◆【山行日時】 2006年3月21日 くもり

◆【コメントと画像】
大山ペンション村の雄峰ペンション・オーナーとともに昨年に続き東大山・振子沢に出向いた。
この日は大山一帯ででB・Cに励む”大山魂”の皆さんとご一緒かと思いきや、彼らは三ノ沢に出向くとのことなのでオーナーと二人っきりでのスタートとなった。
健康の森入り口を出発し鳥越峠への登高、峠から駒鳥小屋への滑降と振子沢の登高は締まった雪のお陰ですこぶる順調で、この分だと稜線には11時頃には到達できるものと思いながら歩を進めたが、その上部にまで達すると傾斜が増すとともに雪面はクラストし、シールはもとよりエッジも利かなくなり稜線を間近にしあえなく敗退となってしまった。
アイゼン、ピッケルがあれば事無げに稜線に達することが出来ただろうが、今日の状況ではこうすることが賢明な選択だと考えた。
ただ、ここで引き返したことにより、後発の尾道からの青年二人組みとこれ以後行動を共にすることが出来、昼食はここから滑降後、振子沢出合い付近の本谷で雪のテーブルを囲み和気あいあいと摂った。
この後の鳥越峠への登り返しは予想通り少々きつかったが、そこからは4人で最後の滑降を楽しんだ。
本来の目的地だった振子沢源頭まで到達することが出来なかったが、
「こんな日があってもいいじゃない。」
滑落でもして後味を悪くするくらいなら、それ以前に見切りをつけて引き返すことが、のちに良い印象に残る山行なると感じられた山行だった。
下山後、鍵掛峠に足を運ぶと、ちょうと”大山魂”の皆さんも下山後の片付けが終わったところだったようで、しばらく談笑の後、帰路に着いた。