寒い日でしたが、しっかり着込んで打合せしました。3月中旬の完成までの日程確認、衛生陶器などの最終確認、内外壁のオプション検討などでした。外壁はうすい黄色系です。一階内壁の珪藻土と二階内壁の土佐和紙の色は、外光が入る天窓の下で比較検討しました。土佐和紙は、こうぞ、三椏、ケナフなど漉き込むものの種類が多く、さらに黄色系、茶色系などがあって思いっきり目移りしましたが、大体3種類くらいまでしぼりこみました。
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左が一階珪藻土、右が二階土佐和紙のオプ ション1(三椏入り茶) |
オプション2(ケナフ皮入り茶)。オプション1と 微妙に色、質感が違います。 |
アプローチ横の唐松無垢板張り外壁が完成して、きれいな木目を見せていました。また、Ys'夫の書斎コーナー(掘り込み)がそれらしい形になっており、座ってみて机となる板の奥行きを最終確認しました。たとえ設計図で記載されていても、できるだけ現場で最終確認するということでした。それにしても、実感が沸いてきてニコニコのYs'夫でした。(Ys'夫 記)
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アプローチ横の唐松外壁 です。 |
掘りごたつ式のYs'夫書斎コーナー。窓の下 あたりの高さに天板が載ります。手前足元 からはOMの空気が出ます。 |
現場での打合せを兼ねて、2週間ぶりに建物内部を見学しました。さすがにかなり進んでいました。
まず内装ですが、二階は内壁下地のプラスターボードがかなり貼り終えていました。また、二階や一階で作りつけ収納などが出来つつありました。若干の工期遅れもあってか、大工さんは二人。棟梁の方は階段の作成準備に入っていました。もう一人は、ロフトで壁を作っていました。
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プラスターボードです。この上に珪藻土や壁紙 を貼ります。 |
寝室の作りつけ収納が出来ていました。 |
外装では、モルタルを塗る下地が既にできていました。いよいよ来週後半には仕上げのモルタル塗りです。 (Ys'夫 記)
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一階トイレ周りの壁枠組み(脚立が立てかけ てある部分)。 |
外壁は、仕上げのモルタ ルを塗るばかり。 |
今日はまず自宅で主に内装関係の打合せでした。基本設計を担当した山口さんにも来ていただいて、設計時の意図なども聞きながらです。
今日はまず自宅で主に内装関係の打合せでした。基本設計を担当した山口さんにも来ていただいて、設計時の意図なども聞きながらです。
* 二階和紙壁紙は、部屋によって3種類使いわけることに。寝室は落ち着いた三椏入り茶、トイレは明るめのこうぞ入り黄、それ以外はところどころ三椏が見えて遊びのある三椏入り黄です。
* 土間の薩摩中霧島壁も、表面仕上げは「木ズリヘッドカット仕上げ」で決め、色は3種類まで絞りこみました。この3種類でサンプルをつくってもらって決めることにしました。
* また、畳の間の襖は山口さんにお勧め候補を選んでいただき、その中から最終決定します。
その後現場へ移動して、バルコニーの高さなどを検討することにしました。
現場についてみると、玄関ドアがついている! ガラスが空の青さを反射して美しい!
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ちょっと ! マークしすぎました。
内部では、先週棟梁が取り掛かっていた階段が完成していました。さらに二階床にOMダクトの穴があいたり、キャットウォークの手摺がついたり、一階もほとんどの壁にプラスターボードが入り、もう住むことができそうな感じでした。
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一階から見上げた階段。 緑色は養生のテープ。 結構ゆったりしてました。 |
二階床についたOMダクト を上からのぞいた写真。 材質はポリプロピレン、 直径30センチ。 |
青いシートで覆われてい るのがキャットウォークの 手摺。窓との間がキャット ウォーク。 |
外壁のモルタル仕上げは、天気の都合もあって10日になりそうです。出張で見られないのが残念ですが、11日が楽しみです。(Ys'夫 記)
2月10日に外壁のワラスサ入りモルタルを塗り、翌11日に「掻き落とし」をしました。10日はYs'妻のみが現場にいきましたので、伝聞でYs'夫がリポートします。
10日朝現場へ行くと、既に4人の職人さんが待機しており、材料を混ぜ合わせました。
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混ぜてます。 |
「この色でいいですか」と職人さんに迫られたのですが、乾いてからのサンプルしか見たことがないYs'妻には難問でした。ちなみに乾くと濃さが半分くらいになるそうです。乾いているサンプルがあれば、「乾いたときにこんな色」といえたでしょうが、あいにくとサンプルはありません。ちょっとあせったYs'妻は「もうすこし黄色い感じ」と言ってしまいました。で、黄色が追加されたのですが、塗ってみると自信がなくて、2、3日悩んでおりました。ただし、最終的に落ち着くのはまだ何ヶ月も先だそうです。教訓:モルタルの色はサンプルで決め、現場では知らないふりをすること。
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右が掻き落とし前、左が掻き落とし後です。 11日時点です。今日(15日)はもっと薄くなっ ています。 |
掻き落とし作業。大きな剣山で円を描くように 掻いていきます。 |
ところが、今日(15日)現場担当の吉田さんと左官の親方が相談していることろに参加してみると、もっと大きな問題が発生していました。まずは下の写真をご覧下さい。ちなみに上の方の写真と全然ちがって見えるのは、下の写真が青いシートの影にあるからというだけのことです。
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なにやらツートンカラーのケーキ の拡大写真のようですが。 |
モルタルは同じ原料配合で、4回混ぜ、東西南北の壁面ごとに塗っていきます。右が第一回目配合の北側、左が第4回の東側です。はっきりと色が違いますね。でもこれ、同じ配合なんです。自然の原料を使うので、採掘のまとまり(生産でいうバッチ)によって、色が微妙に違うことはあるらしいのですが、こんなに違ったのは初めてだと親方は話していました。北から順番に見ていっても、はっきりと変ったのがどこかは解らないのですが、一周してみるとこれだけ違うわけです。
しかも、通常の建物では角が90度ありますから、あまり目立ちませんが、Ys'のいえでは北庭に面して45度のところがあります。折悪しくそこから塗り始めたため、北庭からみるとはっきりと違いがわかってしまうのです。
結局写真の左右を含む壁7平米くらいを、できるだけ中間色にして塗りなおすことになりました。もちろんそれでも境目では色が違ってしまうのですが、ドアや塀で仕切られているので、あまり判別できないようになるのではないか、という期待です。結果はどうなるでしょうか。(Ys'夫 記)
昨年10月に足場を組み、建物をシートで覆って以来4ヶ月、やっとシートと足場が取られました。写真右側の奥が玄関、真ん中から左はリビングの掃きだし窓です。3月中旬の見学会までには建物の手前に塀と門と駐車場ができる予定です。
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まだ手前がごちゃごちゃしてますが、ついに 全容がお目見えです。 |
ついにここまで来ましたか。ふー。
さて、今日はやることが沢山あります。まずは、打ち合わせです。アプローチや駐車場の仕上げ、さらに通り土間床面(玉砂利洗い出し)や壁(薩摩中霧島壁)の仕上げ詳細を、サンプルを見ながら決めて行きます。玉砂利洗い出しで使う石の候補は三種類ありました。それぞれ命名された当時の原産地の名前に由来しています。
* 淡路:茶色っぽい感じです。
* 大磯:グレーから青っぽい感じ。
* みはま:灰色っぽい感じ。
ちなみに、玉砂利でインターネットを検索すると、すごい種類があるんですね。ともあれ、何事もすぐに決められないYs'、オプションを二つに絞りこんで、週末の間に決めることにしました(ちなみに結論は淡路でした)。
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左が淡路、右が大磯。 |
次に床や家具に塗る蜜蝋ワックスを試し塗りしました。これについては、本番塗りの来週に書きます。
さらに裏庭では、井戸屋さんが井戸にたまった砂をさらえる作業を開始しました。
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井戸の上にやぐらを組む | 砂を掘るのは手作業。 |
阪神大震災の際の液状化で、井戸の中は砂で途中まで埋ってしまいました。そこでYs'の前の住み手は、砂に長さ4メートルのパイプを打ち込んみ、帯水層まで届かせて水を汲んでいたのですが、今回は砂を掘り出して普通に水が見える井戸にします。掘る途中で、井戸の丸い枠がずれているのがわかったりして、結局月曜も作業をして終了しました。(Ys'夫 記)
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左の茶色いのが打ち込ん であったパイプです。4m あります。 |
掘り出された砂の一部。綺麗な真砂土です。 |
Ys'のいえでは、床や家具、建具には蜜蝋ワックスを塗ります。蜜蝋とごま油だけを原料としてつくられたワックスです。Ysは自分達で塗ることにしました。家づくりに参加できて、コスト削減にもなるからです。
今日は家具や建具のワックス塗りです(床は来週)。Ys'二人に、Ys'妻の姉、Ys'友達のK夫妻協力も得て、五人で行いました。
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よくまぜたら少し取って、 |
コテバケと呼ばれる、スポンジで塗って(延ば して)いきます。棚板に塗っているところです。 |
家具を塗るときは、そばの壁にワックスをつけてしまわないように気を遣いました。朝から夕方まで掛かるかと思われたのですが、全ての家具が揃っていなかったので、むしろ早めに終わりました。といっても、5人で正味作業時間は延べ10-12時間かかったと思います。(Ys'夫 記)
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上半分塗ったところ。 | 建具にも全て塗り、鮮やかな色になりました。 |
今週は床のワックス塗りでした。Ys'妻の姉と母も加わり、現場担当の吉田さん、福島さんにも少し手伝っていただきましたが、朝10時半から夕方6時までかかりました。家具も入れると、のべ30時間くらいでしょうか。
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塗った部分(左)とこれからの部分の違いが よくわかります。 |
また、床や柱の養生がとれて、大黒柱が全容を現しました。カメラの位置が悪く、上下でずれた写真になっていますが、18センチ角で長さ6.3メートル、Ys'の家のシンボルです。
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ほんとにいい色なんです。 |
ただし、この姿で見れるのはこの週末だけです。週明けには台所家具が搬入され、一階写真手前の部分は家具に隠れてしまいます。
ではその他の進捗を写真でご覧ください。(Ys'夫 記)
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シーリングファンが吹き抜けにつきました。 |
土間です。まだ終了していません。たちあがり コンクリートの断熱はネオマフォーム(オレンジ 色の部分)でおこないます。厚さわずか12mmで ポリスチレン2種25mm相当の断熱性能です。 |
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二階廊下から、書斎を通 して吹き抜け窓を見る。 |
階段手前の天井には和紙シェードが。 |
今日は平日ですが、Ys'夫は所要で少し早く会社から帰宅です。ついでに現場へ行って写真撮影しました。
外構は、駐車場とアプローチのコンクリート打ちが行われました。
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道路に平行して駐車場。 | アプローチのカーブした部分です。 |
中は台所家具が入り、電灯も全てつきました。現場担当の吉田さんと福島さんは、OMソーラー機器の調整でおおわらわでした。
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階段から台所を見下ろして。左奥がガス台、 左手前がシンク。 |
洗面。ダブルボールです。 左正面には、窓と同じ大 きさの鏡が入ります。 |
まだもうちょっと作業が残っていますが、あと二日で完成見学会です。終わるか?(Ys'夫 記)
追記:仕様と特徴のページに写真を追加しました。
13-14日はケイ・ジェイ・ワークス主催の完成見学会の日でした。Ys'は15日の引越し準備で忙しく、13日の朝、お客さんが見える直前に写真撮影に行っただけでした。両日とも天候に恵まれ、かなりの数の見学者があり、成約に結びつきそうなものもあったそうです。
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見学会受付の準備をしています。吉田さん(左) の姿勢が慌しさを物語っている(?)。 |
台所カウンターの上にはパンフレットが並びま した。 |
見学会で嬉しいことが二つありました。ひとつは構造材(自然乾燥の土佐杉)を供給してくださった池川林材の社長さんも見学にこられて、しかもお土産(土佐桧の大きなまな板!)を残して下さったことです。でも残念ながらお会いできませんでした。
もうひとつは、後から聞いたのことですが、Ys'の一ヶ月遅れで家を建てている方が、Ys'のOMダクトの色を参考にして色を決めたということです(というよりも同じ色にしたらしい)。我々も他の家の見学会で見たことを随分参考にさせてもらいましたので、他の方の役にたったのは嬉しいことです。
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アプローチには、以前ここ にあった家で使っていた門 柱(といっても勝手口用)を アクセントに埋めました。 |
いわゆる「OMらしい」写真 てとこでしょうか。 |
通り土間の奥から玄関に 入る光を見ています。Ys' 夫はこういうコントラストが 好きです。 |
そして14日夕方、見学会終了後に引渡しがありました。玄関の錠を仮の錠からYs'が使う錠に取り替え、その鍵を受け取って無事終了です。そして15日には入居したのでした(Ys'夫 記)
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Ys'の台所換気扇ダクトは土間を通っています。玄関を入ると正面に銀色のダクトが見えてしまいますので、どう化粧するかは設計の時から設計担当の山口さんも悩んでいました。 一旦は、両端の下に白熱灯をつけて、白熱灯も含む全体を和紙で覆うという案に決まりました。;しかし、かなり太くなってしまうし、照明の費用もかかります。そこで、Ys'自身で麻紐を巻くことにしました。麻紐はホームセンターで、園芸用の幅9ミリ160メートルのものを数百円で買ってきました。 |
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土間の幅は87センチですので、87÷0.9=97回巻けばいいことになります。ちなみに長さは97x直径15x3.14=45.69メートル使います。 途中で緩まないよう、端に両面テープを巻いてから、麻紐を一周させてしっかり縛り、あとはしっかりと寄せながら巻いていきます。左の写真は1/4巻いたところです。1/4、半分、3/4、そして最後のことろでも両面テープを使いました。 |
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最後にまたしっかりと縛って完成。大変かと思ったのですが、そうでもなく、正味一時間半くらいで作業は終了しました。 出来あがりも、不器用なYs'夫が主体で作業したとは思えない美しさ。やれば出来るもんだ。 (Ys'夫 記) |