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朝焼けの大山南壁、東壁〜烏ヶ山 |
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出発! |
先週も同行した鳥取のYくんと環状道路・健康の森入り口で待ち合わせ。
先週はこの時点で、いかにもその日の悪天を暗示するかのような暗い空だったが、今日はその時とは大違い。
すでに10台ほどの車が駐車してあり、そのほとんどがスタートした後のようだ。
準備するうちにパラパラと到着したスノーヤーや登山者に遅れながらも、こちらもスタート。(7時35分)
先週のキリン峠手前の藪漕ぎの教訓を生かし、今回はキリン峠は目指さず鳥越峠上のテラスを目標に歩き出す。
何人かの先行者に追いつきつつトラバース気味に登高するも、さらに右(東)へと針路を取らなければそこへとは導かれず、最後はかなりのトラバースを強いられる。
辺りの様相はこの一週間でもそれなりに融雪が進み灌木の枝がかなりうるさいが、
これでもキリン峠まで上がるよりはマシなはずと自身に言い聞かせつつ歩くと、テラス着。(8時50分)
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キリン峠下のテラスより烏ヶ山を見る |
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振子沢出合い |
テラスからは地獄谷に向け滑走。
初めはトラバース気味に滑り、
途中からは左手の急斜面を滑ると上手く振子沢出合に降り立つことができた。(9時15分)
ここも雪は少なく、本谷でさえ沢が出て水流が見えているところもあった。
見上げる本沢、槍尾根方面も急斜面の稜線近くだけでなく、かなり下部でも落雪した黒っぽい箇所が目立つ。
ここで再度シールを貼り、振子沢を登高する。(9時30分)
出合付近では沢割れもあったが、以降はそれもなく快適に登る。
振子沢に入って、沢が細くなる箇所で二ヵ所ほど左右からのデブリが見られたが特に問題はなく、それよりも落石が少ないのが帰路の滑りに影響がなさそうなので助かる。
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振子沢の全容を見上げる |
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左の尾根を下ってくるパーティーと飛行機雲 |
やがて振子沢の源頭までの全容を見る。
この時期、ここでは白一色のことが多いはずながら、側面はすでに雪が落ちているところも見られ感激度ややダウン。
象ヶ鼻のピーク付近は草付きが見え、振子山の南斜面は既に滑走不可部分も。
一方、沢芯はしっかり埋まっているので歩きやすく、ほぼ直登する。
さすがに源頭部は直接登り上げることはできず、最後はツボ足で右へ逃げて稜線へ。
ここで初めて目にする北壁の光景は素晴らしく、こんな天気のいい日なら、なおさら。。(11時20分)
見る場所によって様々に変わる大山の風景を、地元民ともいえるYくんに感銘してもらえたら、大山好きの一人として本望。
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振子沢源頭に向け最後は稜線を行く |
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振子沢源頭より天狗ヶ峰と槍ヶ峰を見上げる |
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三鈷峰と海岸線 |
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振子沢と矢筈ヶ山、甲ヶ山 |
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本沢に残るシュプールと烏ヶ山 |
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本沢源頭部と天狗ヶ峰、剣ヶ峰 |
景色も楽しみながら源頭でのんびりしたら、今日のメイン振子沢滑走。まずはこちらがドロップ。(12時10分)
初め2、3ターンほどはよかったが、そのあと縦溝が現れあえなく、ブ〜。情けない。
Yくんはというと、ハイクアップする人たちの目を惹きつけて颯爽と滑り降りていった。
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独占的に振子沢を滑る |
後に続こうとしても、そううまくは行かない。
登りで感じたとおり、特に落石を気にすることなく滑れるので有難い。
デブリ気味の箇所を過ぎると傾斜も緩み、出合までは速い。(12時25分)
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振子沢出合付近より槍尾根を見上げる |
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槍ヶ峰と槍尾根 |
出合からは源頭から先行してドロップした二人と、
本沢滑降してきたらしい二人に続きキリン峠方面に向けツボ足で登高。(12時35分)
彼らの踏み跡に助けられ、ずいぶん楽にハイクアップ。
先週は悪天、今週はエスケープしたことにより、このままではキリン峠からの槍尾根や槍ヶ峰の素晴らしい景色をYくんに見てもらえてないので、ちょっと頑張って尾根まで上がる。(13時20分)
この付近からの光景は雪のある時季しか見ることができず、本沢越しに圧倒的に迫り立つ東壁の姿は、再度Yくんに感銘してもらえたようだ。
キリン峠下のテラスは風の通り道なのか、ずいぶんな風に吹かれるので早々に下山。
木谷の滑走は初め灌木に悩まされるも、やがてブナを縫ってのツリーラン。
ほどなく健康の森駐車場に着き、振子沢ツアーを無事終了した。(13時50分)
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環状道路着 |