◆【山行日時】 2014年2月23日 くもりのち晴れ
◆【概要】
氷山命水から氷ノ山と、ネジレ谷、仙谷滑走。
あえて氷山命水からのルートを取ったのは、今季導入したふたつのBCアイテムを実際の山で検証したかったためにほかならず、スキー場から三ノ丸に上がるルートだとルートが鮮明についていること必至で、やりたいことが出来そうにないと判断したからだった。
さらには、氷ノ越えを通過せず直接そのもう少し上部の主稜線に上がるルートなら、よりトレースが少ないであろうとみて、ここでこれらの機能を試そうとの想いもあった。
そのアイテムとは、ひとつはGRIVELのピックストック Condor、もうひとつはVOILE(ボレー)のスキーアイゼン(クランポン)。
したがって、ラッセルは覚悟の上だったが、さいわい昨日のものらしきトレースがあり、遠慮なく拝借しながらのハイクとなった。
しばらく沢沿いを歩くと傾斜は次第に急になる。
斜登高するようになるものの、当初から使用のピックストックはワンタッチで長さ調整できることもあり、こんなときは山側に短くしたピックを持てばかなり安心感があり、なかなかのモノだとこの時点で理解した。
やがてトレースは右の小さな尾根を目指しジグを切るようになる。
これまでなら、ここでツボ足ハイクに切り替えなければならない程の傾斜となったので、ここぞとばかりふたつめのアイテムの出番。
このスキーアイゼンは装填にやや煩わしさはあるものの、歩き出すと効果を発揮。
テレマークはATに比べ急傾斜の登高は苦手だと以前から感じていたが、いざ使ってみると特に斜登高の際、エッジが谷方面にズレにくいのが最大のメリット。
おそらくシールのみではかなり苦労しそうな登高も、見えていた尾根まで何とか登り上げることが出来、きっとこれのお陰に違いないと確信した。
ちなみに以前より使っているBDのクライミングサポートと、この日のG3・TARGA用のそれとでは後者の方がわずかながら高さがあり、これも一役買っているとも思った。
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主稜線上よりコシキ岩と氷ノ山山頂をみる |
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ネジレ谷左岸の崖は見事に凍てていた |
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流れ尾上部より山頂を見上げる |
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これらに気をよくしたのと絶好の天気、コンディションに恵まれたおかげで、思い浮かべていたルートを取ることができた。
今日は過去の氷ノ山のすべての滑走記録のどれよりも良いコンディションで滑ることが出来、特に
ネジレ谷に関しては、あまり良くない印象を一気に一掃する滑りとなった。
これも、この時点までに、ハイクの際に使うふたつのアイテムが有用であるとの精神的な裏付けが出来ていたからに違いない。
帰路、山頂から滑り込んだ仙谷は、先に滑っていたネジレ谷にはやや劣るものの、それでも楽しみながら滑り降りるには十分な雪質だった。
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仙谷、特に山頂直下の源頭部では積雪期ならではの見事な景観があった |
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