ハチ高原〜鉢伏山〜氷ノ山(〜三ノ丸往復)〜東尾根〜国際スキー場〜大久保

氷ノ山山頂展望所より三ノ丸方面を見る
◆【山行日時】 2008年5月4日  快晴のちくもり
◆【コース・タイム】

基幹林道入り口・駐車場=45分=鉢伏高原=25分=鉢伏山・登山口=20分=鉢伏山山頂

=30分=小代越え=35分=大平頭避難小屋=35分=氷ノ山越え=25分=仙谷口=15分=氷ノ山山頂

=35分=三ノ丸展望台=40分=氷ノ山山頂

=20分=神大ヒュッテ=40分=東尾根小屋=15分=国際スキー場・林道出合=25分=親水公園=15分=駐車場

◆【正味歩行時間】  7時間00分




◆【概要と画像】
今日は、この連休に遠方に行けなかった鬱憤を一気に晴らそうと、氷ノ山界隈のもっとも長いと思われる周回ルートのぶん回しを歩いた。

下山後の回収の問題があるので、車はハチ高原スキー場の山麓民宿街、基幹林道基点に位置する駐車場に駐車。

予定のルートは駐車場からハチ高原、鉢伏山登山口へ上がり、そこからは稜線に沿って鉢伏山を経て高丸山方面へ歩く。

大平(おおなる)頭、赤倉山付近を通過したら氷ノ山越えへ一旦下り、ここからさらに稜線伝いに氷ノ山へ上がり神大ヒュッテ、東尾根を経由して国際スキー場へ下山するもの。

15時頃には下山できると見込んで7時45分に駐車場をスタートした。


まずはハチ高原へ向け車道を歩く。思った以上に長く面白くもなんともない。ハチ高原で一度ゲレンデ内を歩くが、ゲレンデ中間部あたりからは車道に出て再度アスファルト上を歩行。

1時間以上かけて、ようやく高坪山との鞍部の鉢伏山登山口に着く。

鉢伏山へは左手の氷ノ山を見ながら歩けば、感覚的にはすぐだ。ハチ、ハチ北両スキー場のリフト終点でもある山頂はリフト関連施設や管理棟などがあり、まったく持って殺風景。

山頂西の急坂を足元に注意して下ると、あとは左右の風景を満喫しながらの稜線漫歩。左手には氷ノ山。右手に青が丸〜仏の尾、扇ノ山。正面の陣鉢山は意外に大きく見える。

お椀のような高丸山を越え、大久保分岐を見ると樹林の急登だ。

上り切ったところがホードー杉への分岐で(案内標柱によるとここからホードー杉まで0.5km、氷ノ山まで4.0km)、その後は新緑の中を緩やかに歩くと大平頭避難小屋に着く。日帰りのご夫婦と遭遇。しばし談笑。

ここからは左手に次第に大きくなる氷ノ山、右手にブナ林を見ながら歩く。

布滝頭付近まで来ると右手の陣鉢山が大きく見えるようになり、赤倉山も目前だ。振り向くと背後の鉢伏山はずいぶん小さい。

天狗岩は慎重に下り、赤倉山東斜面はササ原を縫って歩く。展望所付近では大きくなった氷ノ山を見ながら歩ける。ルートが下りとなると、まもなく氷ノ越えに降り立つ。

ここは鳥取、兵庫からのルートが十字に交差する箇所なので大勢の人たちが休憩中。連休のさ中でもあり、家族連れが多い。休憩もそこそこに先を急ぐ。

これまでルート上に残雪はほとんど見られなかったが、ここからはかなりの残雪を見ながらの歩行となる。

山頂までではコシキ岩下部にもっとも大きな雪田が残っていたが、切ってあるステップに習い歩けば問題ない。

山頂に着いたのは12時15分だった。この時間にここまで来れれば先は見えているので三ノ丸まで足を伸ばすことにして昼飯とする。

南を見渡すと残雪がまだらに残り、積雪期とも無雪期とも違う氷ノ山の一面を見せてくれた。(表題画像)

三ノ丸への稜線はこれまで歩いてきた北斜面に比べ尾根が平(なる)いこともあり、残雪が豊富だ。

三ノ丸では展望台を独り占めし、しばらく残雪の風景を楽しんだら氷ノ山へと戻る。

山頂へ戻ったら神大ヒュッテへ向け下る。

積雪期なら一気に短時間で下れるのに一歩一歩下らないといけないのがもどかしい。そればかりか、こちらのルートにもかなりの残雪が見られ、三ノ丸への稜線に比べると登山路に傾斜があり少し歩きづらい箇所があった。

古千本スギ付近まで下ると、そんな残雪もなくなり、やがて神大ヒュッテに着く。

一の谷を回り込み、まばゆい新緑を見るようになると足元に可愛い花を見つけた。キラキラ葉っぱのイワカガミだ。ピンクや白や赤。可憐な姿で咲いていた。

もう少し下った、東尾根休憩舎上部の小さなコブには一面にイワカガミが咲いているところがあった。群落をなして咲いている花たちは、ポツリポツリしか咲いていなかった登山路脇のものにくらべても数段も見事だった。

休憩舎からは尾根をはずれ植林帯を急降下。キャンプ場グラウンドではしゃぐ子供たちの声が大きくなると、やがて登山口に下山した。

最後のアルバイトは車道歩き。親水公園を経て駐車場に戻ったのは16時40分だった。

車道歩きが長かったが、すべて自分の足でこのルートを歩け十分満足の行くものだった。
(MTBなどをデポしておけば、いずれかの車道歩きを省略できる)

ハチ高原は家族連れでそれなりに賑わっていた 氷ノ山を眼前に飛ぶパラグライダー
ハチ高原より鉢伏山(山頂は左)を見上げる 氷ノ山を眼前に飛ぶ
真っ白なタムシバの花と氷ノ山 鉢伏山東峰のケルンと氷ノ山
真っ白なタムシバの花と氷ノ山 鉢伏山東峰のケルンと氷ノ山
鉢伏山より瀞川山北望 鉢伏山より東峰を見る
鉢伏山より瀞川山 奥は三川山〜蘇武岳稜線 鉢伏山より東峰を見る 右の三角は藤無山
高丸山から赤倉山へと続く稜線 右奥は陣鉢山 右手に青が丸〜仏の尾と左奥に扇ノ山
高丸山(右手前)から赤倉山(左)へと続く稜線 右奥は陣鉢山 青が丸〜仏の尾と左奥に扇ノ山
高丸山手前から見る氷ノ山 大久保分岐
高丸山手前から見る氷ノ山 大久保分岐より鉢伏山、高坪山を振り返り見る
ホードー杉分岐付近の新緑 大平頭避難小屋
ホードー杉分岐付近は新緑の尾根道 大平頭避難小屋
県境尾根とその先に陣鉢山 展望所より氷ノ山北面
県境尾根とその先に陣鉢山 展望所より氷ノ山北面
仙谷口よりコシキ岩を見上げる コシキ岩下部の残雪をトラバース
仙谷口よりコシキ岩を見上げる コシキ岩下部の残雪をトラバース
チシマザサの海原に浮かぶ三ノ丸避難小屋 三ノ丸より氷ノ山を見る
チシマザサの海原に浮かぶ三ノ丸避難小屋 三ノ丸より氷ノ山を見る
ワサビ谷の頭付近の残雪と氷ノ山山頂方面 ワサビ谷の頭(左)と三ノ丸
ワサビ谷の頭付近より望む氷ノ山山頂方面 ワサビ谷の頭(左)と三ノ丸
まもなく神大ヒュッテ 遠景は藤無山 一の谷下部に咲いていたイワカガミ
まもなく神大ヒュッテ 遠景は藤無山 一の谷下部に咲いていたイワカガミ
尾根道の新緑 東尾根休憩舎前より氷ノ山を見上げる
尾根道の新緑 東尾根休憩舎前より氷ノ山を見上げる


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