33番華厳寺

 爽やかな5月連休の一日、西国巡礼最後の寺、華厳寺に参詣した。季節柄、観光客が多いという感じであったが、それでも納経所でご朱印帳を差し出す参拝客も見られ、その顔は今までのお寺の場合とは異なり、どこか余裕があり満足げであった。  (11時間、1万2千歩)

◆岐阜県揖斐郡谷汲村徳積23

大垣から華厳寺への
概略地図


 華厳寺へは、JR大垣から樽見鉄道に40分乗車し谷汲口駅で下車、すぐに接続する名阪近鉄バスで約8分で到着する。大阪からJRを乗り継いで3時間半の行程だ。
 バス停から土産物店が並ぶ新緑の参道を10分ほど歩くと、まもなく仁王門が見えてくる。土産物店には、こんにゃくや椎茸、キクラゲ、タケノコ、揖斐茶や竹細工など地元の産物が並ぶ。飲食店も多く、参拝客の多さがうかがえる。5月連休とあって、参道脇の広場には数十匹の鯉のぼりが風に泳いでいた。
 仁王門前の石碑には西国第三十三番満願霊場の銘が刻まれ、仁王門の中には背丈の倍もありそうな大きな草履がぶら下げられていた。

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樽見鉄道

谷汲口駅ホーム

谷汲口駅

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三十三番満願霊場石碑の横で

参道沿いの土産物店

華厳寺仁王門

 仁王門をくぐると、三十三度石から百度石にかけて、百八つの石灯籠が並ぶ。焼香堂をすぎ、石段をのぼるとまもなく本堂。本堂へのぼる階段の柱に青銅製の鯉が打ち付けられていた。「精進落としの鯉」と呼ばれ、巡礼者がこの鯉に触れることで精進生活からの解放、満願の証としたようである。
 本堂でしばし参拝。ご本尊は秘仏十一面観世音菩薩。ご朱印は、本堂、満願堂、笈摺堂の三カ所のものを納経所でいただく。それぞれ未来、現在、過去を意味するご詠歌にちなんでいるそうだ。
 本堂内左側に床下回廊めぐりの入り口があった。中にはいると真っ暗闇で何も見えない。手探りで本堂下を一周し、素の入り口に戻る。本尊と結縁が出来、極楽往生が約束されるのだそうだ。途中、やや登り坂の中間点で右手にひんやりとした金属感触を感じた。鍵だそうだが、よく分からなかった。

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百八の石灯籠

本堂への石段

観音菩薩、勢至菩薩像

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本堂への石段

本堂の柱に青銅製「精進落としの鯉」

本堂内

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ご朱印三カ所 (本堂、満願堂、笈摺堂)

本堂の床下めぐり入り口

 本堂後ろの笈摺堂には、満願を達成した巡礼者が納めた笈摺や傘、千羽鶴や絵馬などが所狭しと無数に奉納されている。さらに奥へ進むと、満願堂。両脇には大きなお腹のユーモラスな狸の像がおかれていた。なぜ狸なのかよく分からないが、満願と満腹はゴロも似ていて、なんとなくしっくり来る。
 さらに奥へ進むと奥の院に至るが、時間の制約もあり満願堂で参拝後引き返すこととした。
 遅い昼食になったが、参道脇の和風の店で天ぷらそばをいただく。あげたての地元の野菜の天ぷらがおいしかった。土産物店で地元の産物を買い求め、帰途につく。

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笈摺堂

満願堂

満願堂の狸


行程メモ(H18.5.4)

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 8:30

日生中央発

能勢電鉄

 8:50

川西能勢口着

約11時間
1万2千歩

※)樽見鉄道が新駅開業で
混雑、5分程度遅延したため
当初予定の大垣16時06分発に
乗り遅れた。予定通りであれば
尼崎へ30分早く到着した。

 9:05

川西池田発

JR福知山線快速

 9:16

尼崎着

 9:22

尼崎発

JR京都線新快速

 10:51

米原着

 11:07

米原発

JR東海道線

 11:39

大垣着

12:07

大垣発

樽見鉄道

12:48

谷汲口着

12:50

谷汲口駅発

名阪近鉄バス

12:58

谷汲山着

谷汲山バス停から華厳寺まで約10分

15:05

谷汲山発

名阪近鉄バス

15:13

谷汲口駅着

15:20

谷汲口発

樽見鉄道

16:02

大垣着

16:36

大垣発(※)

JR東海道線

17:10

米原着

17:21

米原発

JR京都線新快速

18:50

尼崎着

18:52

尼崎発

JR福知山線

18:07

川西池田着

19:16

川西能勢口発

能勢電鉄

19:36

日生中央着