[笈ヶ岳(石川県)] 平成17年5月4日(水) メンバー.山
5/4(水)晴れ 3:30白山自然保護センター−4:05野猿公園5:05−8:05尾根分岐−8:40冬瓜山−9:25シリタカ山−11:00笈ヶ岳11:15−13:00冬瓜平−13:15尾根分岐−16:20野猿公園−17:05自然保護センター

ナイフリッジ(奥が冬瓜山頂上)

笈ヶ岳山頂

 3日19時過ぎに京都を出るが名神は渋滞、しかし北陸道は渋滞なしで、23時に白山自然保護センターに着く。
ビール1缶を空けて車中泊。

 気合いを入れて3時起床、3時半にヘッドランプで歩き出す。
一つ目のトンネルを越えたところで、いきなりヘッドランプの電池が切れる。
突然の暗闇の中、明かりは・・と、携帯電話が役に立つ。

 野猿公園に着き、ジライ谷を渡渉して・・あれ!尾根の取り付きはどこだ?
十分明るくなると、赤テープが何本も枝に結んであり、虎ロープも斜面に下がっているのを発見。
ここで1時間のロス!

 よく踏まれているが、整備された登山道ではなく、木の根を掴み、要所要所にある虎ロープを掴みで、急な尾根を登っていく。
緊張する箇所もあり、薮を払いながら高度を上げる。

 シリタカ谷の右岸の尾根と出会うと、尾根も広く緩くなり少しは楽になるが、主尾根に近づくと、痩せ尾根になり、どちらに落ちても助からない。 
主尾根までまったく雪は無く、少し雪が出てきても冬瓜(カモウリ)山への直登ルートは雪がない。

 主稜線に出ると、笈ヶ岳が左方に望める。
笈篭をひっくり返して置いたような形で、これが名前の由来か?と勝手に納得。

 冬瓜山の頂上は小さな標識のみで、その先にナイフリッジの岩場が待っている。
ストック2本でバランスを取り、ここは難なく通過。
50センチほどの下まで切れ落ちた間隙を越えたりと、冬瓜山は岩登りっぽい。

 シリタカ山にかかる手前ぐらいから雪は連続し、ここでアイゼン・ピッケルを装着。
シリタカ山は冬瓜山に比べ、なだらかな雪山で楽に通過。
その先で、90度左に曲がるピークはトラバースして、次の鞍部に出る。

 その先、雪庇を乗り越えたところで踵が滑り、1mほど滑落。
ピッケルの刃を雪面に刺し、すぐに停止。
ふぅ〜、気を引き締めにゃ!

 1箇所だけ雪の切れた薮尾根を越え、ピークを一つ越えれば、やっと笈ヶ岳への最後の登り。
山頂は雪が無く、あちこち方面からの登山者で賑わっている。
帰り道もヤバいので、持って上がったビールも一口飲んだだけで、他の者に提供する。

 時間がないので、15分居ただけで笈ヶ岳を後にする。
帰路は、シリタカ山の登りの途中からトラバースルートに入る。
 陽気で緩んだ雪がアイゼンを高下駄にするので、雪団子を落としながら足下に注意し、雪崩・落石にも注意を払って・・と、単独は疲れる。

 冬瓜平まで、アップダウンも少なく、時間的・体力的には楽だ。
冬瓜平から主尾根に登り、雪が切れるところでアイゼンを外し、登ってきた尾根を下る。

 尾根は滑りやすいうえにブッシュもひどく、下りも登りと同じぐらい時間がかかる。
やっと尾根の取り付きまで戻り、ジライ谷を渡渉しようと川を見ると、雪解けで増水し、朝に渡ったところが通れない!
 場所を探し、水中の岩に靴を置き、何とか無事渡渉する。

 ヘロヘロになってセンターへと戻り、ビールを飲みながら装備を外す。
よく歩いたものだと、念願の笈ヶ岳登頂、自分に乾杯!

 一里野スキー場の天領の湯に入りに行く。
日焼けの腕にブッシュの擦り傷が湯にしみた。
(山)

ジライ谷渡渉点

尾根の登り

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