30番宝厳寺 近江今津から船で行く
琵琶湖北部の小島、竹生島(ちくぶじま)にある三十番札所宝厳寺にお詣りする。三連休とはいえ夏休みを過ぎたびわ湖は人出もさほど多くはなく、波も穏やか。ゆっくりお詣りすることができた。 (日生中央から往復7.5時間 9千歩)
・滋賀県東浅井郡びわ町早崎1664
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竹生島周辺地図
大阪からJR湖西線近江今津までは、直通の新快速で1時間18分。近江今津に近づくにしたがって右側車窓に雄大な琵琶湖が開けてくる。 琵琶湖は、面積約670kF、湖の周囲は約235km。日本で最も大きな湖ではあるが世界の湖の中では、淡水湖のみで129番目、塩湖を含めると188番目の大きさとなるそうだ。 近江今津駅で観光船乗り場を尋ねたところ、湖に向かう通りを徒歩で数分とのこと。ついでに割引乗船券を買い求めた。竹生島へは高速船で約20分。乗客は家族連れなど30名に弱で、船内は見た目以上に広いためよく空いていた。屋上デッキから琵琶湖が360度眺望できる。 竹生島は花崗岩からなり、周囲2キロメートル、面積0.14平方キロメートル。港で船を降り、土産物屋を過ぎるとすぐ険しい165段の石段が迫る。祈りの階段と呼ばれる。石段の途中に平成14年に掘られたという井戸水「瑞祥水」がある。石段を登りきり本堂(弁才天堂)へ。弁才天堂は入母屋造りの檜皮葺きで、弁才天像が安置されている。参拝後、納経所でご朱印を頂く。
近江今津駅
観光船乗り場
竹生島への観光船
竹生島港と宝厳寺
竹生島
【瑞祥水について(説明板記載要約)】 この「瑞祥水」は御本尊大弁才天様の御託宣により平成14年11月に掘られた霊泉。 昭和62年頃よりの川鵜の異常繁殖によって緑樹は枯れ、山崖は崩れ、山の保水能力が下がり、湧水が枯れ果て参詣者・寺内関係者の飲料水はもとより環境衛生の確保も困難という事態になっていた。湖中の小島での井戸工事は前例が無く、また通常の井戸の観点より考えれば水が出る可能性は低いといわれていた。更に一枚岩盤の島なので、その工事さえも困難が予測されるという悪条件での工事だったが、約1年の工期をかけ井戸を掘ったところ、深さ230メートル(湖底下約 130m)より御本尊様の御託宣どおり清浄水が出た。
165段の祈りの階段
瑞祥水
本堂(弁才天堂)
本堂内
宝厳寺ご朱印
弁才天堂から五重石塔横を通り石段を登り三重の塔へ。三重の塔手前のもちの木は、豊臣秀頼の命を受け片桐且元が手植えで樹齢400年とのこと。宝物殿や雨宝塔などが狭い敷地内に立ち並ぶ。元来た石段を下り、さらに湖に向かった急な石段を下ると、唐門(国宝)に至る。唐門は豊臣秀頼が京都東山の豊国廟から移築させたと言われる珍しい門。随所に精巧な装飾が施されている。 唐門の奥に観音堂。堂内は狭い。ご本尊は千手観世音菩薩。お詣りの後、さらに奥の渡廊を経て舟廊下(国宝)へ。舟廊下は豊臣秀吉の御座船「日本丸」の舟櫓を利用して建てられたと伝えられ、桃山様式の精緻な装飾が施されている、 舟廊下を渡ると、国宝の都久夫須麻神社本殿。秀吉により伏見桃山城の日暮し御殿が移築されたものとのこと。本殿の向かい側、琵琶湖に面し竜神拝所がある。琵琶湖に向かって土器(かわらけ)なげをすると願い事が叶うとか。
三重の塔ともちの木
唐門(国宝)
五重石塔
観音堂内
渡廊
舟廊下(国宝)
都久夫須麻神社本殿(国宝)
竜神拝所
約1時間の滞在時間の後、再び観光船に乗って今津港へ。長浜港への観光船も出ており、今津港〜竹生島〜長浜港、といったルートも可能だ。 今津港から近江今津駅との間に琵琶湖就航の歌資料館があり、立ち寄る。「われは湖の子・・」で始まる琵琶湖就航の歌と、旧制四高(現金沢大学)のボート部員11名が湖底に沈んだ事故を悼む「遠くかすむは彦根城・・」で始まる琵琶湖哀歌について歌詞やメロディなどが解説されていた。この二つの歌はよく混同されるようで、私も以前から、共に似た歌詞、メロディであるので混同した記憶していた。
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行程メモ(H17.9.18.日)
10:11
日生中央発
能勢電鉄
10:31
川西能勢口着
所要時間:7.5時間 万歩計 :9千歩 私は比較的大股・早足なので、時間と歩数は参考程度とお考え下さい。
10:33
川西能勢口発
阪急宝塚線快速急行
10:54
梅田着
11:15
大阪発
JR京都線新快速
12:33
近江今津着
11:50
今津港
琵琶湖汽船
13:10
竹生島着
14:15
竹生島発
14:50
今津港着
15:13
近江今津発
JR湖西線新快速
16:29
大阪着
16:40
梅田発
17:00
17:05
17:29
日生中央着