JR安土から一駅、近江八幡で近江鉄道バス「長命寺」行きに乗り換え約25分、琵琶湖畔にある終点の長命寺バス停で降りる。かって巡礼の旅人は竹生島宝厳寺から船に乗り、ここ長命寺港についたのだという。琵琶湖に臨み、土産物店を経て直ぐに808段の石段が迫る。きつい石段を耐えてこそ御利益があるといわれ、一段一段踏みしめるように登る人が多い。途中の石仏を撮りながら休み休み登る。バス停から15分ほどで山門着。手水を経てさらに石段を登ると本堂に着く。 長命寺は聖徳太子の開基といわれ、ご本尊は千手十一面聖観世音菩薩三尊一体(秘仏)。本堂でお詣りし、納経所でご朱印をいただく。 本堂は単層入母屋造り、檜皮葺き屋根の総朱塗りの美しい建物。三重の塔、鐘楼などと共に重要文化財。本堂奥には、薬師、阿弥陀、釈迦如来の三仏を祀る三仏堂、それに続く拝殿。さらに奥の山腹に、鐘楼や、如法行堂等伽藍が立ち並ぶ。 境内を一周し、本堂前で琵琶湖の景観を眺めしばし休憩、観音正寺からきつい道を上り下りし疲れた足を休める。登りもきついが、下りも足に応えるので十分に休むこととする。
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