[猿ヶ馬場山(山スキー)] 平成15年3月29日(土)夜〜30日(日) メンバー.山(単独)
/30(日)晴   5:40白川郷神社裏−7:55宮谷林道上部−10:15帰雲山−11:50猿ヶ馬場山−12:30帰雲山(昼食)−14:25神社裏

 猿ヶ馬場山は3年越しの山で、今回どうしても決着を付け、宿題を終わらせたかった。
土曜日、夕食を早めに済ませ、北陸道回りで白川郷に向かう。
五箇山あたりで、春から冬へと季節は戻る。
白川郷の駐車場で車中泊、ほぼ真上に北斗七星が大きい。

 5時起床、神社裏へ移動、雪面が確認できる明るさを待って登り始める。
気温はマイナス4度、雪が堅い。
林道から谷筋に入り、ツボ足でボコボコになった狭い谷を息を切らせて登り、やっと宮谷林道の上部に出る。

 その頃から日が当たり始め、大汗の1日になりそうだ。
尾根に登り、左に宮谷を見ながら、いくつかのピークを越える。
帰雲山をトラバースし、昨年時間切れで撤退した場所を過ぎる。
少し前から、両足太ももの上部筋肉が痛みだしている。

 13時までに猿ヶ馬場山に着かなければ、そこで引き返そうと心を決めているが、ここまで来たら頂上を踏みたい気持ちとが葛藤する。
キツイ登りはないが、いつ終わるかと思う雪原が続く。

 少し曇れば雪虫のような結晶が風に舞い、足は悲鳴を上げ、こんなんで設定時間までに着くのだろうかと、情けなくなった時、雪原が切れた!
やった頂上だ、360度の展望、惜しいかな山々の上部がかすんでいる。
でも、そんな事はどうでもいい、猿ヶ馬場山まで来れたのだから。

 6時間かけて登った山頂は、風が強く居心地悪く、シールを外し早々に下る。
木々の霧氷が落ちたのだろうか、上部の雪は堅めの雪面に針状の結晶が覆っている。
そこそこ滑れる雪質だが、単独行ゆえ、意識してスピードを落とし慎重に滑る。

 帰雲山の北の鞍部まで戻り、今日初めてゆっくりと休憩する。
お湯を沸かし、暖かい日差しの中、猿ヶ馬場山方面を眺めながら、カップラーメンとコーヒーが美味い。

 宮谷林道から先はスキーを楽しむ余裕はない。
ハーフパイプを斜めに立てかけ、木々の障害物を配し、ツボ足でボコボコにして固めたような、半ザラメのコースはもっとも苦手だ。

 猿ヶ馬場山は、滑る楽しさはあまり無いが、スキーは雪山に登るための一つの手段だと、改めて考えさせてくれる山だ。(山)

《温泉情報》:東北北陸自動車道を北に向かうと、城端ハイウェイオアシスが出来てます。その中に、「桜ヶ池温泉」があり、まだ新しく、人も少なくて500円です。
 

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