南アルプス・畑薙ダムから横窪沢小屋
            〜上河内岳〜聖平〜聖岳登山口

たそがれる聖平の小屋とテント場
◆【山行日時】 2014年8月13〜15日 

□8月13日  畑薙第一ダム〜畑薙大吊り橋〜ウソッコ沢小屋〜横窪沢小屋泊

        
□8月14日  横窪沢小屋〜茶臼小屋〜上河内岳〜聖平避難小屋泊

        
□8月15日  聖平小屋〜聖沢吊り橋〜聖岳登山口
        



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9月にリベンジした易老渡〜光岳〜聖岳〜便ヶ島はこちら


暫時、時系列画像のみです
画像中に見れるボケ部分は雨によるレンズの曇りです

◆【第一日(8月13日)】 晴れのちくもり

沼平ゲートで登山届を提出し林道を歩く

畑薙第一ダム・バス停 13時50分発
沼平ゲートで登山届を提出し、しばらく林道を歩く

長い吊橋に陽気に振る舞う木村くん

長い吊橋に陽気に振る舞う木村くん
14時40分発

折角高度を上げたのに一度下がって、再度登ったところがヤレヤレ峠

15時00分
折角高度を上げたのに一度下がって、再度登ったところが、その名のとおりのヤレヤレ峠
下山時に休んでいた親子に言わせると、下山時こそヤレヤレ峠の名に恥じない、とか・・・

沢沿いを吊橋を渡りながら右岸左岸と歩き、四つ目の小さな橋を渡ると間もなくウソッコ沢小屋

沢沿いを吊橋を渡りながら右岸左岸と歩き、四つ目の小さな橋を渡ると間もなくウソッコ沢小屋
15時43分着

ウソッコ沢小屋をでて上河内沢の門のような流れを吊り橋で渡ると急登の始まり

15時53分発
ウソッコ沢小屋を出て上河内沢の門のような流れを吊り橋で渡ると急登の始まり

鉄階段に始まり、その後も樹林の苦しいジグザグ道が続く

鉄階段に始まり、その後も樹林の苦しいジグザグ道が続く

傾斜が緩くなると横窪峠までは間もなくで、峠からは沢の向こうに小屋も見える

傾斜が緩くなると横窪峠までは間もなくで(17時10分着)、峠からは沢の向こうに小屋も見える

横窪沢に架かる鉄製橋を渡ると小屋に着く

横窪沢に架かる鉄製橋を渡ると小屋に着く
17時17分

付近の風景と同化した感の木村くんのテント

玄関先のハンの木がイイ感じの横窪沢小屋と付近の風景と同化した感の木村くんのテント


◆【第二日(8月14日)】 終日、雨

横窪沢小屋ご主人の木村さん この日、部外者の宿泊者は自身のみ(素泊り)でした

横窪沢小屋ご主人の木村さん この日、部外者の宿泊者は自身のみ(素泊り)でした
6時25分発

小屋を出ると、いきなりの急登で見事な樹林もじっくり見る余裕なし

小屋を出ると、いきなりの急登で見事な樹林もじっくり見る余裕なし

このところの雨のお陰か水はでていた 雨にもかかわらず冷たくておいしい

このところの雨のお陰か水はでていた 雨にもかかわらず冷たくておいしい
7時20分

樺段まで来ると急登も少しはマシになった気がする 風がなかったとはいえ雨対策に傘は樹林帯ならでは

7時45分
樺段まで来ると急登も少しはマシになった気がする 風がなかったとはいえ雨対策に傘は樹林帯ならでは

ようやくジグザグから解放され直線的に登るようになると雨中に茶臼小屋

ようやくジグザグから解放され直線的に登るようになると、お花畑を経て雨中に茶臼小屋が現れた
8時25分着

小屋近くに木村くんのテント発見 光岳までピストンに行ってるはずだが雨中で大変だろう

小屋近くに木村くんのテント発見 光岳までピストンに行ってるはずだが雨中で大丈夫だろうか
9時30分発

画像では必ず出てくるこの風景 本来なら上河内岳がこの先に聳えているらしい

画像では必ず出てくるこの風景 本来なら上河内岳がこの先に聳えているらしい(泣)

ハクサンフウロ

登山路脇にはかわいい花が咲いているので、それらを見て気を鎮める

大好きな花のひとつ、ウサギギクと綿毛のチングルマ

大好きな花のひとつ、ウサギギクと綿毛のチングルマ

上河内岳への登りのザレ場に見つけたイワツメクサ

上河内岳への登りのザレ場に見つけたイワツメクサ

分岐にザックをデポしたうえ上河内岳へ 急坂を10分ほどで着いたが展望は全くなし

10時55分山頂着
分岐にザックをデポしたうえ上河内岳へ 急坂を10分ほどで着いたが展望は全くなし
11時05分、分岐発

濃い赤色をしたコイワカガミ

濃い赤色をしたコイワカガミ

画像では解りづらいもののミヤママツムシソウは驚くほど大きい

画像では解りづらいもののタカネ(ミヤマ)マツムシソウは驚くほど大きい

聖平分岐から小屋へは木道をたどる

聖平分岐から小屋へは木道をたどる

朝からの雨で聖平小屋に着いた人は皆、びしょ濡れ

11時30分着
朝からの雨で聖平小屋に着いた人は皆、びしょ濡れ

そんな中の一人がこの望月選手 TJAR2014のレースの最中で、ここで出くわしました 一般のトレイルランナーが多い理由がここでわかりました

そんな中の一人、TJAR2014のレースの最中の地元、井川の望月選手にここで出くわしました
一般のトレイルランナーがやたら目に付いたのは彼らを応援したり会うためだったようです

玄関を入ったところにあった名物、フルーツポンチ もちろんいただきました

玄関を入ったところにあった名物、フルーツポンチ もちろんいただきました

素泊まりは別棟の冬季避難小屋 本来ならテント泊の人も利用しているので8割方の混みようです

素泊まりは別棟の冬季避難小屋 本来ならテント泊の人も利用しているので8割方の混みようです

◆【第三日(8月15日)】 くもり、下るにつれ時々日差し

10時のバスに間に合うよう5時に小屋を後にした 横尾〜本谷橋のようないい雰囲気のところを下って行きます

10時のバスに間に合うよう5時に小屋を後にした
奥上高地、横尾〜本谷橋のようないい雰囲気のところを下って行きます

展望台まで下ると、今回初めて少しながら稜線が見えました

慰霊碑のある展望台まで下ると、今回初めて少しながら稜線が見えました
苫小牧と倉敷からの鈴木さん親娘(彼女は何と中二生)

ようやく南アルプスらしい景観に出会えた感じです

6時00分
滝見台でようやく南アルプスらしい景観に出会えました

朝日も差し込んで気持ちイイ

朝日も差し込んで気持ちイイ

ここにもお花畑がありました むらさき色はトリカブトです

ここにもお花畑がありました むらさき色はトリカブト

こんなところで伯耆大山の代名詞的なナンゴククガイソウに遭えるとは、嬉しくなります

こんなところでも伯耆大山の代名詞的なナンゴククガイソウに遭えるとは、嬉しくなります

下界(といっても大井川の流域ですが)は晴れているようだが見上げた稜線はガスが取れなかった

下界(といっても大井川の上流域ですが)は晴れているようだが見上げた稜線はガスが取れなかった

南アルプスでは雨が多いせいか谷が深く、どのルートでも吊橋が多く架かっています

南アルプスでは雨が多いせいか谷が深く、どのルートでも吊橋が多く架かっています

聖沢吊橋

一人づつ聖沢吊橋を渡ります
8時05分

吊橋上より聖沢の激流と稜線

吊橋上より聖沢の激流と稜線

登山口には9時過ぎに着きました 田宮くんとナンバさん

9時05分
登山口には9時過ぎに着きました 田宮くんとナンバさん

白樺荘で入浴して、昨晩からのお友達で一緒に下山した田宮くんに静岡駅まで送ってもらいました

白樺荘で入浴と食事して、昨晩からのお友達で一緒に下山した田宮くんに静岡駅まで送ってもらいました
時間を気にすることなくゆっくりできました 本当にありがとうございました


かなりワイルドな感じのアマゴ丼 珍しさも手伝っていただきましたが、なななか美味かったです

かなりワイルドな感じのアマゴ丼 珍しさも手伝っていただきましたが、なななか美味かったです



今回の山行で今、最も後悔しているのは彼との約束を守れずじまいで下山してしまったこと。

彼とは、一日目、静岡駅からのバスで隣り合わせになり、そこで初めて出会った。

ルートを聴くと、乗客の内わずか5人ほどしかいない同じルートということで意気投合。

下車後はすっかり二人連れのような格好で今日の宿泊地の横窪沢小屋まで、同じ関西の大阪、高槻のこの青年と一緒した。

歩きながらも話していると、言葉の端々から色んな意味での強者振りが伺える。

その一つが去年踏破したという北アルプス、上高地から親不知までの全山縦走。

なかなか出来るものではなく、今回は南アルプスを南の光岳から北は甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山まで全山縦走するらしい。

英語に堪能で、山以外にもワールドワイドに世界中の街歩きもお手の物のようでスキルは申し分ないなか、あえて言わせてもらえるなら独り身がいけないところだとだけ忠告させてもらった。

で、そんな彼とはこの日の夜、夕食を共にした際、 翌日、茶臼にテントを残し光岳をピストンしたあと聖平で宿泊のこちらと二日後に百間洞で再会の約束を交わして分かれた。

次の日、茶臼にはしっかりと彼のテントが張られていた。

この悪天にも動じず光岳を目指した彼とは対照的に、こちらはというと終日の雨とこの先も天候が芳しくないとの予報に、翌日の予定をあっさり変更して下山する方針を立ててしまった。

これで約束は守れなくなった。

百間洞で
「あのオッチャン何処に居るかな〜。」
って探してくれただろうか。

実に申し訳ない。

こんなショボい事情で折角の一期一会を踏みにじり会えないまま下山してしまったことを許してもらいたい。

天気はその後もよくなさそうだが、今は何処を歩いているだろうか。

このミッションを達成したらエヴェレストのトレッキングも精々楽しんできてほしい。

パタゴニア


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