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滝山近くより望む那岐山 |
◆【山行日時】 2001年6月16日 晴れのちくもり
◆【コース・タイム】
駐車場=5分=登山口=35分=5合目=2分=大神岩=27分=旧、三角点=7分=那岐山山頂
=6分=水場=4分=旧、三角点・那岐の家=48分=滝山山頂=50分=旧、三角点=7分=那岐山山頂
=33分=5合目=27分=駐車場
◆【正味歩行時間】 4時間11分

◆【詳細】
”山の駅”を右手に見てしばらく進み、標識に従い左へ。すぐにある第一駐車場は既に満車状態。覚悟の上、奥に進んでみるとラッキーなことにアスファルトが終わったところに一台分の駐車スペースがあったので、そこに駐車。 (現在、蛇淵の滝・駐車場までアスファルト舗装済)
少しばかり林道を歩くとB、Cコース登山口がある。

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登山口 |
登山道を進むと、すぐにB、Cコース分岐があり左、Cコースへ。しばらく植林帯の中を登ると”山火事注意”の真っ赤な大断幕のある広場に出る。
着いてみると、すごい数の人、人、人。あたりは人で一杯だ。
「何処で休めばよろしいでしょうか?」
って感じ。
もともと休む気はないので、これ幸いに、彼ら(といっても、年配の男女がほとんど)の間をすり抜け、先を急ぐ。(お願いだから、登山道では腰を下ろさないで下さい、邪魔です)
なおも植林帯の上りが続き、展望もほとんどないので少々きつい。こんなところで先ほどの彼らに出くわしていたらどうなっていただろう。
「あ〜、よかった」
やがて、植林の根を利用した直登気味の道となると、五合目は近いので頑張ろう。もう少し頑張ると初めて展望の利く大神岩に出る。
ここから見渡せば、これまで展望がなかったことや、きつかったことをすっかり忘れさせてくれる。岩の上にも登ってみよう。眼下には日本原高原が大きく広がり、東には岡山県下最高峰・後山や日名倉山。また背後には那岐山の稜線もすぐそこに見える。
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大神岩から俯瞰する日本原高原と、それに見入る人 |
大神岩を後にすると再び樹林帯となるが、自然林も増えているので少しは明るい。
八合目を過ぎ、一旦下ると、気持ちのいい自然林の中の一本道が続いている。サラサドウダンはほとんど花を落とし、タニウツギもほとんどしおれてしまっているが、
「もう少し早かったら綺麗だっただろうな」
ちょっと残念。
やがて、木々が低くなり樹林帯を抜ける。”山頂まで五百メートル”標識を過ぎるとササ原となり、一気に展望が開け、見えてきたのは滝山へのゆるやかな稜線や爪ヶ城と、すぐそこには三角点(旧)で座り込んでいる人たち。
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滝山、爪ヶ城を望む |
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タニウツギ |
三角点(旧)に着くと見えていたとおり沢山の人。足早に東の山頂へ向かう。
山頂も三角点(旧)に負けず劣らず沢山の人。展望もモヤがかかって今ひとつ。
大神岩では何とか見えていた兵庫県との県境の山々も、今は見えなくなってしまった。氷ノ山や西の大山も見えない。
「人の頭はこんなに沢山見えなくてもいいから、山の頭(山頂)が見えて欲しかった」
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山頂から見る避難小屋(白い屋根)と旧、三角点 |
滝山まで足を伸ばすことは今日の予定の内だったが、想像以上の穏やかな稜線に
「これは、行かずに帰るテはない」
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縦走路から見る那岐山 |
山頂からは、避難小屋の先の稜線を少し北へ下ったところにある水場へ回り道してから旧、三角点へ。
ここの水は、避難小屋の引き戸に”とても美味しい”と書いてあったので寄り道したものだが、まさにそのとおり、とても美味かった。何故か、可愛いおたまじゃくしも、一杯いた。
旧、三角点のすぐ西にある休憩所、「Break Point 那岐の家」は空いていたので、ここで昼食。
食事後、今日のハイライト、滝山へ。
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あいにくほとんど展望のない滝山山頂 |
それにしても四国の三嶺〜西熊山によく似ている。
そこでの天狗塚に相当する山はないものの、那岐山を三嶺、滝山を西熊山と見立てると、
「髣髴とさせるというより、むしろ錯覚に陥ってしまいそう」。
また、所要時間はどちらも約、一時間であること、縦走路の周りにはササが広がっていること、展望がよく利くこと・・等、共通点が沢山あり本当に瓜二つだ。
縦走路からの展望は言うに及ばず素晴らしいが、ほとんど人に会わず、静かな縦走ができるのが何より嬉しい。
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那岐池(中央)の他、沢山の池がある |
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滝山近くより望む那岐山 |
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稜線の向こうに滝山を望む |
「ここを歩かないと那岐山は語れない!」
約二時間の稜線歩きを終え旧、三角点に戻ると、そこにはとても静かな那岐山があった。
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「Break Point 那岐の家」と滝山 |
山頂には、旧、三角点でも会った京都・宇治からという若いご夫婦だけで二、三時間前の賑わいは何処へやら。
もう少し静かな那岐山を味わいたい気持ちもあったが、時間も時間だし、天候も下り坂のようなので、しばらく談笑の後、Bコースより下山へ。
稜線を東へ進むと、すぐに樹林帯となり展望はなくなる。
Aコースとの分岐を右へとり、植林帯の中を下って行く。八合目の水場でいつものように土産の水をくみ、五合目で沢を渡ると沢音を聞きながらの道となる。
やがて沢に下りると立派な木造の橋で沢を渡り、Cコースと合流。林道に出ると、駐車場はすぐだ。
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駐車場脇にある蛇淵の滝 |
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
これまで、那岐山・三角点は西のピークにあり標高1,240.3bとされていたが、'01.3.13国土地理院・中国地方測量部の調査により東のピークが最高点であることが確認され、これに伴い三角点は東のピークに移設、標高1,254.6bとなった。
三嶺とは別に、山容、周りの状況等、同じ中国地方の蒜山との共通点も多い。
詳細のとおり、山頂のみの往復、周回コースにとどまらず、滝山、爪ヶ城への縦走を。
「素晴らしい!!」
◆【那岐連山の画像一覧はこちら】
◆【那岐山の他のコース・データはこちら】
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