◆【山行日時】 2002年5月3〜5日 ◆【コース・タイム】 □5月3日 くもり(稜線付近はガス)のち雨 ◆【正味歩行時間】 □5月3日 2時間35分 ◆【詳細】 光石から八丁、カンカケ谷、お亀岩。西熊山を経てゴールデン・トレイルを三嶺へ。カヤハゲへ下り、さおりが原経由、光石。 □5月3日
光石駐車場に着いてみると、
八丁からは、直進すればフスベ谷経由して三嶺だが、今回の目的地お亀岩へはカンカケ谷を目指し左上への登山路を取りトラバース気味の道を進む。すぐに、天気がよければ西熊山方面の展望を得られる蓮華野展望所があるが植林とガスとで展望なし。
ここからは、これまでの登山路とは打って変わって自然林帯の少し急坂を進む。小さな沢を沢山集めたところを登るようになると傾斜は益々増して急登だ。何度か小さな沢を渡りながらグングン高度を稼ぐ。お亀岩までではこの辺りが一番の頑張りどころだ。
大きな露岩の辺りまで来ると赤や白の花も見られ元気付けられるに違いない。
小屋内には祖谷側、西山林道〜イザリ峠からの徳島からの四人家族+二人の1パーティーのみ。
□5月4日
午前中にはこの悪天候の中、高校総体を控えた高校生パーティーが三々五々この小屋を訪れた。話してみると、三嶺〜天狗塚がそのコースになっているらしく下見を兼ねての山行らしい。確かにこんな日に歩いていれば当日がたとえどんな天気であろうといい成績が収められるのではないだろうか。でも・・・、小屋内でびしょぬれのまま立ちつくす彼らを見ると、少しばかり可哀相な気もしたが・・・。 □5月5日
丸一日をご一緒した徳島からのご家族を見送った後、最後に小屋を出、長居したお亀ヒュッテを後にようやくお亀岩に到着。考えてみれば目と鼻の先の距離を二日かけて登ったことになる。
彼らに先だち、大阪からの親子連れは早朝より元気よく天狗塚へ向かったが、我々軟弱親子は天狗塚を諦め西熊山を目指すことに・・。
しばらくすると、上空には青空も広がるようになり、また、時折ながら天狗塚も西、地蔵ノ頭〜イザリ峠稜線の向こうに三角錐の山頂を見せてくれるようになる。
最低コルの大タオへ下ると、これからは三嶺へ向けて次第に高度を上げる。徐々に大きくなる三嶺を見ながらのんびり歩こう。
青ザレ脇を通過、少し下り小さなコルで先ほどから右手に見えていたフスベヨリ谷からの登山道を合わせると山頂は間もなく。
ゆっくりしたら山頂を後にする。
大岩下までは急坂が続くが、鎖も頼りに慎重に下れば問題ない。それよりも、むしろその後の稜線上のぬかるみの方が注意を要する。登山路はヌルヌルしていて泥まみれ。手をついたり、尻餅をつこうものなら泥だらけになりそう。
こちらから見る三嶺も負けず劣らずなかなか堂々として風格がある。どこから見ても絵になる。
樹林帯に入ると同じ様なパターンの登山路を下って行く。
さおりが原からは今回の山行を振り返りながらしみじみ歩く。ダケモミ林の急坂を下り、左手から聞こえていた長笹谷の沢音も聞こえなくなり右手から沢音が聞こえてくると、ようやくフスベ谷に架かる吊橋が見えて来る。
渓谷を見ながら最後の余韻に浸り、野営場からは少し登り返すと光石駐車場だ。 ◆【ワン・ポイント・アドバイス】 カンカケ谷・渡渉点での渡渉、増水時には特に要注意。
◆【他の三嶺へのコース・データはこちら】
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