[池口岳] 平成15年11月22日(土)〜24日(月) メンバー.山、梅、金
11/23(日)晴れ
 7:10登山口−8:20山の神−8:40面切平−10:50黒薙−12:50ザラナギ平(テント泊)
11/24(月)曇りたまに晴れ
 6:00ザラナギ平−8:20池口岳(北峰)−9:00南峰9:20−10:00北峰−11:55ザラナギ平(昼食・テント撤収)12:50−14:10黒薙−15:20面切平−15:40山の神−16:10登山口

登 山 口

池 口 岳


 池口岳は、光岳より加加森山を経由して至る熟達者向きコースがあるが、道が不明瞭のため一般登山者は不可とされている。
 去年の岳人に紹介されて以来、何時かは行ってみたい山ベスト5に入っていた。
先週の川上岳が悪天候のため中止となり、代替えとして浮上してきた山である。

 テント場のザラナギ平まで、長い尾根を延々と登る。
南アルプス深南部のイメージ通り、苔の毛氈やササの絨毯、コメツガの林、足に優しく柔らかい道、晩秋の陽が斜めに差し込む木漏れ日の中を歩くと、ザックの重さに喘いでいても、気持ちは軽くなっていく。
 南アルプスの良さが凝縮された、まさに静謐の山だ。

 ザラナギ平は自然のテント場で、倒木と笹原の中ある。
水場は往復1時間、池口川の源頭まで約150m下る。
ナップザックにポリタンを入れ、手を使ってよじ登る。
 ここでは不便であることを楽しみ、自然の中に身を置かせてもらう謙虚さが必要だ。

 翌朝は曇り空、ザラナギ平から池口岳まで約2時間。
木の間越しに、ずっと池口岳は見えているが、なかなか近づかない。
ちょうど、三伏峠からの塩見岳と同じだ。

 池口岳(北峰)で、テントを撤収している中年オバサン軍団(10人以上の内オジサン2人)に出くわす。
 聞けば、昨日、光岳を往復してきたそうな!
そのパワーに圧倒される。
まったく、この山域に来る連中は半端じゃない!

 展望のない北峰から南峰に行くが、双耳峰と言うよりは2つの独立した山だ。
三角点は南峰にあり、展望も良い。
 「光岳の光石は本当に光るのか?」が、今回のテーマの一つであった。
おむすび形の巨大な花崗岩が二つ上下(下は少し右より)に並び、南東からの陽を受け、右側が確かに光っている!
 以前、光岳に登った時に、光石がどのように見えるのか疑問だったが、これで宿題が一つ解決した。

 テント場に戻り、お湯を沸かし、ラーメンやみそ汁や果物や最後のビールと残り物を平らげ、テントを撤収する。
軽くなったはずのザックは、疲れが重さとなって入り込み、登り初めと変わらない。

 延々と尾根を下り、登山口に着くと同時に雨が降り出した。
急いでザックを車に載せ、普通車では底が支えそうな遠山林道を下り、国道を南に走ったところにある「かぐらの湯」(600円)で汗を流す。
 時期的にも、「冬が来る前に」行っておきたい山であったし、天候にも恵まれ、南アルプスがますます好きになった。

 次の南ア深南部のテーマは、「黒法師山」の三角点。
Xマークの三角点があるという!
 この意味が分からない人は、三角点を注意して見ていない人です。(^^)
(山)

山 の 神

ザラナギ平

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