[医王山(石川・富山県境)] | 平成18年11月3日(祝) | メンバー.2名 | |
11/3(祝)快晴 6:55堂辻登山口−8:40大沼−9:10鳶岩−10:10白兀山−11:00夕霧峠−11:25奧医王山(昼食)12:25−12:45夕霧峠−(林道)−13:25堂辻 | |||
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三蛇ヶ滝 |
鳶岩への直登ルート |
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国見ヒュッテ先の医王権現にナビをセットして出発。 金沢西ICで高速を降りて、金沢の夜の街に入る。 23時の市街は、運転代行の車が多く、怪しいお姉ちゃんが街角にたむろ、タクシーがズラ〜ッと並んで歩道側車線を占拠している。 地方都市とはいえ、信じられない光景だ。 ナビの指示通りなのに、金沢大学の広大なキャンパスの中に迷い込み、道を失う。 目的地を見ると、医王山の東の地点で誘導ラインが消えている。 「百万石道路」は林道扱いで、どうやら無視されたようだ。 名ばかりの百万石道路の狭い道を走り、やっと目的地に着くかと思いきや、道路の真ん中にヘッドランプを点けたまま車を止めて寝込んでいる男がいる。 起こしてもめるのもゴメンなので、キャンプ場近くの空き地に車を止め、ビール・焼酎を飲んで寝る。 翌日は雲一つない快晴! 堂辻からすぐに三千坊展望台に上がる。 快晴なのだが、遠くは霞んでいる。 紅葉も進んでいて、くすんではいるがきれいだ。 落葉をカサカサ踏んで、急な坂を下り川に出ると、ナメのきれいな流れが小さな滝壺を作っている。 川沿いの道は朝露に濡れた滑りやすい岩道で、鎖を辿って歩く。 カニの横ばいと呼ばれる場所らしい。 鳶(とんび)岩の直登分岐標識には「初心者不向き」と書いてある。 一旦通り過ぎ、三蛇ヶ滝を見る。 上方から三段に流れ落ち、紅葉と相まってきれいな渓相を見せている。 滝から戻り、少し先に歩くと大沼(おおいけと読む)があり、きれいなトイレがある広場から頂が鳶のクチバシように尖った岩稜を仰ぐ。 大沼は周囲の紅葉を写し、静寂の中にひっそりと水を湛えている。 鳶岩の直登分岐に戻り、いよいよ今回のメイン・イベントの岩登りが始まる。 (最高?)斜度45度、高さ100mの岩は、鳶岩までずっと鎖が垂れ下がっている。 足がかり、手がかりは十分にあるので、ほとんど鎖を持たず楽しみながら登る。 金比羅のY縣尾根よりずっと易しいねと、写真を撮りながらまたたくまに鳶岩のクチバシまで登り切る。 鳶のクチバシをバックに記念写真後、尾根を白兀(しらはげ)山に向かう。 白兀山で、今回初めて登山者に出会う。 展望台があり、奧医王山を望む。 小兀で、道を逸れて三角点を踏みに行く。 林道に降りれば、数台の車と観光者がたむろしている。 夕霧峠は車でも来れるところだった。 ここから百万石道路が繋がっている事も分かった。 道路を横切り古い木の鳥居をくぐり、奧医王山の登りにかかる。 ここの登り初めが結構キツイ。 フウフウ登れば、後は緩やかに山頂へと至る。 奧医王山の山頂には3組の登山者が憩っていた。 我々も、缶ビールを開けウィンナーを茹で、いつものごとく宴会風昼食とする。 11月というのに暖かく、歩くと暑く白兀山からは半袖シャツで通す。 快晴なのだが遠くは霞み、展望台から今日は見えない槍や白山を探す。 コーヒーとオレンジで締めた後は、夕霧峠へ戻り、車道を出発点の堂辻まで歩く。 思っていたより早く奧医王山より1時間で戻れた。 ザックを車に放り込み、夕霧峠まで登り東に下る。 湯涌温泉近くの「湯楽」に入るつもりだったが、車が多いので通り越し走ると、右手に古い民家風のレストラン兼旅館があり、温泉の幟もある。 聞くと、完全源泉かけ流しと言う事なので、銭がめ温泉「銭がめ」に入ることにする。 檜の内風呂だけだが、湯口から湯が蕩々と流れ、湯船からあふれ落ちている。 飲むと少し塩味がする。 早い時間だからか、貸切でゆっくりと浸かることが出来た。 この建物は、前田藩の殿様が鷹狩りの宿舎にしていた庄屋屋敷を移築したもので、黒光りのする柱や造作は歴史を感じさせるものだった。 柿やクマザサの自家製シャーベットを食べ、くつろぎながら料理メニューを見ると、美味しそうな他では食べられないような山家料理なので、早めの夕食とする。 岩魚丼定食は、いけすの岩魚を目の前の炭火で焼いた塩焼きが付いて、岩魚の切り身が寿司飯の上に並べられた丼で、実に美味しかった。 これに、山菜や山の物の天ぷらを追加し、山の食材を堪能する。 医王山は石川県と富山県の県境に位置し、県境を南に辿れば大門岳や笈ヶ岳に至る。 調べていて不思議だったのは山地名で、面白山地と書いてあったり、両白山地と書いてあったりする。 両白(りょうはく)山地は、加賀白山と能郷白山とに挟まれた山地という意味らしく、そうなれば、石川・富山・岐阜・福井にまたがる広大な山地は、白山に面していると言った意味で、面白(めんはく)山地でいいのかも知れない・・。 ついでながら、奧医王山の三角点は一等三角点で、かなり古い物らしく、三角点の文字が右から左へ、、点が「點」となっていた。 またまたついでに、地図上の三角点の記号は、△の中に黒い点で、△・(点)なのだろうか? (山) |
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鳶 岩 |
奥医王山の一等三角点 |