースの取り方で カバーされていたが、丸1年でついに完全に故障した ということのようだ。 ダメ元と思い、電源回路のコンデンサ6個を同仕様のものと交換してみたが、現象変わらず。 コンデンサではなく、ICかトランジスタの故障で、部品入手不能・修理不能のようだ。 マニュアルプレーヤとして使っても、いつ他が壊れるかわからないので、名残惜しいが廃棄 することにした。 2012/12/14 KP-8080の代品として、中古LPP:ケンウッド KP-990(6ヶ月保証付)を入手。テストOK。 2012/12/19〜26 T20MK2入出力端子をモガミ製(型番忘れた、約\350.-/1個)に交換。 床を貫通し、AVラックの近くに地面とのアースラインを設けた。 KP-990の足がおおきいので、置いてあったKP-8080の足と交換。 KP-990の足全部に振動吸収材:ソルボセイン3mm厚(10cm角 約\500.-)を敷いた。 ソルボセインの効果は絶大で、少々音量をあげても、AVラックを手で軽くたたいても、我が家 ではハウリングや音飛びは発生しなくなる。 T20MK2を使った場合のMC←→MMの切替をケーブルの抜き差しで行っていたのを 簡単にするため、音質の多少の劣化は我慢することにし、MC20MK2の裏側に4回路3接点の スナップスイッチを取りつけた。配線ワイヤには、11/22、23に行ったJypity301アンプ改造の ための「RCAプラグ&内部配線ケーブル音質評価テスト」でもっとも良かったベルデン8451を使用。 MC20MK2内部にあまり余裕がなく、SW取付、配線、ハンダ付にやや手こずったが、無事完了。 気になった音質劣化は、改造前後を直接比較できないが、わからない。 2012/12/31 KP-990で、大きなハムが発生した。 オルトフォンだけでなく、MM型カートリッジでも同様。 原因はKP-990出力ケーブルアースライン先端での断線と判明。 自己修理し、回復。 |
![]() T20MK2の内部 2012/12/25〜12/26 MC←→MM切替SW取付 |
2013/01/09 KP-990でのオルトフォンSPU-G、MC20ともハムが大幅に少なくなり、全く気にならない レベルになった。 2012/06/28に発生したLPPハム雑音トラブルがようやく片づいたようだ。 結局、根本原因はKP-8080の劣化→故障だった。 2013/02/02 LPPが安定したので、ついうっかり、auctionにでていたMC20S(upreme)に入札し、 落札してしまった。 落札後「いらなかったかなー」と思うことしきり。 2013/02/05 MC20S到着、空いていたFRのshellに取付、試聴。 試聴レコード:グリュミオー/モーツァルトVn協 No.3 仕様から予想したとおりの高出力でSPU-GやMC20よりはハム問題上は使いやすそう。 増幅率が高いトランスと許容フォノ入力レベルが低いアンプの組み合わせでは歪みが出る??。 音の傾向はSPU-G、MC20とは別物。 弦にあまりつやが感じられない。高域は良く伸びている。低域は出過ぎるくらいだが、 SPU-Gに比べ締まりがなく、ややブーミーに聞こえる。 頭にSPU-GやMC20の音がこびりついているため? 使い続けるかどうかやや??だが、折角買ったのでしばらく様子を見ることにした。 2013/03/12 MC20Sをオルトフォンのshell に付け替え、重量をSPU-Gにほぼ合わせ、アームへの 付け替えを容易にした。 試聴、 レコード:東芝テストレコード 音に締まりが出た感じ。低域の豊富さは同様。耳が慣れたのかshell交換が効いたのか、 音も最初ほど違和感は無くなった。 しばらく迷った結果、3つのオルトフォンを使うことは ありえないので、昔から愛用のSPU-Gと、音の傾向が大きく異なるMC20Sとを残し、 MC20を手放すことにした。 |
現在のフロント側設置状況↓ |
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