[剱 岳] | 平成15年9月27日(土)〜28日(日) | メンバー.山、も、梅、金 | |
9/27(土)晴れのち曇り 7:00馬場島駐車場−11:001920m三角点−13:10早月小屋 9/28(日)曇り後晴れ 4:30早月小屋−7:55剱岳8:30−11:25早月小屋12:00−15:45馬場島駐車場 |
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剱岳頂上 |
カニのハサミ |
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金曜日の夜、京都出発。 滑川ICで降りたのが間違いで、ナビの通り走ると、細い県道51号を走り、途中間違って自然歩道に入ったりで、冷や汗の運転になる。 立山ICで降りるのが正解だった。 27日は早月小屋までなので、朝はゆっくりと出発する。 久し振りのテント山行のザックが重い。 数年前に源治郎尾根を登って剱岳に登った事はあるが、早月尾根コースは初めてだ。 最近は、このコースを日帰りで往復する人が増えていると聞くが、大変な健脚だ。 足を慣らしながら、ふうふうと展望台まで来ると、剱方面は少しガスがかかっているが、その他はまだよく見える。 ここからの登りも長く、けっこう急登で、まだかいな−と思ったぐらいに、小屋が見える。 標高100m毎に付けられている標識が1200m、1400mは設置間違いか、100m低く表示されている。 テント場はけっこう先客があり、張れる場所はあるが、小屋番の言葉に甘えて、小屋近くの良い場所にテントを張らせてもらう。 テントを張り終えても、ガスが出て展望もないし、ビールを飲んでお昼寝タイムとなる。 良い気分で、寝ているとなにやら雨の音が・・! 天気予報では今日は晴れのはず・・。 2時間ほど寝て、夕食の支度にかかる頃には雨も上がり、ほっとする。 登山ガイドでは、小屋は天水と書いてあるが、お腹をこわされると困ると言う理由で、ミネラルウォーターを買わされる。 水2リットル700円、ビール500mlが700円。 う−ん、どっちが得か? なぜか美味しく炊くけなかったご飯は、ミネラルウォーターのせい? と、自分の失敗を責任転嫁。 夜には空は晴れ、天の川も見えるほど空に星が満ちている。 28日はロングコースとなるので、4時起床、4時半出発で、ヘッドランプで登り始める。 急登の樹林の隙間から町の灯りが見える。 1時間も歩くとだんだんと明るくなり、前面に裏剱の鋸歯の衝立が現れてくる。 圧倒的迫力の岩壁がハッキリ見え出す頃、それを眺めながら朝食にする。 頂上まで700m地点で、岩場歩きとなるのでストックをしまう。 すぐに噂の「カニのハサミ」が出てくる。 絶壁の上に30cm幅ほどのバンドがあり、手の位置にしっかりしたステンレスの鎖が付いている。 足を運ぶと、ん?先がない!と思いきや15cm下の岩にボルトが打ち込んである。 難所と言えばここくらいで、全員渡り終えて先に進む。 剱本峰の登りに取り付いた時に、日が後ろから差し、前面のガスに自分の影が投影され、その周りに丸く虹彩がある。 ブロッケン現象だ! ひとしきり自分の影で遊んでから、山頂へ向かう。 頂上は、立山方面からの登山者も交え、記念撮影も順番待ちだ。 北方稜線側に移り、ビールで乾杯。 八ツ峰や源治郎尾根がよく見え、後立山も鹿島槍から白馬まで、面白い角度で槍穂が見え、下には剱沢、立山の山々も並んでいる。 今日は最高の展望だ。 今日中に馬場島まで下り、京都に帰らなければならないので、30分ちょっとで、山頂を後にする。 日も差して温かく、時間が許せば何時までも居たい気分だ。 早月小屋まで戻った頃からガスが出始め、剱もガスの中に見えなくなる。 テントを撤収し、ザックを詰め直し、長い長い早月尾根を馬場島まで下る。 小屋の標高が2224m、剱岳が2998m、馬場島が760m。 今日の行程の通算標高差、なんと3012m! 馬場島から剱岳までの標高差2238m!北アルプス一の標高差だ! 馬場島に着いた時には、足に力が入らなかった。 よく歩いたものだと、自分でも感心する。 上市のアルプスの湯(600円)に入り、汗を流し京都へと帰る。 予想以上に天気に恵まれ、イイ山行だった。 (山) |
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早月小屋 |
ブロッケン現象 |