[大日岳(北アルプス・立山)] 平成20年8月10(土)〜11日(日) メンバー.2名
8/9(土)快晴 7:40室堂ターミナル−8:20雷鳥沢−10:50奥大日岳11:15−13:15大日小屋13:40−14:00大日岳14:15大日小屋(小屋泊まり)
8/10(日)快晴 6:25大日小屋−8:45大日平山荘−11:15大日岳登山口

みくりが池に映る立山

砂浴びする雷鳥

 前夜発で車中仮眠、5時に起きて6時のロープウェイ始発に乗る。
朝食を室堂駅ですませ外に出ると、まばゆい光の中、室堂は多数の登山者や観光客でにぎわっている。
みくりが池から地獄谷を抜け、雷鳥沢の先から左に斜上して行く。

 花の大日岳と謂われるぐらい高山植物が多く咲いている。
登るにつれ室堂平が箱庭のように見える。

 奥大日岳は登山者でにぎわっていた。
ここまでの登山者も多いようだ。
持って上がったビールで乾杯、早い昼食でゆっくり景色を楽しむ。

 次々と現れる花に「お久しぶり」と挨拶をしながら歩くと、いつの間にか大日小屋に到着。
部屋と寝る場所を確認してから大日岳に登る。
空身で、登り20分下り15分のお手軽登山だ。

 頂上手前で、雷鳥に遭遇する。
あまり警戒心がないようで、ごく近くで写真が撮れた。
そのうちに登山道で、くるくる回りながら砂浴びを始めた。
珍しいので、カメラに動画撮影する。

 じっと待っているわけにも行かず、歩き出すと雷鳥くん?も先に歩き、頂上までご一緒する。
帰りにも、同じところで砂浴びをしている。
よっぽど羽虫に耐えられないのだろうか?

 小屋の夕食は5時、泊まりが多いので3回に分けての食事だそうだ。
明日も一番目で朝の5時かららしい。
食事のあとで外に出ると、裏剱の雄姿に夕日が当たり、すばらしい光景に見とれる。

 翌日は、早い食事の後でご来光を拝む。
剱の右から出てくる太陽は、少し雲のフィルターが掛かっている。
空の筋状の雲が赤く染まり、とてつもなく大きなキャンバスに逆光の剱の絵を見せてくれる。

 もう一度大日岳を往復するが、今度は雷鳥くんに会えなかった。
昨日は、雨は降らなかったものの、神々のドラムが鳴っていたから、安心して出てきたのかも知れない。

 大日小屋から大日平までは、急な下りだ。
特に前半がきつい。
我慢して降りていくと、広々とした草原(湿原)の中を歩く。
餓鬼の田が点在し、わたすげが風に揺れる。

 大日平山荘で少し休憩して先に進む。
右手に称名川の谷を挟み、同じ高さに弥陀ヶ原が続く。
称名川が浸食して谷を造る前は、元は同じ湿原だったのだろう。

 大日平が終わると、いきなりの急降下となる。
はしごやロープが続くきつい急坂をすぎれば、勾配もゆるくなりやがて大日岳の登山口に出る。
目の前には称名滝見物の観光客の群れが通り過ぎる。
一瞬、場違いな気分になる。
バスで立山駅まで戻り、ウェルサンピア立山の湯で2日間の汗を流し京都に帰る。

 弥陀ヶ原湿原の池塘は40年前には3,000あったものが今は1,000に減少していると新聞に書いてあった。
 今回歩いてみて、湿原というより笹原に近い印象があった。
遠くない将来には弥陀ヶ原「草原」に変わっているかも知れない・・
(山)

シルエットの剱岳

朝日を浴びる大日岳

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