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那岐山山頂付近から見る滝山方面 |
◆【山行日時】 2002年3月9日 快晴
◆【コース・タイム】
滝神社・駐車場=1時間00分=爪ヶ城〜滝山稜線=20分=滝山山頂=1時間00分=那岐の家=10分=那岐山山頂
=10分=那岐の家=55分=滝神社分岐=27分=滝神社=13分=駐車場
◆【正味歩行時間】 4時間15分

◆【詳細】
つい二週間前にも登った那岐山。
その際、あまりに天候が悪く何も見えなかったので、何とか稜線に雪の残っている間に滝山〜那岐山を歩こうと考え、絶好の春日和の予報の出た今日、早春の那岐連山を楽しんだ。
滝神社から滝山へは、滝神社を経て滝山山頂東の稜線に出て登るのが一般的のようだが、地形図を見てみると神社・駐車場から爪ヶ城への稜線に至る登山道らしきコースが目についた。
そこで今回、滝神社から爪ヶ城〜滝山稜線に出て、滝山を経て那岐山まで歩き、稜線上を引き返し、滝山東、滝神社分岐より滝神社へ下るコースで那岐連山を歩くことにした。
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奈義町滝本より爪ヶ城〜滝山〜那岐山を仰ぐ |
当コースの場合、まず問題なのが滝神社までの経路。
なにせ、付近一帯は自衛隊・日本原演習場の広大な敷地の一部にあたり、道路が縦横に走っている。地道の道路は、よく踏まれているので、ぬかるんだりはしていないまでも整然と付けられたものではなく、方向性がはっきりしない。そのため、那岐池を過ぎてからは自分がどの方向をむいて走っているのかも分からなくなってしまう。
それでも山側へ向け適当に走っていると、何とか守衛室のような小さなボックスと滝神社への小さな標識の立つ四つ角に出て、後は一本道を山側へ進めば、やがて滝神社・駐車場に着いた。 (地形図を参照の上、点線で表示された道をたどるのがベストと思われる)
大きな広場があるので駐車には事欠かない。
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登山口は神社入口の左手 |
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滝神社、女人結界 |
先に書いたように、滝山へは山頂の西、爪ヶ城への稜線に出て縦走路を歩くコースを取るので、駐車場西側、上の左画像↓のところに大きな白い看板と赤テープがあり、そこから登り始める。
沢沿いの植林帯に付けられた、か細い登山道だが赤テープが要所にあるので安心だ。廃屋を過ぎると左岸へ渡り、徐々に細くなる沢を左手に見ながら急登する。細くなった沢を右岸へ渡り、さらに植林帯を急登。次第に沢音は小さくなり沢を離れ、やがて、きれいに間伐された植林帯を進む。
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間伐帯 |
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那岐山方面 |
上方が明るくなり、青空の手前に立ち枯れの木々が見えてくると、ようやく植林帯を抜け自然林帯に出る。 登山路の傾斜も少し緩くなり、右手の木々の合間からは、那岐山方面が見えるようになる。
稜線までは、もう少し頑張ろう。 再び、自然林の中をしばらく急登すると、あたりにはササやブナの木が目に付くようになり、左手にブナ林の広がる尾根を登るようになると、やがて稜線に出る。
東、那岐山とその右の日名倉山が迎えてくれる。
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滝山へ続く縦走路 |
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那岐山と右遠く、日名倉山を望む |
滝山方面の縦走路を見上げるとすぐそこにピークが見えるが、残念ながらそれは滝山ではなく、さらにもう一つピークを越した、都合三つ目のピークが滝山だ。
滝山までは思った以上に距離があるが、縦走路からは、これまで見えなかった左手の展望が樹間越しながら少しあり、そこからは白く雪をかぶった中国山地の山々が目を楽しませてくれる。
「大きく真っ白いのは大山か?」
「ガツン!」
脇見をしながら歩いているうち、登山路の上から出っ張っている枝で頭を強打。要注意。
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真っ白い雪の絨毯を敷き詰めた滝山山頂 |
ようやく着いた感じの滝山山頂だが、眺望は得られない。
東へ少し下り、滝神社分岐付近まで来ると那岐山が正面に見えるようになる。 これからは、徐々に近づく那岐山を見ながら、残雪の上に新雪の積もった稜線歩き。これまでの分も含め存分に展望を楽しもう。
稜線上からは、間もなく左手に泉山や花知ヶ仙、その間に白い巨大な塊、大山もくっきり姿を現す。
「先ほど見えてたのは、やっぱり大山やったんや!」
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大山遠望 |
やがて、一度は見えなくなっていた但馬の山々も那岐山山頂の左手に見えるようになり、右手には日本原高原や吉備丘陵、兵庫県との県境の山々が広がり、左手には雪をまとった中国山地の山々。
展望を楽しみながらのんびり歩き、最後に少し長い上り坂を登ると那岐の家の立つ、旧三角点。
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歩いてきた縦走路を振り返る 滝山の右に泉山、大山が見える |
振り返れば何とも素晴らしい縦走路。彼方に大山までも見え、この上なし。
しばらくした後、ここまで天気がいいと、この際どちらでもよくなった感の否めない山頂へ、とりあえず向かう。
それでも足を延ばせばそれなりに違った展望を得られ、避難小屋手前からは山頂左に扇ノ山、氷ノ山、東山。右には三室山、後山、日名倉山となかなかの展望。
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ちょっと違ったアングルで撮ってみました うしろは氷ノ山方面 |
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山頂手前より |
氷ノ山〜東山 |
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三室山〜後山 |
しかし、山頂に着いたころには先程まで見えていた大山は見えなくなっていた。
日差しは十分あり気温は上がっているようだが、稜線上では風が強く、体感温度はかなり低いので風当たりの強い山頂にはそう長居せず早々にここを後にする。
那岐の家からは、つい先程、自分が付けた雪面に残る唯一の足跡をたどり滝山へ。
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那岐の家と滝山方面 |
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那岐山が遠くなる |
次第に那岐山が遠くなり滝山が近づくと滝神社への分岐があるので、ここで稜線を離れ沢に向かって下る。
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稜線上、滝神社分岐点 |
やがて登山道から雪の姿は見えなくなるが、それ以上に厄介なのが中途半端でない、ここの傾斜。降りるというより、むしろ足を突っ張りながら落ちている感じ。うまくスピードを落とせず、ついつい小走りになっている自分がいる。
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八合目から五合目下までは 見事なブナ林が広がる |
八合目からは辺りに見事なブナ林が現れ、五合目まで続く。左右から聞こえるようになった沢音が徐々に大きくなり、五合目下の『奥の院滝』分岐まで来ると、ようやく転げ落ちるような登山路が終わる。
左の沢へ下ると大きな天然スギも現れ、右岸から左岸へ渡ると間もなく滝神社。
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滝神社 |
あとはニノ渡、一ノ渡で沢を渡り、女人結界石柱を見れば駐車場に着く。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
滝山〜那岐山の展望は折り紙つき。大山まで見えれば超ラッキー!?
稜線から滝神社への下りは急坂が続くのでスリップ注意。
◆【那岐連山の画像一覧はこちら】
◆【那岐山の他のコース・データはこちら】
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