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◆【山行日時】 2002年5月25日 快晴のち時々くもり
◆【コース・タイム】
駐車地点=11分=林道=27分=大神岩=8分=八合目=22分=那岐の家=40分=滝山手前、独自のビュー・ポイント
=40分=那岐の家=10分=那岐山山頂=8分=A・Bコース分岐点=12分=五合目=18分=駐車地点
◆【正味歩行時間】 3時間16分

◆【詳細】
間もなく鬱陶しい時期・・・。
しかし、ほんの短い期間ながら梅雨前のこの時期、天候に恵まれれば一年で最も気持ちよく清々しい時でもある。
「自宅に植えたタニウツギの花はとっくに散ってしまったけどぉ〜・・、那岐山のそれや他の花はどうなってるかなぁ〜?」
実は、少し前からとても気になっていた。
昨年は六月中旬には、ほとんど終わりに近かったけど、
「季節進行の早い今年はちょうど今頃が見頃では?」
遅れてしまっては大変。
旬の花の写真を撮る為、快晴の今日、那岐山に向け車を走らせた。
中国自動車道を美作I・Cで下車。勝田町から奈義町に入りしばらくすると那岐連山が目の前に大きな姿を現すようになり、大きな山懐に抱かれた、なんとものんびりとした田園風景が広がる。
大きな山をバックに農家の人たちは田植えの準備に大わらわ。付近の道はその人たちの車で大賑わい。
R53を奈義町高円で登山口への一本道を進むようになると主峰、那岐山はひときわ大きさを増す。
『山の駅』を右手に見て、もうしばらく直進。小さな石碑の所で左上へ進むと、すぐに駐車場がある。もう少し山中に入った『蛇淵ノ滝』にも駐車場があるので車をさらに奥に進めよう。(B、Cコース登山口にも2、3台駐車可能なので、地道となる林道をそこまで乗り入れる)
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登山口 |
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B・Cコース分岐 |
小さな橋を渡り登山道に入るとすぐにB・Cコース分岐があるので、いつものように大神岩からの展望やそれ以降稜線までの自然林の素晴らしさ、特に今回は”花”が目的でもあるので、迷うことなく左のCコースへと進む。
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林道を横切る |
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登山道脇には水場もある |
しばらく植林帯を登るとやがて林道を横切り、再度登山道を登るようになる。
水場を過ぎると鋭角に南に折れ、四合目と表記してある道端の小さな杭を過ぎると、
「ホンマに登ってるン?」
先ほどの水場付近と同じ様な風景の登山道を歩くようになる。
オウム返しの登山路に少々面食らうが、次第に景色も変化し植林帯の急登となると五合目は近い。大神岩もすぐそこなので、もう少し頑張ろう。
ところが・・・、
ここまで来れば自然林が広がりようやく展望を得られる大神岩付近だが、標識脇のタニウツギを見ると、まだ花は咲いてなくて、花便り風に表現するなら”ちらほら”程度。
「少し早かった。」
ここでこんなのなら、これから先の花回廊も期待できず、少々がっかり。
「そんなことを思ってても始まらない。」
折角いい天気なんだから、この際、新緑を満喫することにし大神岩の上に上がってみる。
「この景色があれば花がなくとも・・・」
自分を納得させ、しばらく見入る。
自然林の中から「ヒョイ」とテラスのように頭を突き出した大神岩からは日本原高原が一望のもと。
眼下にはたっぷりと水を張った無数の水田が整然と並び、小さな鏡を散りばめたようで、いかにも『日本的風景』が広がる。
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Movie


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大神岩から見下ろす日本原高原と間近に見える山頂部 |
ここからは明るい自然林のトンネルを行く。
案の定、八合目を過ぎても花は咲いていないが、その分、新緑が目に鮮やかで木洩れ日が心地よい。鳥たちも盛んにさえずり合って賑やかだ。
しばらくは花の分まで新緑を楽しみながら登ろう。やがて潅木を抜けると、背後に展望が大きく広がるようになる。
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大神岩付近と遥か下方に日本原高原 |
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稜線手前の登山路で見つけたアカモノ |
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滝山方面 |
次第にササ原を歩くようになり左手に滝山方面、右手に避難小屋や山頂部が見え出すと間もなく旧、三角点に着く。
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『那岐の家』から滝山方面を西望
(鳥取側から登ってくる人が見える) |
『那岐の家』で小休止したら、滝山への稜線漫歩に出かけよう。
好天に恵まれ尾根歩きを存分に楽しむ。印象的なのは、やはり左手、鏡のように光る水田地帯。無造作に点在するため池と、整然と並ぶ水田とで、この”鏡”はいくつほどあるのだろう。
見通しもそう悪くはないが、大山までは見えず、そこまではちょっと欲張りだったようだ。
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ツツジ |
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左手、下方には沢山の池と水田が広がる |
稜線をしばらく歩き、滝山手前のお気に入りビューポイントで腰を下ろす。
ここから見れば那岐山が最も立派に見えると自分で思っているポイントだ。ここに足を運ばないと那岐山に来た気がしなくなってしまった。
山頂付近は大勢の人で大賑わいだが、滝山への縦走路となると一転、ほとんど歩く人はなく、現に今日出会ったのは三人だけ。
登山道に腰を下ろしてからは誰とも会わず、那岐山方面を見ながら一人の〜んびり。
ぽっかり浮かんだ雲が山肌に影を落とし、ゆっくりと流れる。時間の流れも遅くなった気がする。
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お気に入りの場所でのんびりする |
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しばし至福の時を過ごしたら山頂へ向け出発。
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次第に那岐山が大きくなる |
再度、稜線漫歩を楽しみ、最後に少し長い坂を上ると『那岐の家』に着く。山頂へは、ほんのわずか。
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リニューアルした山頂の石碑 |
ここに来てびっくり!
石碑が・・・。えらく小さくなっちゃった。
※奈義町観光協会の方の話
「昨春、国土地理院による測量の結果をふまえ、山頂の石碑の標高表記を1240mから1255mに改める為、新しい石碑を設置しました」
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眼下の那岐小学校を俯瞰する |
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山頂より見る滝山方面 |
賑やかさの消えた山頂で、再度のんびり。
山頂から東へ延びる尾根をBコースへ向け下山。氷ノ山〜三室山を正面に見るようになると、やがてA、Bコース分岐。
あとは谷沿いの植林帯の中のコースをグングン下る。五合目で小さな沢を渡り、やがて大きな沢に架かる橋を渡ればB、Cコース分岐点。
登山口は目と鼻の先。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
旧、三角点『那岐の家』から滝山方面へ足を延ばせば存分に那岐連山を堪能できる。
(逆に言えば、そこに足を延ばさないと那岐連山の本質は味わえない、かも・・)
コンクリート造りの避難小屋、漏水もありちょっと古びた感は否めなかった。
ところが、近づくにつれ、ちょっと様子が違ってる。
「煙突のところに何かあるぞ。屋根の色合いも少し明るさを増したような・・・。」
よく見ると風向計と小さいながらソーラーパネル。
「気象観測用?」
中に入って見ると・・・、開けてびっくり、ななナント!!、天井中央に立派な照明器具。腰板もついて木のいい匂いがプンプン。
これなら、これまでの暗〜い雰囲気も一気に払拭できそう。ただ・・・、天井の塗装もして欲しかったなー。
(一方、囲炉裏には蓋がしてあり使用不可となった)
ところで、以前の山頂の石碑はどこへ行ったのでしょう?
(奈義町観光案内所の方の話によると、「現在、奈義町で保管しています」とのことです)
◆【那岐連山の画像一覧はこちら】
◆【那岐山の他のコース・データはこちら】
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