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北方、稜線上より山頂部を仰ぐ |
◆【山行日時】 2002年3月2日 くもり
◆【コース・タイム】
駐車地点=20分=林道終点・登山口=8分=龍ヶ滝=7分=林道
=10分=天邪鬼の力水=20分=稜線=15分=笠形山山頂
=5分=稜線分岐=20分=林道=10分=林道終点・登山口=15分=駐車地点
◆【正味歩行時間】 2時間10分
◆【詳細】
兵庫県八千代町大屋中ノ谷地区では大規模な整備事業の真っ最中。
付近には工事関係者の駐車車両がたくさんだが、何とかすり抜けたと思ったのも束の間。最奥の車両が何とも上手く駐車しているものだから、通行できない。
しかし、すぐ先の道路上の様子を見て諦めがついた。
地元の人がユニック付き4トン車を細い道の真中に駐車して木を搬出中。これにはお手上げ。
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建設中の「ブライベン オオヤ」から山頂方面を望む |
どこに停めようか、しばし付近を行ったり来たり。。。
結局、現場事務所を訪れ監督に駐車位置を確認、工事現場の隅っこにわずかなスペースを見つけ、ようやく駐車。
一部コンクリート製の立派な林道を、トボトボと複雑な気持ちでしばらく歩く。それでも、林道の右や左となる渓流は次第に細くなり、なかなかの雰囲気になっていく。
車で通過すればほとんど見る事のなかったであろう付近の景色に自分を納得させて歩く。
また、林道の終点までのいくつかの小さな滝も慰めのうち。(林道終点には二重ヶ瀧、蛇腹瀧がある)
ただ、沢を横切る(通過する)際、道路の下に設置してある蛇腹状の大きな管。・・・これはちょっと人工的過ぎて、感心できない。
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林道終点 |
トイレもある林道終点から、ようやく登山道。沢音を聞きながら植林帯の中を進む。何度か沢を木橋で渡るうち『勝負瀧』。
二つの沢が合わさるところにあるのでこの名が付いたとか。
すぐに、上方に大きく黒い壁のようなものが目に入るようになる。
林道、道路下に埋設してあった大きな管の事があったので、
「こんな奥にまで砂防ダム?」
こんな思いが頭をよぎったが、とんでもない、これが龍ヶ瀧。
砂防ダムかと勘違いしたものは、そそり立つ岩肌だった。
冬のこの時期、水量が少ないお陰で、龍が黒い岩肌を伝うように水が流れ落ち、名のとおりの”龍ヶ瀧”を見る事が出来る。
命名者もこの時期か、あるいは水量の豊富でない時期にこの瀧を見たに違いない。
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龍ヶ瀧 |
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自然の造形 『馬の足跡』 |
滝口に出れば、大きな馬が一歩だけ踏み残した足跡、『馬の足跡』もある。
やがてガードレールが見え、人工の階段が現れると、どこへ通じているのか不明の林道(舗装路)に出る。
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アスファルト舗装の林道にも標識あり |
ここからは、『あまのじゃく・名水コース』と名を変えた、やはり植林帯の登山道を登って行く。次第に沢は涸れ、苔むしたものとなると静寂の中を進む。
『天邪鬼の力水』手前で一度消えた沢が再び現れる。(本コースでは水場はここが最後)
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植林帯の登山道 |
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最後の水場、『天邪鬼の力水』 |
水を補給し、真新しいロープの設置された急斜面を過ぎると、ようやく自然林帯を歩くようになる。右手上方には稜線も見えるようになるが、この後、急登があるのであせらず行こう。
ガレ場を過ぎると、しばらく植林帯や自然林帯のジグザグの急登となる。
急登も、のんびり歩けば少しは気が楽。ゆっくり行こう。
『山頂まで約30分』標識まで来ると稜線はもう間近。
稜線に出ると登山口付近から見て以来、ようやく山頂が見えるようになる。
随分聳え立って見えるが、実際はそうきつくない。
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分岐から見る山頂 |
稜線上には奇岩がいくつかあるので、
「フム、フム。なるほど、そのとおり。」
納得しながら進もう。
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龍の背 |
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天邪鬼の挽岩 |
天邪鬼の挽岩を慎重に通過すると、山頂部に向けての最後の急登となる。ここにも真新しいロープが掛けてあるので重宝する。
やがて、ササが現れ、空が大きく広がりだすと山頂だ。
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いい感じ・・、山頂直下の登山路 |
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ササが現れると山頂 |
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眺望は・・・、ダメ |
眺望は、北に千ガ峰がようやく見える程度なので、良くない。
やはり東播磨では千ガ峰とならび人気の山。いつしか20人ほどにもなった山頂では、それぞれ話に花が咲いているよう。
それを聞きながら、しばらくゆっくりしたら下山する。
安心は禁物。このコースは、上りよりも下りの方が注意が必要だ。
山頂直下の急坂のスリップや天邪鬼の挽岩付近の通過には、特に注意が必要だし、稜線を離れ『山頂まで約30分』標識を過ぎると、ガレ場までの急な下り坂にもスリップに十分注意しなければならない。
しかし、水場まで下れば危険箇所は終わったと言ってもいいので、あとはのんびり歩こう。しばらくすると、アスファルトの林道を横切り龍ヶ瀧コースへと入る。
馬の足跡、龍ヶ滝を見て、沢を何度か渡りながら下ると、やがて、林道終点の広場に出る。
林道をのーんびり下って行くと、大きな砂防ダム付近からは次第に重機の音が大きくなり、貯水槽を左手に見ると、間もなく駐車地点に着く。
登山口付近の大屋中ノ谷地区では、癒しを感じる滞在の地「ブライベン オオヤ」の大規模な整備の真っ最中。
このため、この付近、通行要注意。
4月初旬には工事終了予定。
この地点を通過し、車で林道の最奥まで入れば、上り、約20分、下り、約15分、計約35分時間短縮できる。
(乗用車も通行可、終点広場には数台駐車可)
本文のとおり、登山道途中で出くわす林道(舗装路)からは、さらに短時間で笠形山山頂(上り、約1時間)、龍ヶ瀧(下り、すぐ)へ行ける。
しかし、この林道への経路については詳細不明。
◆神崎町からのコース・データを見る
◆市川町からのコース・データを見る
◆【笠形山の画像一覧はこちら】
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