繖(きぬがさ)山を経て長命寺へ

 標高433メートルの繖(きぬがさ)山山頂を経て、JR安土駅へ向かう。当初、観音寺城趾、桑実寺を経て安土駅へ向かうコースを想定していたため、すなわち桑実寺をめざしていたため、途中で大変な苦労することになる。
 ともあれ無事安土駅に到着。

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 観音正寺の濡佛横の道に入り、本堂の裏手を通り暫く進むと、繖山山頂へ登る道と観音寺城趾方面とに分かれる。観音寺城趾を通り桑実寺へ向かうのが通常のコースのようだが、繖山山頂へ向かうこととする。観音正寺から10分ほどで山頂三角点に到着。山頂周辺は木に覆われているが、3箇所に分岐している下山道の向こうにそれぞれ近江平野を望むことができる。持参したおにぎりで昼食、しばし休憩。
 下山は、駅への近道が桑実寺コースと思い、観音正寺でお土産を販売していたおばさんから「山頂からは近江風土記の丘へ行けますが、途中桑実寺への道もありますよ」と聞いたので、近江風土記の丘方面へ向かい途中分岐し桑実寺へ向かうこととする。山頂の標識には「近江風土記の丘」の記載はあるが、「桑実寺」の表示がなかったので、気にはなっていた。心配は後で的中する。

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繖山山頂(433m)

観音正寺・濡佛横の道

 山頂から急な階段を下る。目の前に近江平野と安土城趾、その向こうに西の湖からびわ湖が広がる。心が洗われる眺望だ。下山道はしっかりした階段だが、所々雑草が茂り、道を覆っている。しかし見失うことはない。桑実寺へ分岐する案内標識が現れたが、その道は荒れていてとても進めるものではなかったので、諦める。二度目の分岐標識(写真)では、西国三十三霊場の石仏が安置されているなど道はしっかりしており、分かれて進むこととする。
 しばらく快調に進むが、人が歩いていない証拠にやがて蜘蛛の巣が多くなり、さらに雑草や茨の道となり、ついには道を見失ってしまった。引き返すのも面倒なので、感覚で道らしきところを進み、なんとか桑実寺裏門に辿り着く。
 桑実寺は拝観料300円。バイパスもなく、裏門を開け境内にはいる。拝観料を払い、受付でもらった案内パンフレットによると、桑実寺は西国薬師第四十六番霊場、近江湖東第十八番霊場だとか。
 観音正寺へ向かう人とすれ違い、観音正寺への道を尋ねられる。替わりにズボンにびっしり付いたくっつき虫に驚かれる。帰宅後調べたところ。ヒナタイノコズチという雑草の種子だそうだ。繊維の織り目に食い込んでいるのでなかなか外れない。その後、近江八幡へのJR社内でも、バスの中でも、長命寺でも、閑さえあると抜いていたが、結局完全に除去できなかった。
 下山後分かったことだが、近江風土記の丘は意外と近かった。無理して桑実寺へ向かうこともなかった。

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繖山山頂付近から安土城趾方面を望む

下山道には所々雑草が茂る

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近江風土記の丘と桑実寺の分岐

西国三十三霊場石仏

雑草で道が見えない

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桑実寺本堂

桑実寺参道

ズボンにびっしり
ヒナタイノコズチがくっつく

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安土駅へ向かう道から、繖山を望む

JR安土駅