白根三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走(南ア) | 平成18年8月11日(金)〜13日(日) | メンバー.3名 | |
8/11(金)晴れ 6:20広河原−9:25二股−13:15稜線下(大ザックデポ)−14:05北岳14:30−15:00ザックデポ地−16:00北岳山荘テント場 8/12(土)曇り一時小雨 6:20北岳山荘−6:55中白根山−8:20間ノ岳−9:40農鳥小屋−11:40農鳥岳12:15−12:55大門沢下降点−16:20大門沢小屋テント場 8/13(日)晴れ 6:30大門沢小屋−9:05広河内第3ダム建設地−(林道)−9:35奈良田登山口−10:10奈良田 |
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大樺沢から北岳 |
北岳バットレス |
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10日の夜に京都を出て、芦安の市営駐車場に着いたのが翌日の午前1時過ぎ。 ほとんど満車状態の駐車場の隅にテントを張り、しばし仮眠。 翌朝4時過ぎには、整理員が注意に来る。 広河原まではマイカー規制なので、バスと乗合タクシーが運行している。 乗合タクシーは1100円で、おしぼり・缶コーヒー付きで、しかもバスよりも速く広河原に着く。 広河原で朝食を摂り、ゲート先の吊り橋を渡って、広河原山荘の登山ポストに登山届けを投函する。 少し登れば稜線コースと大樺沢コースの分岐。 大樺沢コースを進む。 水が豊富で、小さな清流が流れ出て、道を小川に変えている。 寝不足でだるい足をだましながら歩くと、雪渓が残る二股に着く。 なおも沢沿いを登ると、八本歯のコルの木の階段が現れる。 ここからは階段の連続となり、急速に高度を上げる。 重い荷物を背負っての登りはキツイ。 この辺からバットレスの岩壁が見渡せ、小さく岩にへばり付く3人が見えた。 八本歯のコルから水平に北岳山荘に向かう分岐に大ザックをデポし、携帯ザックで北岳を目指す。 さすがに高さ日本第2位の北岳、人も多い。 向かいの仙丈岳が近い。 高さ第1位の台形の山のシルエットが雲の上に浮かぶ。 ビールで乾杯、写真を撮って、デポ地まで戻り、また重たいザックを担ぎ北岳山荘に向かう。 見えているのにけっこう時間がかかる。 しかし花が豊富で、次々に新しい花と出会え退屈しない。 残念ながら念願のキタダケソウには出会えなかった。 北岳山荘は、大きくきれいな山小屋で、トイレも最新式で清潔で居心地が良さそうだ。 寝不足と疲れで、早々に就寝。 夜中、稲光と雷鳴がとどろくが、雨は降る気配がないので、そのまま寝入ってしまう。 翌朝、正面に富士の台形を見ながら出発の用意をしていると、パラパラと来たので、レインウェアを着る。 風もあり曇り小雨の中、稜線を歩く。 中白根山に着いた時には雨も上がっていたので雨具をしまい、高さ第4位の間ノ岳を目指す。 歩いているとまた雨が降り出して、また雨具を着て間ノ岳の山頂に立つ。 風と雨の間ノ岳山頂ではゆっくり出来ず、取りあえず写真だけを撮り、間ノ岳を下る。 農鳥小屋が見えるぐらいまで下ると、雨風も止み、西農鳥岳、農鳥岳が見える。 農鳥小屋を通り越して、西農鳥岳を目指すが、標識もなく(あったのか?)うっかり通り越してしまった。 岩の多い道を辿り、やっと着いた農鳥岳はツアーの人で溢れていた。 記念撮影の後は、少し下ったところで、昼食とする。 この時は陽も射して風もなく、北岳や間ノ岳を眺めながら、今日最高の時間を過ごす。 ふと気付くとツアー登山者もいなくなり、静かな山頂となっていた。 大門沢下降点には黄色に塗った鉄骨櫓があり、大門沢と広河内岳の指標があり、鐘がぶら下がっている。 鐘を突いて無事下山を祈り、大門沢へと下る。 けっこう急な下りで、足場も悪い。 我慢して下ると、川の流れが出てくる。 やがて大門沢小屋が現れ、今日の行程が終わる。 小屋で奈良田からのバスの便を聞いてもらう。 広河原出発の者が他に3人あり、6人でジャンボタクシーで広河原まで戻る事になった。 明日の行程は短いし、広河原までの足も確保出来たので、今夜はゆっくりと酒を酌み交わす。 翌朝、少し痛む頭で起き出し、朝食後テントを片づけて出発するが、小屋の泊まり客の方が既に収発していた。 沢沿いの道はけっこう厳しく、アブナ橋やコワカ橋、ビビリ橋が出てくる。 吊り橋を3つ渡ると広河内第3ダム建設地で、ここからは林道が奈良田まで延びている。 地図上では、登山道を歩く事になっているが、ここからの登山道は既に廃道になっていた。 林道を歩いて第2ダムを過ぎ、第1ダムが登山口だ。 そこから半時間で、奈良田の町に着く。 奈良田里の湯に入り、そこでホウトウ定食を頼み、生ビールで白根三山縦走の快挙を乾杯する。 頼んでいたタクシーが昼前に着いたので乗り込み、運転手の説明を聞きながら、約1時間半で芦安の駐車場へ戻る。 里の湯では汗を流しただけなので、白根町のアルカリ度日本2位という温泉に入る。 後で調べたら3位だったが、源泉かけ流しで木の湯船が気持ちよく、源泉の28度の湯船と加熱した湯船とを交互に入る。 お盆の渋滞もほとんどなく、思っていたより早く京都へと帰れた。 (山) |
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間ノ岳 |
農鳥岳 |