西山林道〜イザリ峠〜天狗塚〜三嶺(往復)  
イザリ峠北方より東方、西熊山、三嶺、剣、次郎

イザリ峠付近より西熊山、三嶺、剣山、次郎笈(左より)
◆【山行日時】 2001年11月23日〜24日
◆【コース・タイム】
□11月23日  快晴

西山林道・登山口=35分=1476m・ピーク=40分=イザリ峠
(=10分=天狗塚山頂=10分=牛の背=17分=イザリ峠)

=18分=お亀岩
(=5分=カンカケ谷・水場=5分=お亀岩)

=20分=西熊山山頂=1時間00分=三嶺山頂=6分=三嶺ヒュッテ
(=20分=山頂往復)三嶺ヒュッテ(泊)

□11月24日  快晴

(=20分=山頂往復)
三嶺ヒュッテ=10分=三嶺山頂=50分=西熊山山頂=15分=お亀岩=24分=イザリ峠=40分=登山口
◆【正味歩行時間】
□11月23日  4時間06分

□11月24日  2時間39分

パタゴニア

◆【詳細】
□11月23日

西山林道、イザリ峠・天狗塚登山口より登り始める。
のっけから急登。左手、植林帯では木を切り出し中で仮設作業小屋を過ぎるとさらに傾斜は増す。きつい上りが続くがモミの木が現れると、登山路はようやく平坦になり一服。
西山林道・登山口 ダケモミ林
西山林道・登山口 1476・ピークの古い標識
モミの木の間からは牛の背の稜線も見えるがまだまだ上方、焦らず行こう。
しばらくは歩きやすいが再びきつい上りになる。やがてまわりの木々が低くなると祖谷谷が遥か下方に見えるようになり気分的にはずいぶん楽になる。
右には天狗塚と、先ほどまであんなに上方に見えていた牛の背も随分低くなった。
一方、左には大きく西熊山。
展望を楽しみながらササ原の間を急登すると左、西熊山の向こうに次郎笈。間もなく三嶺も大きな姿を見せてくれる。
「こんな風にみえるんだ」
何せこれまでは相性が悪く、見えたためしがない。
見えるのと見えないのでは雲泥の差だ。

やがて着くイザリ峠からも、もちろん大展望。
コメツツジの点在するシコクザサの向こうに三嶺方面の大展望
三嶺と手前に西熊山 右に剣山、次郎笈と一ノ森
右(西)には、天狗塚が見事な三角錐を見せる。
一面のシコクザサや点在するコメツツジが前景を成し、さながら「雲上の日本庭園」

ここからは今回の目的の一つ、牛の背訪問へ。
天狗塚の西に広がるそこへは巻き道もあるが、とりあえず天狗塚山頂へ。
山頂から急坂を下り、近そうで遠かった牛の背へ。
のんびりするには、おあつらえ向き。
山頂でお会いした
オーストラリア・タスマニア島
から来られて14年という
高知工科大の先生
Mr.Marcus
天狗塚山頂より東望
牛の背より天狗塚 牛の背と石鎚遠望
牛の背より見る天狗塚 牛の背より石鎚山系
イザリ峠へ戻り、ゆっくりしたら三嶺へ向かおう。
地蔵ノ頭の道標
地蔵ノ頭越に設置された立派な道標
お亀岩で水場へ下り水を補給。
西熊山まで来れば三嶺が随分大きくなり、これからは四国一の縦走路を存分に堪能しながらの稜線歩きを楽しめる。
なかでも、大タオ手前から見上げる三嶺はピカ一。
大タオより三嶺
三嶺はどんどん大きくなり、青ザレ脇を過ぎフスベ谷からの登山路を合わせると、やがて三嶺山頂だ。
塔ノ丸、丸笹山、剣、次郎
三嶺手前では左に塔ノ丸や丸笹山も見えてくる


三嶺山頂
三嶺山頂
三嶺ヒュッテは目と鼻の先。

最後はちょっときつかったが水はお亀で補給して正解。時間に少し余裕が出来た。
しかし、そうゆっくりもしてられない。と言うのも日没までは、あと一時間ほど。何と言ってもこの時期の日の入りは思いの外早いのだ。
影三嶺
祖谷谷に大きな影を落とす三嶺
山頂からは素晴らしいサンセット・ショー。申し分ない天候なのでショーはそうすぐには終わるはずもなく、余韻も存分に堪能する。
飛行機雲 赤石山系遠望
contrail 夕暮れの赤石山系遠望
カーテン・コールは天空に広がる天体ショー。眩いばかり、満天の☆★☆★。
(本日の宿泊者、単独の女性一人を含め男性6名、女性3名、計9名)
□11月24日

日の出は6時40分頃。
6時過ぎより山頂東のピークで日の出を待つ。雲海は出ていないものの快晴だ。
次郎笈の右手、遥か彼方の紀伊水道がオレンヂ色に光り、その上部が一際明るさを増す。
やがて真っ赤な太陽が姿を現し、今日一日の始まりを告げる。
荘厳 日の出
silence sunrise
何と神々しい、荘厳だ。

しばし放心状態で見入ってしまう。

再度小屋へ戻り、腹ごしらえの後、三嶺より黄金のトレールを西熊山へ。
西熊山へ
西熊山へ
お亀岩への下りで東方の展望はなくなるが、地蔵ノ頭への上りで再度三嶺が顔を見せる。
西熊山、三嶺、剣、次郎
西熊山、三嶺、剣、次郎笈
イザリ峠で天狗塚の三角錐に別れを告げ、ササ原から見える三嶺が西熊山の陰に隠れるとやがて潅木帯の下りになる。
急坂なのでスリップに気をつけながら下って行く。
モミの木のピークを過ぎ、作業小屋を過ぎると右下に林道が見えて来る。
ふと右上を見上げると西熊山〜三嶺の稜線。
「また来れたらいいな〜」
山行を振り返りながら植林帯を下っていくと、やがて登山口の階段だ。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】

三嶺へは徳島側、祖谷谷・名頃から登ると短時間で登れてしまうが、むしろ時間を要する当コースや高知側からのコース、剣山からの大縦走を経て登ると、達成感はきっと違うはず。

三嶺〜西熊山(なかでも大タオの西、西熊山への上り付近)から三嶺の眺望は特筆に値する。

登山口への西山林道は、林道と言っても登山口までは全線舗装されている。
数台駐車可。
登山口少し下方の林道脇にホースを引いた水場あり。

登山口〜イザリ峠〜お亀ヒュッテ下方、その後稜線上を含め、山頂ヒュッテから名頃コースを下ったところ(ヒュッテから往復、約30分)まで水場はない。
◆【他の三嶺へのコース・データはこちら
◆【画像一覧はこちら



G A L L E R Y | 山のアルバム | 四国の山TOPへ