伯耆大山、夏道・草鳴社ケルン〜7合沢〜6合目

       〜弥山・三角点〜横手口沢〜環状道路〜桝水高原

8合沢にドロップ・インのスノーボーダー / NIKON・D700 NIKKOR・75-300mm 4.5-5.6 90mm f14 1/400
◆【山行日時】 2016年2月28日  晴れ


◆【概要と画像のみ】
松江・Yくんと伯耆大山、草鳴社ケルンから7合沢を6合小屋までと、弥山・三角点から横手口沢を環状道路まで滑走しました.。

一本目は7合沢。

ハイクアップの何人かの先行ボーダーを見かけたが、この時はまだ誰も入ってなくてノートラック。

源頭にもドロップしそうな人影はなく、またとないチャンス到来。

トラバース気味に入ってみると状態も良さそう。

先日は上部では薄雪の下に隠れたデブリにあまり楽しい滑りができなかったが、今日はそんな地雷も隠れてなく、お陰で何時になく愉しく滑れた。

良いか悪いか、あまりの快適さに画像は一枚も撮らないまま切りあげてしまった。

6合小屋へ戻るとハイク途中のスキーヤーが4人。

内のふたりが、先日も出会った野人氏と、いの氏。(のちに関節職人氏、クレージーR嬢も)

好き者同士が度々の再会。

彼らは彼らで好きにやってもらったらいいが、またまた、おかしなところを狙って山頂目指すらしい。

我々は彼らとはやろうとすることが少しは違っているから、この後は目論みどおり横手口狙いで山頂へ再ハイク。

7合辺りまで来ると、例によって風がきつくなる。

ただ、風向きはこれまでの北西ではなく南寄り。さて、この風向きが吉と出るか凶と出るか。

今日は頂上台地に上がっても展望はあり、山頂方面が見渡せた。

先日はホワイトアウト状態に、あえなくキャンセルした経緯があるので、今日は何とか実行したい。

時折ガスに巻かれることもあるが、それも束の間。この天気なら何とかなりそうだ。

三角点までスキーを携え、ここで履く。

滑りだすと頂上台地は快適だった。が、横手口のエントリー部では既に雪は腐り気味の雪庇。

回避気味に滑ると、淡い雪が小さく崩れた。

ハイクする際、やや高曇り気味の天気と、それなりの強さの風が吹いていたので、今日の狙いの横手口でも南斜面ながら雪は大して悪くはなっていないだろうと考えたが、実際はそう甘くはなかった。

それなりに滑れたのは上部だけで、一番の美味しいところの中間部の一枚バーンでは右岸側の岩稜からと思われる落雪にコースを限定されたり、雪温の高さでストップスノー。

思い起こせば、北斜面の標高差のあまりない一本目の7合沢ですら、下るほど雪質が悪くなって行くのをつぶさに感じ取ることができた。

この時季の日照と南風は手に負えず、標高差の大きいここでは重くなるばかりの雪に全くターンにならず悪戦苦闘。

せめてもの救いは灌木帯に入っても環状道路までしっかりと雪がつながっていたことと、寡雪のシーズンにあってもその道路をスキーを脱ぐことなく桝水まで戻れたことくらいか。

以下、時系列画像

草鳴社ケルンで どこを滑ろうか・・・
草鳴社ケルンで どこを滑ろうか・・・

8合沢にドロップして行った 山頂避難小屋
このあと彼は8合沢にドロップして行った 山頂避難小屋
小屋内 三角点より縦走路の先に剣ヶ峰
小屋内の様子
最前が野人氏
三角点より縦走路の先に剣ヶ峰
弥山尾根を登攀するパーティー 大ノ沢源頭部
弥山尾根を登攀するパーティー
左に別山と夏道の稜線
大ノ沢を見下ろす
大ノ沢源頭部は思っている以上に頂上台地の深くに切れ込んでいる
悪雪に立ち向かう これだけ見れば快適そうに見えなくもないが・・・
悪雪に立ち向かう これだけ見れば快適そうに見えなくもないが・・・
灌木帯から横手口沢を見上げる スノー・シェッドはスキーを脱がずに回避できた
灌木帯から横手口沢を見上げる 大ノ沢のスノー(ロック)・シェッドはスキーを脱がずに回避できた
桝水高原より見上げる大山西面、大ノ沢 大山寺参道を下山する三人
桝水高原より見上げる大山西面、大ノ沢 大山寺参道を下山する三人

下山後、大山寺・土佐屋でそばを食って参道を山側に向かって歩いていると正面から見覚えある3人。

山頂小屋で別れたあと別山沢に入ったはずのエクストリーム系の彼ら。

こんな遅い時間に、また、野人さんを除いた3人しかいないところに訳があった。

大げさなハプニングを経てたった今、下山したようだった。

とりあえず無事で何より。

事の詳細はこちらです

伯耆大山・剣ヶ峰



おまけの一枚

別山をトラバースする登攀者

別山バットレスの登攀
右上が別山ピーク
ヤマレコ

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