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林道 |
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五合目は植林帯の急登途中にある |
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水場を過ぎ、二度ばかり南から尾根を回り込みながら植林帯の中を急登する。
やがて、五合目。上方の明るい尾根に出れば、南面が一気に開ける大神岩だ。が、稜線にかかるガスが時折降りてきて視界はいいとはいえない。どちらかといえば、眺望は最悪に近い。
「ほんまに天気は回復するんやろか?」
ちょっと不安。 |
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八合目 |
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稜線はもうすぐ |
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随分、積雪量の増した登山道を進んで行くと八合目。
素晴らしい花を咲かせるこの先の花回廊も、まだまだ冬の装いで、今はじっと春の訪れを待っている。
”山頂まで500メートル”標識の辺りまで来ると、まわりの木々は低くなり、本来、展望が開けるのだが・・・、
「やはり、まるでダメ」
展望が全く無いまま、一歩一歩登りつめると、やがて稜線に出る。 |
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すぐそこの”那岐の家”もこんな感じにしか見えない |
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東へ進路をとり、避難小屋へもぐり込む。晴天時には見向きもされないちょっと古びた小屋だが、今日のような荒天時には、何と有り難いことか。入れ替わり立ち代り人の出入りがあり、小屋内は常時10人程度の人がいる状態で、中には腰を下ろせない人もいた。
時々、少しは展望が利くようななったかどうか外の様子を伺っては見るが、一向に良くなる気配なし。
しばらく小屋で待機したが、結局、『天候回復の兆しなし』との判断をし、山頂へ向かう。 |
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山頂もこのとおり、全く展望なし |
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霧氷 |
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山頂でしばらく天候回復を待つも、最終的に今回の縦走はあきらめBコースより下山へ。 |
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尾根上をしばらく東へ進むと、A、Bコース分岐点。標識に従いBコースへ。
八合目で小さな沢を渡り、植林帯の中ををグングン下る。五合目からは右手下に沢音を聞きながらの下り。名残惜しく、ふと、上を見上げると、稜線はやはりガスの中。今日の悪天候をここに来て、ようやく納得。
やがて登山道から雪は消え、立派な木橋で沢を渡るとCコースと合流。登山口はすぐそこだ。 |
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尾根上、A・Bコース分岐点 |
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木橋が現れると間もなく登山口に出る |
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