これから家を建てる方に役立ちそうな設備やモノを掲載します。(まだ途中です。ごめんなさい。)

● 情報化配線の中心場所

リビングのTV台あたりを情報化やAV配線の中心に決めました。他の施主さんのホームページを見ますと、天井裏に情報分電盤を設けられている場合が結構あるようです。Ys'のいえでそうしなかった一番大きな理由は、AVとLANはますます相互乗り入れすると予想しているからです。それであれば、TVあたりかメインのパソコンあたりを中心にするのが良かろうと考えたわけです。

TV台を上から見たところ。天板は配線用の穴
が奥の方に4箇所ありますが、コンセントなど
はなくすっきりしています。
TV台の天板の下はこうなってます。左側は
電話(外からの引き込みと分岐二本)とコン
セント。右側の上はCATVとLAN二本。下は
リアスピーカコード二本。

● LAN

一階リビングにあるTV台から、有線で一階と二階の書斎へ引きました。

無線が流行っているのに何故有線かというと、いくら無線が早くなっても、なかなか有線の容量にも安定性にも追いつけないと考えたからです。有線は理論上1GBの仕様が既に達成されており、LAN上でハイビジョン等の画像を流すことも可能になると期待しました。

一方、それほどの容量を期待しない場所(例:台所で料理レシピのページを見る)は無線でいけます。

書斎コーナも天板はすっきり。 下にはコンセント、LAN、電話線が。

● 映像音声配線

最初は、ホームシアターの場所がリビングから離れている設計でした。それでTV台とメインのパソコンのある一階書斎から映像と音声ケーブルを引けるようCD管を引こうと考えました。しかし、これら全てを収容しようとするとかなりの太さのCD管になってしまうため、断念しました。その後、ホームシアターの場所をTV台のところに移動したため、この問題は解消しました。

将来TV台にホームサーバーを置いた場合、パソコンへはLAN経由で映像と信号を送れると考えています。

● インターネット

いくつかのオプションがあり、かなり迷いました。

多分これが2年後ならば、躊躇無く光ケーブルを選んだと思うのですが、今のところ月に3000円も払う価値はありません。結局JCOMを選びながら、ADSLの契約も一応キープすることにしました。JCOMのスピードが十分ならばADSLは解約するつもりですが、JCOMも5MBitくらいのスピードなので、ADSLより割高な感じで迷っています(2004年7月現在)。

● 台所収納

これからオリジナルキッチンを作るかたに参考になりそうなものを写真で紹介します。なお、台所全体の様子は、こちらから台所をご覧下さい(新しいウインドウが開きます)。

一見陶磁器を収納した単なる引き出しです。

しかし、開け閉めをコントロールする機構はドイツ製です。閉めるときに一気に「ガチャン」とならず、ゆっくりと閉まるようになっていますから、食器が割れたりする心配がありません。

引き出し表面にはブナの付き板を張って、他の部分と同じように見せています。
ガス台下の引き出し内部です。

木の台所は油などの汚れがつくと取れにくいのが弱点です。たとえシステムキッチンでも樹脂ですと長い間には油汚れが取れなくなります。

この引き出しは内部五面(前後左右と底)すべてステンレス貼りにしてもらいました。こうすると油のついた中華鍋やフライパンをそのまま入れるときも気になりません。汚れても掃除は簡単です。
引越し前に卓上型食器洗い機を使っていました。でも、新居はオープンキッチン。カウンターの上に「でーん」とあるのはみっともないし、かといってビルトインに買い換えるのはもったいない。

そこで、卓上型が組み込めるようカウンターの下に棚とを作り、後ろには給排水も用意しました。さらに近い将来同じメーカーのビルトインが入るよう、すこし大きめに作ってあります。

上に見えるのはお盆置き場です。
引き出し内部を縦に仕切っただけです。

でもこれが意外と便利。包丁、はさみから、すりこぎ、しゃもじまで入ってます。市販の仕切り用プラスチックトレイよりもシンプルなので、むしろ使いやすいようです。仕切り板は抜き差しできますから、幅は変更できます。
レストランの厨房にあるのと同じようなおたま掛けです。

よく使うおたまやフライ返しを掛けてあります。

● 台所シンク

木のカウンターにシンクが組み込んであります。カウンター天板はウレタン塗装してありますが、料理をつくるとき、まな板から水分が流れていくというのは、長年の影響を考えるとあまり好ましくありません。

Ysのカウンターは、シンクの左に穴があいた可動式のステンレスプレートがあります。
そしてプレートをどけてみると、その下は左の写真の通り少し傾斜がついています。プレートの上で調理しすと、水分はこの傾斜をつたってシンクに流れます。

これはケイ・ジェイ・ワークスの施工例で拝見して、そのままのアイディアをいただきました。

● 洗面収納

洗面収納は基本的にオープン可動棚ですが、幅は無印良品の定番籐カゴが入る幅にしました。

カゴのなかにはタオルから、雑巾、ティシュペーパーまで雑多なものが入っていますが、容器の大きさや材質が揃うことで、すっきりとした感じに見せることができます。ただし、どのカゴになにが入っているか、忘れないようにしないと.....

● リビングテーブルとYチェア

リビング(ダイニング兼)のテーブルは85センチ×165センチ、タモ材三枚はぎ厚さ4センチの板です。

天然木でテーブルを作ってくれる家具屋さんは東京のお店も含め何軒も訪れてみたのですが、一枚板のテーブルは普通厚みが6センチ以上あって、ちょっとYsにはどっしりしすぎる感じがしていました。
しかし、地元神戸で厚さ4センチの板のテーブルをセミオーダー形式で作っている工房のショールーム(風樹の塔)を発見。天板が薄めの分、値段も一枚板テーブルの半分以下でした。
そして椅子はYチェアです。Ys'はあまり有名ブランド品が好きではなく、最初は対象ではありませんでした。しかしCarl Hansen & Sonsの別の椅子(CH36)でペーパーコード座面の座り心地に惚れてしまいました。

Yチェアもペーパーコードの座面で、しかもテーブルと高さがあまり変わらなくて、視界をさえぎらないのも気に入っています。値段が高いのが問題ですが。

● PERA(ペンダント照明)

リビング(ダイニング兼)の照明器具選択にはかなり悩みました。国産大手メーカーの製品にはピンとくるものがありませんでした。人気が高いルイスポールセンの照明が揃っているヤマギワの大阪ショールームに行ったりもしました。しかし、どうもYsのいえの洋風でもなく純和風でもない家にはしっくりこないような気がしました(単に自分達にしっくり来なかっただけかもしれませんが)。

雑誌「考える人」に建築家中村好文さんの記事があり、そこに彼がデザインしたPERAというペンダント照明が掲載されていました。乳白色のガラスの質感、形、いずれもとても良さそうですが、特注かもしれず、あきらめていました。

しかし、リンクでも紹介している鹿児島の湯楽庵さんのページを見ていると、どうもPERRAに良く似た照明器具が載っています。湯楽庵さんの家は素敵な温泉つきの家ですが、中村好文さんの設計ではありません。

思い切って湯楽庵さんにメールしてみると、やはりPERAとのこと。中村好文さんの設計事務所レミングハウスに連絡すれば、購入可能とのことでした。早速電話やファックスで連絡を取り、めでたく購入となりました。湯楽庵さんありがとうございました。
このPERAは一見単純なペンダントですが、乳白色のガラスと、タペストリー加工(フロスト加工とも呼ぶ)を行った透明ガラスを張り合わせていてます。やわらかい光が横や上にも広がります。

また、テーブルや天井までの高さを連絡すると、一番きれいに見える高さ、コードのたるみをデザインしてくれました。

● セラミックレセップ

洗面、廊下、トイレなどで白熱灯を使用するところに使っています。

ご覧の通り、シンプルなレセップです。普通に電気屋さんで売っているものではなく、電気工事の材料店で売っているようなものだと思います。値段も格安ですが、飽きがこないデザインで気に入っています。

ただし、取り付ける壁が薄い場合(内壁の一部など)では、取り付けねじが見えるタイプとなります。

● 障子シェード

右の写真は、床に仰向けに寝て天井に取り付けらた照明を撮影したものです。左はシェードをずらして蛍光灯が見えるようにした状態です。

障子シェードというのは、つまり裸蛍光灯の下、梁の部分に障子をはめただけですが、これもまたシンプルできれいです。

● マリンランプ

玄関灯にマリンランプを使用しました。

マリンランプは結構人気らしいのですが、流行に疎いYsは知りませんでした。道を歩いていて、あるお宅の門灯が気に入り、色々調べてマリンランプだとわかりました。

フレーム色はゴールドですが、時間とともに少しくすんできて、落ち着いてきました。

● Picolo (手洗い)

Ysのいえの洗面は二階ですが、一階にも手洗い用に小さな洗面器を設置しました。

オールステンレスで、洗練されたデザインです。サイズも大きすぎず、小さすぎずです。

他の製品はこちらのリンクから。

● 洗濯用蛇口

お湯も入れられる蛇口にしました。

OMソーラーでお湯取りをしていると、夏は捨ててしまうほどお湯がとれます。もったいなので、洗濯にも使うことにしました。汚れが良く落ちるような気がします。

● 室内洗濯物干し

ベランダに洗濯物を出す前に一旦ハンガーに干したり、雨の日に室内で干すためのステンレスポールを、二階のホールに設置しました。
ベランダがあまり広くないですし、二人で一緒に干す作業を行うことが多いので重宝しています。

左の写真が掛けてある状態、右の写真がはずした状態です。

● KJWのタオル掛け

設計施工をお願いしたケイ・ジェイ・ワークスオリジナルのタオル掛けです。

市販品のタオル掛けは、プラスチックが使われていたり、ぼーっとしたデザインだったりしたものが多いですが、このタオル掛けはオールメタルですっきりしたデザインです。あまりに気にいったので、住み始めてから追加のタオル掛けをつける際にも注文してしまいました。(ケイ・ジェイ・ワークスに施工を依頼しない方には役に立たない情報ですみません。)

● びんた伸ばしと釘なしの...

別に設備というわけではないのですが、在来工法の技でおもしろいものを取り上げてみました。

まずは「びんた伸ばし」です。
左の写真、下から上に続くのは大黒柱ですが、梁を受けるために、コの字型に(びんた=頭の左右の髪、を逆さまにしたように)なっています。

名前のおもしろさで選んでしまいました。
次はもう少しまじめに(?)大工さんの技についてです。左は和室の鴨居を梁につないでいますが、縦の木をどうやって梁につけたのでしょうか。梁の上から穴をあけて、金物でつないでいそうに思われます。

しかし、実は釘などの金物は使われていません。
差し込む側のほぞをつくります。 梁にはこのようにほぞ穴をつくります。左半分は奥の方が広くなっています。 右の白い側にほぞを入れ、左に向かって移動させれば出来上がりです。

ほぞとほぞ穴は少しきつめに作ってあるので、一度はめ込んでしまえば簡単には外れません。しかし、この「少しきつめ」につくるという微妙な加減はかなり難しいはずです。日本の大工さんの技に感心しました。

● 竹の敷居すべり

敷居すべりといえば普通は樹脂製だと思いますが、この敷居すべりは竹です。真ん中の下のほうに少し黒っぽい部分が見えるでしょうか。これは汚れではなく、竹の節の部分です。

湿度によって伸び縮みして、ときには床から剥がれてしまうこともあるのですが、自然材料の手触りは、周りの無垢の床材とよく合っています。

● 床のコンセント

リビングテーブルの下にあたるところに、電気コンセント(写真右)とガスコンセント(写真左)をつけてもらいました。もちろん使わないときは平らにしておけます。これはどちらもお勧めです。
電気は、リビングテーブルでノートパソコンを使うときに重宝してます。
ガスは調理台以外にもう一箇所まで無料ということでしたので、なにかに使えるかもしれない、と思ってここにつけました。入居直後に補助暖房を使いたくない時、ガスストーブをつなげて、こちらも重宝しました。

● シーリングファン

写真は、一階から見上げたシーリングファンです。
二階へあがったOMの空気を下に送って均一化するのと、すこし暑いがクーラーが必要ではない時期に空気を動かして涼しくする目的で設置しました。まあ正直なところ、どのくらい価値があるか自信はありませんでしたが、後から設置するのは大変なので、思い切ってつけたというのが真相です。
涼しさの方は、たしかに空気が動いるのがわかります。少しは効果があるようです。まだ冬が来ていないので、OMとの相乗効果はわかりません。この冬のお楽しみです。

● 天窓にブラインド

洗面所にはブラインドがあります。東向きなので、朝は照明なしでもとても明るいのですが、夏は暑くなってしまいそうでした。
そこでブラインドをつけました。左が上げたところ、右が降ろしたところです。夏の日差しを防いでくれて正解でした。

● 電線の引き込み方

よくある「すっきりポール」を使わず、また外壁に直接引き込む方法でもなく電線、ケーブルテレビ線、電話線を引き込みました。

経緯とデザインはこちらの「電線の引き込み方」をご覧下さい。