千ヶ峰 (中国山地最東端の千b峰)
千ヶ峰山頂

山頂より笠形山を望む
◆【山行日時】 2002年4月20日  くもり、晴れ間も
◆【コース・タイム】
林道・石風呂線、駐車地点=5分=作畑コース・登山口=38分=主稜線=2分=千ガ峰山頂

=25分=登山口=5分=駐車地点
◆【正味歩行時間】 1時間15分
◆【詳細】
作畑コースより山頂へ。

越知谷第二小学校の向かい、越知川に架かる石風呂橋のほとりの立派な看板に導かれ山中へと入って行く。
石風呂橋
越知谷第二小脇の看板
すぐに民家が無くなり、小さな橋を渡るとアスファルトの道から地道となる。

この林道は道幅は十分広く路面も荒れていないが、強いて言わせてもらうと、所々水はけをよくするため土盛りが施してありこれを乗り越えるたびにスピードを落としゆっくり乗り越えなければならないのが難点だ。

車高の高い車でも否が応でも徐行して通過しなければならず、ホイール・ベースの長い車では腹を擦ることを覚悟しなければならないかもしれない。

しばらく林道を走り、間もなく林道終点地点まで来たところで道の真中に陣取る一台の大型トラック発見。

昨日までに伐採していたと思われる木材を搬出中だ。恐る恐る(?)ちょっと声をかけてみると、
「もうすぐ終わるから、ちょっと待ってよー」

幸い、木材の積み込みはあと一回の作業で終わるようなので作業が終わるまでしばらく待つことにする。
積み出し作業中
一瞬、どうしようかと思ったが・・
勝手な思い込みなのか、山中で作業する人たちのことを考えてみると、どうも総じてご機嫌の悪い人が多いような気がしていたが、このおじさんは全く別。

一人で作業中にもかかわらず愛想良く話に応じてくれた。(一人だったからかもしれないが・・)

「感じのいいおじさんでよかったー。」
おじさんは愛想だけでなく心もやさしかった。作業が終わった後のおじさんの行動が人柄を決定付けたのだ。

車の大きさを比べると一目瞭然。おまけに、こちらは上り方面、トラックは下り方面を向いている。どう見てもこちらが下がるべきであり、また、そのつもりでいたが、なんと木材をほぼ満載したおじさんはトラックをバックし始めてくれたのだ。

地元の人のようなので走り慣れているとは言え、こんな山中でトラックにバックしてもらい道を譲ってもらえるとは。
申し訳ない気分でノロノロと上って行く。

結局、駐車地点の広場までバックしてくれ、そこで、積荷が荷崩れを起こさないか再度、チェックをしていた。
「急いでトラックを移動してくれたんだ。」

別れ際、丁重に挨拶をすると、おじさんは最後まで
「気ぃ〜つけてな。」

ホントに感じのいい人だった。
林道 登山口
駐車地点からはさらに林道が延びる 登山口
広場から先にもコンクリート製の林道が延びているがコンクリートはこの先すぐに途切れ、林道もこれまでに比べずいぶん狭くなる。路面、路肩とも荒れているので、ここに駐車して歩いたほうが無難だ。
登山口までは、ほんの5分ほどなので無理をしてまでここに乗り入れる必要はないだろう。

林道から登山道へ入って行くと小さな沢沿いの道を進む。沢を右岸へ渡り、さらに小さな枝沢沿いを少しばかり進むと尾根に向けての登りとなる。
展望のない植林帯を短く急登すると、やがて尾根に出る。
尾根に出れば展望があるかと思いつつ登るが、残念ながら登山道の周りには植林帯が広がり展望は開けない。

県下には広大な植林帯があり、場所によってはきれいに手入れされているところもあるものの、ここの植林はお世辞にもよく手入れされているとは言えない。かつては手入れもされていたような形跡もあるが近年は放ったらかしの様にも見え、折角の植林事業も無駄になっているだけのようだ。
植林帯 植林帯
ちょっと荒れ気味の植林帯を進む
しばらく登ると荒涼とした荒れ放題の植林帯に出る。

どうしてこうなってしまったのだろう。植林地だから人工的に見えるのはいたし方のないところ。しかし、それを差し引いても何だかかわいそうになってしまいそうな様相だ。

尾根を南側へ回り込み最後に短く急登すると主稜線に出る。

正面、ササの向こうに妙見山、右(南)には笠形山が出迎えてくれる。

ここにきてようやく東〜南面の展望が利くようになり、山頂は左(北)へすぐ。
妙見山 笠形山
妙見山 笠形山
山頂に着けば主稜線まで展望がなかったことが嘘のように360度の展望が広がる。
北望 南望 岩座神の谷
またに山、三国岳、粟鹿山方面 笠形山へと続く稜線 岩座神を俯瞰
着いた頃、二人しかいなかった人も次第に増え、いつの間にかいつもの賑やかな山頂となった。
西望 東望
山頂東端より西望 山頂東端より東望
中には愛好会の人も混じり、見覚えのある人と談笑しながらのんびりする。
ゆっくりしたら来た道を引き返す。
主稜線を外れると植林帯を下る。尾根をしばらく下った後、谷筋へと左へ下る。
分岐
尾根を左折、谷筋へ下る
小さな沢が現れると、すぐに、もう少し大きな沢を左岸へ渡る。

登山口は間もなく。林道をもうしばらく下ると駐車地点に出る。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
駐車地点へは地道の林道を走ることになる。乗用車でも徐行すれば走れなくはないが、できれば避けたい。

駐車地点から登山口までも林道が延びるが、荒れているので無理をせず歩いたほうがよい。ほんの数分だ。

千ガ峰山頂へは時間的には当コースが最短だが、主稜線に出るまで展望は得られない。


◆【千ガ峰の他のコース・データを見る


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