[幌尻岳(北海道・日高)] 平成17年9月3日(土)〜9月4日(日) メンバー.山、鈴、梅、金
9/3(土)曇り時々晴れ 9:00仮ゲート−9:45本ゲート−11:30北電取水口−14:15幌尻山荘(小屋素泊り)
9/4(日)曇り後晴れ 3:50幌尻山荘−5:50命の水−8:00幌尻岳8:35−10:00命の水−11:20幌尻山荘11:55−2:05北電取水口−15:40本ゲート−16:15仮ゲート

仮ゲート(左に駐車場)

幌尻山荘入口

 2年前の台風で崩壊した道もようやく今年開通したが、従来のゲートの手前2.5kmに仮ゲートが設けられ、林道歩きが7.5kmになった。
 林道を2時間半歩き、うんざりする頃、北海道電力の取水口に着く。

 登山道を歩いてすぐに川に入る箇所があり、沢用シューズに履き替えて歩き出す。
初めの渡渉点はもっと先だと気付いたが、そのまま行く事にする。
 ほとんどの渡渉は膝下ぐらいなので、あまり苦もなく川を渡れる。
雨が降れば、すぐに膝上や腰までの水量になるらしく、毎年何人かは流されたり、諦めて帰る人も多いと聞いた。

 今日は通常の水量で運がよかった。
川沿いを歩き、道がなくなると対岸に渡渉する。
赤テープや石が摘んであるので、迷う事はない。

 渡渉17回目で山荘は目の前だ。
管理人に一人1,000円を払い場所を確保する。
 毛布があるのを知っていたら、個人マットまで持ってくる必要なかった。
19時には電気も消え、就寝する。

 朝の3時から出発の用意でガサガサしだすので寝てられなく、こちらも予定より少し早く出発する。
ヘッドランプで歩き出し、しばらくすると明るくなってくるが、日の出は逆方向なので見られない。
 樹林の急坂を登れば、命の水に着く。
斜面を少し降りると清冽な水がわき出しており、水筒を冷たい水で満たす。

 樹林帯を抜けると、カールの端に出る。
カールを挟んで幌尻岳の頂上が見えるが、こちらからでは稜線の起伏にしか見えない。
 北戸蔦別岳の三角錐の山容が美しい。
もう1泊出来たら、七つ沼カールを見て、北戸蔦別岳まで行き、戻って戸蔦別岳との間の尾根を下りて山荘泊まりとしたいものだ。

 稜線をグルッと回って行くが、シーズンならお花畑だろう。
今は、羽毛状のチングルマが風に揺れ、草紅葉が色づき始めている。
 天然のブルーベリーを摘みながら、稜線を辿る。
カールから吹き上がる風が山頂に近づくにつれ強くなる。

 私と梅さんは百名山最後の山で、山頂標識の前で百名山完登を祝う。
他のグループの者も百名山完登らしく横断幕を広げて祝っていた。
 この山が百名山最後になる人が多いと言うのも頷ける。

 風下にてビールで乾杯し、下りの時間を考えて、半時間ばかりで名残を惜しみ下山する。
幌尻山荘で昼食、荷物の整理、沢用シューズに履き替え、右に左に渡渉しながら額平川を下る。

 北電取水口からは長い林道を歩き、やっと仮ゲートまで戻る。
長かった山行も終わり、平取温泉に入り、レストランで百名山完登の乾杯をし直す。
(山)

カール地形(左は北戸蔦別岳)

幌尻岳山頂にて(祝!百名山完登!)

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